気づきの習慣

最近、相手の話をきいていますか?「良い聞き手」になるためのシンプルな方法。

投稿日:2016/11/09


「あー、自分ばっかり話しすぎちゃったな・・・」と後悔したことはありますか?

私は、あります・・・(笑)。

でも、不思議なことに、「あー、相手の話を聞きすぎちゃったな〜」と反省することはありませんよね。

むしろ、「良い聞き手」は社会に求められているようにも感じています。

それだけ、世の中には「良い聞き手」のニーズがあるのではないでしょうか?

そこで、プロコーチとして、「良い聞き手」になるためのかんたんなコツを記事にします。

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リズム感のある会話のために否定語は使わないほうがいい

会話の流れは、野球のキャッチボールにしばしばたとえられますよね。

とくに1対1の会話をスムーズにするためには、ボールのやりとりに加え、リズム感も必要です。

キャッチボールでも、大なわとびでも、サッカーでもそれは同じでしょう。

良い流れにはリズムがあるのです。

対話も同じです。

対話は、話し手のリズムに合わせて、話しやすい返事やあいづちをうつことでリズム感が生まれます。

そこで重要なのは相手の話に反対しないこと、流れに逆らわないことです。

それを簡単に実行するために意識したいのが、否定語をつかわないということです。

ここでいう否定語とは、たとえば、

・しかし
・でも
・ですが
・だけど

などですね。

コーチングを学んでいる人たちは、まずこのような否定語は使いません。

あなたも経験があるかもしれませんが、会話のはじまりがいつも否定語の人と話すと、話を聞いてもらっているようには感じません。

否定語が多い人は、いっけん私の話を聞いているようにみえても、自分が話したいことを話そうとしているんだな、と思ってしまいます。

また、どことなく反論されているようにも感じるのですよね。

 

反論したい気持を保留にして、相手の意見を受けとめる

否定語を使わずに話をきいていると、自然にリズムの良い会話となります。

ここをマスターすれば、聞き手としての第1段階はクリアしたといえるでしょう。

ただ、ここで問題に思うのは、話し手とあなたの意見が異なったときです。

相手の主張や意見に異を唱えたいのに、同意したように聞かなければならないのは苦痛ですよね。

私が実践しているのは、そう思ってもまずは最後まで相手の話をきくことです。

「いや、それ違うんじゃないかな・・・」と思っても、それは心にとどめておきます。

相手の話が最後まで終わったときに、「あなたはそう思うんですね」という感じで一定の理解を示すのです。

そうしてまずは「あなたの意見はわかった」という立場を示して、そこから自分の意見を話します。

そうすると、話してもあなたの意見を聞く耳をもってくれるのですね。

多くの人は、受け止めることをしないで、「いや、それはちょっと」と、いきなり自分の主張を話すから衝突するのです。

キャッチボールでいえば、常にボールが空中にあって、グローブに届かないボールがお互いの間をいったりきたりしている状態です。

これではキャッチボールは成立しませんよね。

そのような意味でも、会話はキャッチボールに例えられるのでしょう。

(もちろん、これは聞き手から会話の流れやリズムをつくる場合の話なので、議論の場やディベートであれば話は変わることは言うまでもありません。)

 

話し手の中に流れている世界を読みとろうとする意識を持つ

プロコーチは、自分に興味のない話をクライアントがしていたらどうすると思いますか?

私の場合、クライアントが話すテーマを聞きつつも、じつは「どうしてクライアントがこの話をしたいのか?」ということを読み取ろうとしています。

たとえば、セッションがスタートしたのに、野球の話ばかりしてなかなか本題に入らないクライアントがあれば、行動目標を実行できなかったことを言い出しづらかった、といったようなことがあるのです。

しかも、クライアント自身もなかば無意識に話しているケースも多いので、注意しなければならないわけです。

もしかすると、あなたは「自分でも理由がわからないなんてことはないでしょう?」と思うかもしれません。

しかし、ダイエット中の人がついつい過食をしてしまう理由と同じように、人間は自分でも自分のことを十全には理解していないものなのです。

ですから、ここで質問を多用してもあまり効果はありません。

それよりも、一緒にクライアントの無意識になにが眠っているのか、ということについて直感をはたらかせるようにしています。

表面的な行動は、じつは無意識の深い部分で心のつながりがあるものです。

そのポイントをさぐるためにも、相手の話の流れにのって対話にリズムを生むことが必要なわけですね。

リズムを感じながら会話をしていくと、相手の話の内容だけでなく、相手の感情や態度まで感じることができるようになります。

すると、話し手の気分がよくなるので、結果としてあなたは「聞き上手」になるのです。

ということで、初級編から上級編までありますが、

・否定語を使わない
・相手の話を最後まできく
・相手の心の中に流れる世界を感じる

といったことを会話の中で意識してきいてみましょう。

 

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■編集後記

先日優秀な生保の営業マンと話していて、話が一致したことがあります。

それは、

・その人が課題と思っていることは、表面的な課題であることが多い
・ニーズはもっと深く潜在的な部分にある
・そのニーズを掘り起こせると、本当の課題解決につながる

ということでした。

この構造はまさに、コーチングや習慣化で伺う現象と同じなんですよね。

何か1つの分野を深めていくと、底のほうではいろんな鉱脈がつながっているみたいです。(^_^)

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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