コミュニケーションの習慣

「認める」スキル。相手に効果的に「承認」を3ステップで伝える方法。

投稿日:2016/11/22


人間関係で重要な要素に、お互いが相手のことを「認める」ということがありますよね。

「認める」や「承認」を伝えることにも、効果的なプロセスがあるのです。

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人間関係で大切な「認める」スキル

「承認欲求」という言葉もあるように、人に承認されるということは気持の良いものですよね。

コーチングでは、承認することを「アクノリッジメント」とも呼びますが、コーチがクライアントのことを「認める」スキルとして扱います。

さて、具体的な方法について書く前に、もっとも基本的な「認める」スキルをお伝えしておきますね。

それは、とてもシンプルなのですが、「相手を名前で呼ぶこと」です。

よく、職場で「君はねぇ・・・」とか、「あなたはさぁ・・・」と言っている人がいますが(私の職場にもいます・笑)、そのかたは相手を承認することに配慮されていないということなんですよね。

部下や後輩にしてみれば、良い気持はしません。

そういう上司や先輩は、だいたい人気がないものです。。。(^_^;)

あなたは、そのようなことのないよう、相手のことは「○○さん」のように名前で呼ぶようにしましょう。

 

相手に承認を伝えるための3ステップ

さて、「認める」スキルの効果的な使い方は、以下の3つのプロセスです。

 

1:相手が達成した事実を客観的にとらえる

エピソードや質問などの会話から、相手がうまくやったことやいつもがんばっていることを見つけます。

たとえば、いつもがんばっていることであれば、奥さんのがんばりに対して、

・いつもおいしい食事をつくってくれていること
・家庭を守っていてくれること
・家をきれいにたもっていてくれること

などがあるでしょう。

その中から、もっとも感謝していることを1つだけあげます。

 

2:自分の主観的な感情を伝える

相手のがんばりによって、自分がどのような感情になっているのかを伝えます。

上記の流れでいうと、

・いつも家族の食事の心配をしてくれて、毎日ごはんをつくるのって大変だよね
・自分が仕事やセミナーで外出しているときに、家にいてくれて助かっているよ
・家がきれいだと、気分が良いよね

ということになりますね。

 

3:自分が受けたポジティブな影響を伝える

自分が受けたポジティブな感情によって、どのようなプラスの状況を生み出しているのかを伝えます。

・奥さんが食事をつくってくれることで自分のエネルギーになっていること
・家庭を守っていてくれるからこそ、外の仕事に集中できる
・家が片づいていると家が快適なスペースになっている

といったように、相手の行動がどれだけ自分にプラスの影響をあたえてくれたのか、ということを具体的に伝えるのです。

以上が、シンプルで効果的に伝わる「認める」プロセスです。

 

3ステップで具体的に承認の気持を伝えてみよう

では、上記の3つのプロセスを順番に相手に伝えていきます。

具体的には、

いつもおいしい食事をつくってくれてありがとう!

仕事で疲れて帰ってきても、ごはんがおいしいと「仕事がんばってよかったなぁ〜」ってうれしくなるよ。

おいしいごはんを食べるていると、「よし!また明日からがんばろう!」って思うんだよね。

という感じですね。

もしあなたが奥さんなら、「がんばりをみとめられた!」という気になりますよね。

実際、先ほど使ってみましたが、「どういたしまして!」と言われて、効果がありました(笑)。

では、ここで反対を考えてみましょう。

夫のあなたが仕事から帰ってきたら、奥さんから、

今日もお仕事お疲れさま。いつもお仕事がんばってくれてありがとう!

あなたが毎日お仕事をがんばっていてくれているから、あんしんして子どもたちのことを見たり、家事に集中することができるわ。

少しくらい疲れていても、愚痴や不満を言わずにこつこつやっているあなたを見ていると、「私もがんばろう!」と思うし、「あなたをもっとサポートしよう!」って思えるのよね。

どうでしょうか。

私の願望と妄想が入ってしまいましたが(笑)、言われたほうは嬉しいですよね。

ということで、相手に「承認」の気持を伝える3つのステップ。

あなたもぜひ大切な人に伝えてみましょう。

 

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■編集後記

昨日は、サポートビジネスの取り組み。

現在かかわっているプロジェクトは、週の初めはタスクが増えます。

そのぶん、あらかじめ月曜の夜にアポを入れないようにして調整しています。(^_^)

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