コミュニケーションの習慣

雑談の達人が多用する質問。そこに隠されている3つの要素とは?

投稿日:


雑談が上手な人と雑談が苦手な人、あなたはどちらでしょうか?

会話のタイプの違いを理解するためには、質問の種類を考えることが役立ちます。

 

スポンサーリンク


 

「質問」は大きくわけると2つに分類される

ひと言で「質問」と言いますが、質問は2つの種類に分類できます。

少し学ばれた方ならおわかりかと思いますが、「オープン・クエスチョン」と「クローズド・クエスチョン」の2種類ですね。

「クローズド・クエスチョン」は、答えの範囲があらかじめ決まっているタイプの質問です。

「Aにするのか、Bにするのか?」、「イエスか、ノーか?」などの答えです。

たとえば、「コーチングを受けたことがありますか?」という質問は、クローズド・クスチョンです。

相手がコーチングを受けたことがあるなら「はい」ということになりますし、受けたことがなければ「いいえ」になるからです。

そのような2択を提示する質問が「クローズド・クエスチョン」です。

親が子どもに確認したり、上司が部下に仕事の状況を確認するのは、「クローズド・クエスチョン」が多い傾向にあります。

「やったのか、やっていないのか?」というのは、質問した人にはわかりやすいです。

また、答える方も2択なので、瞬時に答えられます。

はっきりした答えが得られるので、質問した方にとっては、わかりやすいのですね。

 

会話の達人はオープン・クエスチョンの使い手

ただ、ローズド・クエスチョンは、答えが限定されます。

それだけに、答えから次の展開につながらないというデメリットがあるのですよね。

「はい」と「いいえ」の2択しかないので、会話や思考が広がらないのです。

雑談のテクニックを紹介する本がベストセラーになっていますが、雑談ができない人の会話を分析してみるとクローズド・クエスチョンを多用しています。

クローズド・クエスチョンを多用すると、2択どちらかの答えしかないので、せっかく質問があっても「はい・・・(沈黙)」という感じなのですね。(笑)

また、クローズド・クエスチョンを多用すると、どことなく威圧的な感じもあります。

親や上司に、「やったの?」「できたの?」と言われ続けると、「なんか、信用されたないんだな・・・」と思いませんか?

クローズド・クエスチョンには、そのような意図が(たとえ無意識的にであっても)包含されているのです。

一方のオープン・クエスチョンは、答えが限定されていません。

答えが自由なので、発想も自由なのです。

オープン・クエスチョンで基本的なのは、「あなたは、どう思う?」です。

これなら答えの幅は広いですし、回答者の意見を尊重する姿勢を感じますよね。

さらに、質問した人が考えつかないようなアイデアが出てくることもあります。

それが、オープン・クエスチョンのメリットです。

雑談がはずむ人は、オープン・クエスチョンの使いかたが上手なのです。

 

「なにを」「なぜ」「どのように」の3つの言葉を使って質問してみよう

さて、では私たちが、雑談の達人に近づくためにはどうすれば良いのでしょうか?

大きなテーマは1つあって、いわゆる「5W1H」を使って質問することです。

「5W1H」とは、耳慣れた言葉ですが、要するに、

・いつ(When)
・どこで(Where)
・だれが(Who)
・なにを(What)
・なぜ(Why)
・どのように(How)

という6つの要素ですよね。

この要素を会話に組み込んでいくのです。

また、この6つの要素は、さらに2ブロックにわけることができます。

最初の3つの、

・いつ(When)
・どこで(Where)
・だれが(Who)

は、目標や行動計画をたてるために有効な要素を持っています。

後半の3つ、

・なにを(What)
・なぜ(Why)
・どのように(How)

目的を明確にするパワーをもっています。

後半の3つのほうが、より広がりを生み出す質問といえますね。

たとえば、「なぜ」1つをとってみても興味深いです。

仕事でミスをしたときに、ある人は「なぜ、そのような失敗をしたんだ!」と原因追求と、怒られたほうは萎縮してしまいます。

しかし、前向きな目標を語ったときに、「なぜ、その目標を達成したいのですか?」という目的をつ級すると、より強固な目的を発見することができます。

同じ言葉でも、シチュエーションや使い方によって、その意味づけが変わりるのですね。

このような特徴から、オープン・クエスチョンは、会話の広がりに役立ちます。

「雑談がうまくできない」という悩みを持っている方は、ぜひ

・なにを(What)
・なぜ(Why)
・どのように(How)

という3つの要素を軸に質問をしてみましょう。

相手の話がとまらないくらい話してもらえたら、あなたは「雑談もできない人」から、「話していて楽しい人」に変わるはずです。

 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■編集後記

友人のSNSで紹介されていたタイのCMが本当にじんわりと感動するのですよね。

■「タイの感動CM~かけがえのないもの」

数ヶ月前に流行ったので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

私は、以前見たときよりも、数ヶ月たってから見た今のほうが感動しました。

理由は、、、なんだろう、わかりません。(笑)

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

-コミュニケーションの習慣

執筆者:

関連記事

相手の想いを引きだす「いい質問」は、相手が普段考えている領域の近くにあるもの。

子どもの質問というものは、思いがけず本質をついてくることがあっておもしろいものです。 その一方で、かなり「遠い質問」をすることがあり、今日は私が考える「いい質問」を考えるきっかけになりました。(笑) …

有料セッションへのためらいをなくすために、セッションの価値をあげる。

コーチングを始めると「有料セッション」をするというハードルがあります。 最初はとても怖いものですが、乗り越えないとその先の成長がありません。   スポンサーリンク   有料セッショ …

自分の現在地を知る方法。人生で重要な8つの分野をスコアリングする。

「変わる」ためには、「現状の把握」がとても大事だとお伝えしています。 大きな目標を描いていただくことも大事なのですが、現状から目を背けずにしっかりと見つめていくことも重要なのです。   自分 …

「コーチング、本当に必要なの?」コーチとして、コーチが必要な理由を少しだけ考えてみました。

  こんにちは、伊藤です。 先日、 「わざわざお金をかけてコーチやコンサルタントを雇わなくても、自分のことは自分で考えれば良いんじゃないの?」 というようなことを言われたので、その問いについ …

コーチングでは「目指すゴールがないクライアント」とのセッションは難しい?

以前、友人である一流のヘッドハンターから、「転職希望者の中でも、『自分の目指す姿』を持っていない方のご支援はなかなかむずかしい部分がある」という話を聞きました。 これは、コーチングのクライアントさんと …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。