コミュニケーションの習慣

初対面の名刺交換でファンになってもらうための3つのポイント

投稿日:2020/03/14


初対面の名刺交換だけで、私が相手のファンになってしまったことがあります。

それは、

(1)会話中に相手の名前を入れる(適度に)

(2)相手の名刺をほめる

(3)名刺に記載している項目に興味を持って質問をする

という3つのポイントがありました。




 

名前や正式名称を意識するようになったきっかけ

私個人宛ての連絡「メールや郵送物など)で、

「伊東さま いつもお世話になっております。」

「伊東さん、昨日はお会いできてよかったです!」

「伊東様(宛て)」

というシーンに遭遇することがあります。

さて、何がおかしいのでしょうか。

答えは、名前違いです。

私の名字は「伊藤」であって、「伊東」ではないんですね(笑)。

「伊藤」はよくある名字(伊藤は日本で5番目に多いとされています)。

だからといって間違えないわけでもないでしょう。

実際、人の名前を覚えるのが苦手だという人が存在することも知っています。

なので、私としては「伊藤と伊東は絶対に間違えないで欲しい」とか、「伊東と書かれるとイライラする」ということはありません(本当に)。

ただ、自分が間違えられることが多いので、比較的ほかの人の名前には注意するほうだと思います(それでも間違ってしまったことはありますけれど、、、)。

それに加えて、私が相手の氏名に注意するきっかけになったできごとがあります。

それは前職で、私がテレビ番組のアシスタントディレクターをしていたときのこと。

当時、私が所属していた番組のプロデューサーHさん。

彼は、ココリコさんの冠番組をつくっていたプロデューサーでもありました(業界では有名な方です)。

そのHさんに、オンエア前のチェック用映像を持っていったんですね。

「チェック、宜しくお願いいたします!」とテープを渡したときに、そのプロデューサーにジロッとにらまれて、「・・・おい」と声をかけられました。

「は、はい!」と私(Hさんはいつも機嫌が悪そうな人で苦手だったんです・笑)。

「自分がつくってる番組の正式名称が間違っているぞ!」と言われました。

「え!」と思ってテープに貼ってあったラベルを見ると、「○○TV!」と書いてあります。

一見、間違っていません。

するとHさんから「ビックリマークが1個足りない」と言われたんです。

そう、番組の正式名称は「○○TV!」ではなく「○○TV!!」。

ビックリマークが2つだったんです。

私は急いでラベルを貼り直して、再提出にいきました。

私は「正式名称は、ビックリマークひとつにも正確に書かないとダメなんだな」と思ったことを今でも覚えています。

それ以来、名前も間違えないように注意して、正式名称があるものはできるだけ正式名称のまま書くようにしているんですね。

 


 

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会話中に相手の名前を呼びかける

毎日大勢のに会う政治家の人たちなんかは、もっと大変でしょう。

日本の元首相・田中角栄さんは、選挙のボランティアスタッフの名前までフルネームで正確に記憶していて人々を驚かせたと言われています。

たしかに、これは感動ですよね。

たとえば私が選挙のボランティアスタッフで首相候補の人にフルネームで呼ばれたら、それだけでけっこう感動してしまうと思います(笑)。

実際、人は自分の名前が1番好きだと言われています。

ですから、自分の名前を覚えてくれている人に好意を抱くわけです。

もちろん、人間ですから間違いはあります。

一度や二度くらいしか会ったことがなければ、数ヶ月会わないと忘れてしまうことだってあるでしょう。

私たちは、どんな情報であってもそれなりに覚える工夫をしなければ記憶に残りません。

漢字を書いて覚えたり、英単語も何度も口にすることで覚えたように。

それくらい人間の記憶というのはあいまいなんですよね。

とくに私が取り組んでいるコーチングや営業という仕事は、人と人とのコミュニケーションが重要な要素です。

それだけに、相手にはできるだけ好印象を持っていただいく必要がある仕事でもあります。

その意味でも、とくに相手の名前を意識することが重要なんですね。

そんな私が意識しているのは、相手の方の名前を会話に入れながら話すことです。

具体的には、

「○○さん、今日も宜しくお願いいたします」

「○○さんはどう思いますか?」

「○○さんなら大丈夫ですよ」

という感じでできるだけ自然な形に。

でもしつこく思われない程度に。

そうして、相手の名前を入れることで会話の耳ざわりを心地よく感じてもらえる効果があると言われているんです。

また、相手の名前を呼ぶことには、もうひとつメリットがあります。

それは、相手の名前を何度も呼ぶことで自分の記憶にも残りやすくなるということです。

人間の記憶には短期記憶と長期記憶があると言われています。

1回あいさつをしただけだったり、名刺交換したくらいでは短期記憶のまま。

それではなかなか覚えられません。

ですから、相手の名前を何度も口にしながら会話をする。

そうすることで、相手の名前が短期記憶から長期記憶に切り替わるんですね。

ですから、とくにオリエンテーションや初対面の商談などでは意識的に名前をくり返すようにしています。

 


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コミュニケーションの達人の名刺交換にみた3つのテクニック

コミュニケーションの達人たちは、この「相手の名前を呼ぶ習慣」を持っています。

私がお会いした有名なプロコーチの方は、まさにこの「相手の名前を呼ぶ習慣」を上手に活用していました。

そのプロコーチの方とはじめてお会いしたときに、私の個人名刺を渡しました。

たいていの人は、名刺をひと目見たあとひと言かふた言くらい話してなんとなく終わります。

でもその方は、違いました。

私の名刺をほめてくれたんですね。

これはかなりうれしいものです。

なぜか。

普通、個人名刺というものは、それなりに愛着を持ってつくっているものですよね。

自分のプロフィールを凝縮して個人名刺にしているわけですから。

コミュニケーションの達人はそこを理解しているんです。

さすがですよね。

しかも私の名刺を見ながら、質問をしてくれました。

「この肩書いいですね。伊藤さんはどんな意図でこの肩書にされたんですか?」

「伊藤さん、この資格を取得するのは大変だったんじゃないですか?」

「伊藤さんの趣味いいですね!私も興味あるんです」

そんな風にして、質問を投げかけてくれるわけです。

もしかすると、質問だけ見ると「初対面でこんなにつっこんで聞いてくるなんて失礼だな・・・」と思われるかもしれません。

でも、そのスタンスは問い正す尋問のような質問ではないんです。

何というか、こちらに興味や好奇心を持って聞いてくれている(ように感じる)んですね。

そんな風に自分に興味を持ってくれる人に質問されると悪い気はしません。

その質問に答えているうちに、いつの間にかこちらとしても好意を持つようになるんですよね。

結局、コーチングセッションを受ける前から、その方のファンになってしまったんですね。

このように、コミュニケーションの達人は初対面の名刺交換だけで相手をファンにすることができるんです。

まとめると、

(1)会話中に相手の名前を入れる(適度に)

(2)相手の名刺をほめる

(3)名刺に記載している項目に興味を持って質問をする

です。

ぜひ、あなたもコミュニケーションの達人のやり方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 


 

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■編集後記

昨日は、新しいサービスのコンセプトを詰めていました。

マインドマップにかきまくることで、「あっ!」という発想があったんですね。

メルマガ読者限定のサービスの予定。

私にとっては挑戦ですが、新しい試みは楽しみです。(^^)


 


 

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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