今年の8月末をもって、長く続けていたあることをやめました。
今回は、
「やめること」
について考えてみます!
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「やめたもの」とは?
ぼくが今回「やめたもの」とは、まぐまぐさんで連載していた書評メルマガです。
2008年の2月にスタートしたメルマガでした。
当時のぼくは、
「何かをアウトプットしたい」
と考えながらも、自分独自のものは何もない状態。
ただ、本を読むことは好きだったので、書評メルマガを始めたのです。
当初は毎週発行をルールとして、週末の休みを利用してメルマガ記事を書いていました。
最近は季刊誌のような発行周期になっていましたけれど。。。(汗)
それでも、6年以上も関わっていましたし、100人を超える読者さんが読んでくださり、100号を超える記事を書いたので、とても思い入れはあります。
得たものも多いです。
メルマガを書くことで育んだご縁があります。
普段は会えない遠方の知人に読んでいただくことで、つながりを保つこともできました。
定期的に記事を書くことの大変さも経験しました。
毎週下書きした原稿を妻にチェックしてもらったり、書評したい本がなくて当日購入して速読していたことも、今では大切な思い出です。
ぼくは、本を読むことも、文章を書くことも、それほど苦にはならないのだということが分かりました。
いま考えると、当ブログを書くための良いトレーニングになっているのです。
すべては、
「書評メルマガを書く」
ことで得られたものです。
愛着があると「やめる」のは難しい
「やめる」といっても、復刊はできるようなので、
「無期限の活動休止」
といった感じでしょうか。
さっき妻と話していたのですが、「活動休止」という表現を使うと、有名ミュージシャンみたいですよね。(笑)
それにしても、今回つくづく感じたのですが、
「続けること」
「継続すること」
を得意とするぼくなので、そのためのコツや経験則を語るのは苦になりません。
しかし、「やめること」についての判断基準を持っていないことに気づきました。
インターネットで検索もしました。
続けるノウハウは世にあふれていますが、やめる基準を書いた記事はなかなか見つけることができませんでした。
「やめる」ことは、「やめます」と言えば良いのですから、「続ける」ことより簡単だと思われているのかもしれませんね。
難しいのは、愛着があるものを「やめる」こと。
たとえば、ぼくのメルマガに限らず、投資した事業をやめることも難しいでしょう。
愛情がなくなった恋愛関係をズバッと断ち切れない感情にも通じる難しさがあるのではないかと考えました。
「やめる」ことを成長につなげる
メルマガ中止ということについて考えを巡らせていたとき、ドラッカー氏の名言に遭遇しました。
それは、「経営者の条件」という本にある一説です。
以下にご紹介いたしますね。
必要のまったくない仕事、何の成果も生まない時間の浪費である仕事を見つけ、捨てることである。
すべての仕事について、まったくしなかったならば何が起こるかを考える。
何も起こらないが答えであるならば、その仕事を直ちにやめるべきである。
【今日のお勧め本】
そうなのですよね。
考えてみると、ぼくが書評メルマガをやめても、
「何も起こらない」
のです。
(ごくごく少数の熱心な読者さんからはご連絡をいただきました。感謝です!)
であるならば、やはり「連載休止」という判断をして良かったのではないかと考えています。
ぼくのリソースや可処分時間には限りがありますからね。
もちろん、人生で初めて発行したメルマガに執着がないわけではありませんし、中止にせざるを得なかったのはぼくの実力不足であり言い訳です。
趣味としてダラダラ続けることはできたでしょう。
でも、ぼくが情熱を注げなくなったものを続けるのは、貴重な時間を投資して読んでくださる読者の方にも失礼ですよね。
そのような状態は、ぼくにとって「目指すべきあり方」ではありません。
何より、世には優れた書評メルマガや書評ブログがたくさんあります。
片手間で書いたぼくの書評が太刀打ちできる世界ではないのですよね。
それよりは、ぼくの能力が必要とされている世界で貢献した方がメリットが大きいし、より深いニーズがあるはずです。
そのように考えて、メルマガ休止を決断しました。
「今まで取り組んでいたものをいさぎよくやめることも『成長のプロセス』として前向きに捉えていこう」
と考えたのです!
あなたには、本当はやめた方が良いと頭で理解しているけれど、感情のせいでやめられていないものはありませんか?
チャレンジできる贅沢を満喫しましょう!
【今日の名言】
必要のまったくない仕事、何の成果も生まない時間の浪費である仕事を見つけ、捨てることである。
すべての仕事について、まったくしなかったならば何が起こるかを考える。
何も起こらないが答えであるならば、その仕事を直ちにやめるべきである。
ピーター・ドラッカー『経営者の条件』
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