・「聞く」と「聴く」
・「見る」と「観る」
など、同音で似たような意味をもつ言葉。
このような言葉を区別して、英単語の意味から理解しておくことは、コミュニケーション力の向上に有効です。
スポンサーリンク
英単語を使ってコーチングの言葉を説明
先日、家族で話をしている際に、息子からコーチングのことについて尋ねられました。
コーチングのスキルを表現する言葉は、わかっているようで意外とその言葉の本当の意味については、理解されていないものが多いです。
私が息子に伝えたのは、コーチングにおける重要なスキルの言葉の意味でした。
息子は英語を学習中なので、英単語を使って説明しました。
それが、言葉の意図や違いを伝えるのに、役立ったのです。
コミュニケーションにおける3つの重要な姿勢
一般的に使われる「聞く」や「見る」というニュアンスと、コーチングにおける語感は少し異なりますので、その語感を区別しておくことが普段のコミュニケーションの質を高める上でも重要です。
コーチングスキルで使用されている言葉を、一般的なコミュニケーションにおける重要な姿勢として、英単語から3つ解説しましょう。
1:「聞く」ではなく「聴く」
コミュニケーションで重要なのは、「聞く」ではありません。
「聞く」のは、英語でいうと「Hear」です。
これは、「聞こえる」という意味です。
「聞こえる」というのは、「意識していなくても耳に入ってくる」というイメージです。
会話で「聞き役にまわる」といいますが、ただ「聞く」だけだと、奥さんから「ねえ、ちょっと!本当に私の話をきいてる?!」という風に言われてしまうでしょう。(笑)
そうではなく「聴く」ことです。
英語では、「Listen」で、「意識して聞く」という意味です。
ですから、相手の言葉をくり返したり、声のトーンなども合わせて「聴く」ということですね。
このようにして「聴く」と、相手は「話をきちんと聴いてもらえた」と感じます。
たとえば、私が中学生の頃には、英語のテストでは「ヒアリング」と言われていましたが、現在では「リスニング」と言われています。
英語を、より「聴く」ようにしようという意図でしょう。
2:「見る」ではなく「観る」
話している相手の表情を「見る」だけでは不十分です。
英語では、「見る」は「See」です。
これも、「視覚に入ってくるので見える」という感覚です。
ぼんやりしながら相手の表情を「見て」いても、話の内容が入ってこない経験をしたことがあると思いますが、それは「See」の「見る」なのですね。
対話で重要なのは、「See」の「見る」ではなく「観る」こと。
「Watch」が必要です。
「Watch」は、「じっと観る」ということです。
つまり、「注意して見守る」という意味ですね。
相手を「観察」するくらいに「観る」ことによって、目に見えないものを感じることができるようになります。
3:「評価する」のではなく「認める」
「評価する」は、少しむずかしい英語ですが、「Evaluate」です。
ただ、相手の意見を「評価する」のは、得策ではありません。
同じ意見の人というのは存在しないわけですから、「評価する」となった時点で「良い悪い」が出てきてしまいます。
そうではなくて、大事なのは「認める」ことでしょう。
こちらの英語は、「Acknowledge」。
リアクションとしては、「なるほど。あなたはそう思うんですね。」といったように共感性や受容性を持つイメージです。
話している相手の考えかたや感情については、聴いている方が評価するものではありません。
また、必ずしも受け入れる必要もないでしょうから、相手の言葉を受けとめるだけで良いのですね。
正解や不正解ではありませんので、事実として「認める」わけです。
相手のあるがままの意見として客観視する
私も含めて、人には必ず、
・自分が聞きたいように聞く
・自分が見たいように見る
・自分が認めたいところだけ認める
という傾向があります。
そうしないと拠りどころがなくなって、生きづらくなるからです。
その影響もあって、客観的に物事をとらえるということが難しくなるのですよね。
もちろん、主体性は大事なのですが、主観的になりすぎるのも困りものでしょう。
主観が強烈すぎると、それによって誤解を生み、トラブルに発展するケースもみかけます(ビジネス面では主観は大事だと思いますが)。
ですから、「あっ、いま主観的になりすぎているかも」と感じたときには、
・聞く(Hear)
・見る(See)
・評価する(Evaluate)
モードになっていないか気にしてみましょう。
もし、そのモードに入っていたら、
・聴く(Listen)
・観る(Watch)
・認める(Acknowledge)
というモードに切り替えてみるのです。
それぞれの言葉について、英語の意味に込められた意図を理解しておくのは役立つはずです。
そのようにして、職場や家庭での対話では、ぜひ3つのコミュニケーションの言葉を意識して接してみましょう。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■編集後記
昨日は妻と娘と一緒にとなりの駅までウォーキング。
となり駅の細い路地で新しいお店を見つけて、ホッピーがあったので飛び込みました。(笑)
博多流の飲み方ということで、すだちをつけたバリパリの餃子が美味で、再訪したいお店になりました。(^_^)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
コメントを投稿するにはログインしてください。