やりたいことや新しいことに取り組むことが多いというのは、とてもすばらしいことだと思っています。
ただ、同時に考えておきたいのは、「やりたいこと」と一緒に「やらないこと」を決めることです。
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やることが多すぎてパンクしそうな状態
私は、「やりたいことや好き・得意なことをやりましょう」ということを言いますし、このブログにもよく書いています。
そのような話をすると、相手(特にまじめな方)は「あれもやりたい」「これもやりたい」と、やるべきことやするべきことを積み上げていくようになるのですよね。(笑)
また、できる能力がある方だと、ある程度のところまで本当にやれてしまうのです。
しかし、その結果、少し時間が経過すると、「やるべきことが多すぎて、パンクしそうです・・・」という感じになります。
せっかく良習慣を見つけて成長していこうとしているのに、「やることが多すぎてパンクしそう状態」になるとストレスを感じます。
たとえば、1日の中で自己投資に活用できる可処分時間が2時間しかないのに、読書・ブログ・ランニングなど、3時間分のタスクを入れようとしてしまうのですね。
はたから見ると、「そりゃあ無理だよね。。。」と思うわけですが、本人はできると思っているし、常に「MAX見積」で時間を計算してしまうのです。
「すべてがうまくいったらできる」という時間見積だと、順調なときはいいのですが、ちょっとイレギュラーが起きると、すぐに破綻してしまいます。
そして、あなたも経験があるかもしれませんが、すべてが順調にいくときのほうが少ないもの。
そうして、寝る前に未完了タスクがいくつも残っており、「こんなはずじゃなかったんだけど・・・」という未完了感を残して1日を終えるわけです。
・・・はい、私のことですね。(苦笑)
「やらないことを決める」勇気を持つ
このようなときの解決策は、まず「やらないことを決める」です。
この分野のことはやらない、もしくは自分ではやらない、と決めることですね。
時間管理系の本やセミナーでよく言われていることですから、目新しいことではありませんが、これはi心理的なハードルがあるもの。
人間心理としては、たし算より、ひき算のほうが難しいのです。
ですから、なかなかできない方が多いです(私も同類・・・汗)。
では、やらないことを決めるのは、なぜ大事なのでしょうか?
それをエネルギーの面から見てみましょう。
あなたには、
・やりたいことを2時間続けてやっても何も思わない
けれども、
・苦手なことを1時間やったら、へとへとに疲れてしまった
という経験はないでしょうか?
自分がやるべきではないことをやっていると、エネルギーの消費が激しいです。
体のエネルギーを使わないと苦手なことができないので、燃費が悪いのですね。
また、トライアスロンチーム「ポセイ丼」のキャプテン元帥は、毎日「やらないことリスト」を見る習慣を持っています。
これは、やらないことを決めておかないと自分の軸がぶれてしまうからだそうです。
「これはやらない」という基準がないと、いつの間にか仕事や予定が浸食してきてしまい、自分が大切にしていることを忘れてしまうからだと思います。
この「やらなくてもいいタスクが、大事な予定に浸食されていく状態」は、私ももちろん経験があります。
目の前のやるべきことが多すぎて「あれもやらないと」「これもやらないと」と苦手なことばかりやっているうちに、エネルギーを失って決断力もなくなるのですね。
火事で言えば「消火活動に一生懸麺になる」あまりに、もっと大事な防災活動という予防ができないということです。
すでに出火している状態ですね。(^_^;)
さて、そうなると、もっとも大事な「自分との対話時間」がとれなくなります。
自分と対話する時間がとれないから、大事な価値観が見えなくなってくる。
そうして、自分の軸を見失ってしまうわけですね。
「あの人は軸がぶれない」という人は、大事にする価値観を知っているものですし、その価値観を流されないようにする習慣を持っています。
私は、それに気づいたので、定期的に「ひとり戦略会議」を習慣にして、自己対話に取り組むようにしています。
「新しい行動目標」と「やらないこと」のトレードオフ
プロフェッショナルコーチとして仕事をして、クライアントに質問し、行動をサポートしていくときも同様です。
コーチングを受けようとするようなフェーズの方ですから、みなさん優秀でやる気がある人ばかり。
ですから、たいていの場合において、「あれもやりたいです」「これもやりたいです」というポジティブな言葉と態度でのぞんでくれます。
でも、「やるべきこと」が多すぎてしまうと、結局どのようなアクションもうつせない状態におちいってしまうのですね。(^_^;)
当然のことながら、自分の体は1つしかありません。
1日は24時間ですし、エネルギーも有限。
ということは、何かをやろうと思ったら、その分「やめること」を決めて、バッファーなり余白をつくる必要があるのです。
大事なことは、
・「何かに取り組むこと」だけが価値あることではない
ということです。
新たな目標ができたのなら、同時に「何をやめるのか?」を考える必要があるということですね。
これは私がルーキーコーチだったときによく失敗していたのですが、やる気のあるクライアントさんにセッションをしてモチベーションを高めると、新しく取り組むことが増えます。
それは100%悪いわけではなかったのですが、やめるところまで決めていませんでした。
ですから、冒頭の私のように「やるべきことが多すぎて、パンクしそうです・・・」状態をつくってしまっていたのです。。。
ですから、新しい目標を設定したら、その分やめることを決める。
そのほうが、行動にうつしやすいのですね。
やるべきことが減り、やりたいことにエネルギーを集中すれば、成果も出やすくなります。
そこで小さくても達成感や満足感があれば、次のゴールに向けて動くことができるわけです。
ですから、「やらないこと」を発見し、「やりたいこと」「好き・得意なこと」に取り組むためにも、新たな目標を設定したら、「やらないこと」にも視点を向けるように考えてみましょう。
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■編集後記
昨日は、会社終わりで神楽坂のお祭りへ。
「平成進化論」コミュニティーの友人が、お祭りでとんぺい焼の屋台をやっているというFacebookの投稿を見たので、急きょ立ち寄りました。
その足で、継続クライアントさんとのコーチングセッションへ。
・・・と、2日連続で、会社終わりの行動がまったく同じでした。(笑)
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