正論だけでは、人は行動できません。
それよりも「それならできそう!」という感情になることが大事です。
「正しさが人を動かす」という勘違い
私が、ずっと勘違いしていたことがあります。
それは、
・正しいことを伝えようとしていた
です。
具体的には、セミナーやコーチングのときです。
私は、お客さまに、
「これをやるのは、人として正しいですよ」
とお伝えしていたんですね。
間違ってはいないのかもしれません。
ただ、前述のように「勘違い」だったのです。
理由は、
・正しさだけが人を動かすわけではないから
です。
むしろ逆です。
正面きって正論を言われると、人は「わかってるよ、そんなの」と思うのです。
たとえば、私がブログで、
「赤信号は止まる習慣が大事です!!!」
「本を読みましょう!!!」
「腹8分目があなたを健康にします!!!」
というタイトルの記事を書いたとします。
誰も読みません(笑)。
タイトルは正しいですよね(たいていの人にとっては)。
ただ、「貴重な時間を投じて読みたいか?」と言われたら、進んで読みたいとは思いません(少なくとも私は)。
むしろ、「この記事を読んだら、責められる気持ちになりそうだなー」と感じます。
親や先生に「これから叱られるな……。」と身構える感覚です。
ですから「どうしても読みたい!」とは思えないのです。
もしも私がセミナーやコーチングで正しさばかりを連発したら、お客さまを同じ気持ちにさせてしまうかもしれません。
私はそこに気づかず、正しいことを探して、正しいことをお伝えしていたのです。
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大事なのは「それならできそう!」という感情
では、正しさよりも大事なのは何でしょうか?
私は、
・「それならできそう!」という気持ちになっていただくこと
が大事だと考えるようになりました。
理由は、前述のように正論を伝えるだけでは、「クライアントの行動につなげる」という価値提供ができないからです。
たとえば、相手に「伊藤さんのようにブログを毎日書くためには?」と聞かれたとします。
私が「そうですね、1日1記事を9年間書き続ければ、できると思います」と答えたらどうでしょうか。
あなただったら、
「なるほど!それならできそう!」
と思うでしょうか。
そんな人はあんまりいませんよね(笑)。
たいていの場合、
「え……。そんなに時間かかるの?私が聞きたいのはそういうことじゃないんですけど」
と思うはずです。
「それならできそう!」ではなくて、「それは無理だな……。」と思わせてしまってるわけです。
お客さまのモチベーションを上げるどころか、モチベーションを下げてしまう。
そんな役割を担いたくはありません。
ブログを書き続けることは、本当におすすめなのです。
人として大事な思考力や言語化スキルが、間違いなく高まります。
それは断言できます。
ただ、これからブログを書こうとしている人にとって「1日1記事を9年間書き続けましょう」というアドバイスは、適切ではありませんよね。
なぜなら、
「それならできそう!」
と思っていただけないからです。
大事なのは「行動する」という目的です。
「なるほど、伊藤さん。それは正しいですね」と言ってもらうことではないんですね。
相手は「正しさ」が欲しいのではない。
行動するための感情を手に入れたいのです。
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行動の具体化が「それならできそう!」をつくる
昨日の「良習慣塾」メンバーでもあるBさんとのコーチングセッションでも同じ事例がありました。
Bさんとの対話で「新たに30分間の学習習慣を身につけると良さそうだ」という方向になりました。
私も賛成です。
しかも、前回のコーチングセッションから、2回連続で同じ話題にふれたわけです。
私は、「Bさんは、既存の習慣をやめてでも、新しい習慣を定着させたほうがいい」と感じました。
新たな習慣を達成できたら、今より1日が充実するのは間違いないと。
ただ、Bさんは現状ですでに4時台に早起きしている。
これ以上の時間確保は、かなり困難な状況だということは、私もわかっていました。
ここで、私が「いや、Bさんの未来にとってこの30分は有効な時間ですよね?何が何でも確保しないと将来後悔するかもしれませんよ」と言ったとします。
もしかしたら、正論のアドバイスかもしれません(現時点では判断できません)。
ただ、前述のように、人は正論をそのまま受け入れるのは嫌です。
何より「それは無理だな……。」という感情が生まれます。
クライアントにそう思わせてしまったら、プロコーチとしてはイケてません。
それよりも必要なのは、
「それならできそう!」
という感情なのです。
正論を振りかざすのではありません
やることはイメージを具体的に尋ねることです。
そこから、クライアントの感情を高めていただくのです。
ですから、
「30分ではなく、5分だけやるとしたらどうしますか?」
と質問しました。
どれほど予定が詰まっている人でも、大事な活動のために5分をとれないことはありません。
それに、5分と考えると、時間のすきまが見つかったりします。
昨日のセッションでもそうでした。
Bさんは「5分か、、、5分ならいけるかも」と言いました。
そこで、私は追加で、
・いつ
・どこで
を質問しました。
Bさんから「5分なら、朝、東京ドームの前でやれそうです」という答えが返ってきました。
なぜ、東京ドームの前……(笑)。
いや、いいのです(Bさんの通勤ルートなので)。
インパクトがあります。
何より忘れません。
「東京ドームの前にきたら、5分の学習をする」は、見事に「if-thenプランニング」ですから。
実行率は高まります。
さて、実際はどうだったのか。
さっそく今朝になってBさんから私のメッセンジャーに報告がありました。
「朝から爽やかな動画学習ができました」と。
東京ドーム前にある長嶋茂雄さんが豪快な三振をしている壁面から、動画学習をしているところのムービーつきでした(笑)。
この報告を受けて、Bさんはきっとセッションの最後に
「それならできそう!」
と思っていただけたのだと感じました。
うれしいことです(きっと、お互いに)。
このように、相手のサポートをする場合は、正論だけを押しつけるのは避けましょう。
お互いのためになりません。
それよりは、質問をして行動を具体的にすることです。
その働きかけによって、相手が、
「それならできそう!」
という感情になるためのご支援をすればいいのです。
正しいことだけでなく、
「それならできそう!」
と思っていただく。
部下やお子さんにアドバイスする際に、あなたも意識してみましょう。
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■編集後記
昨日は、ランチタイムにコーチングセッションを受けました。
来期の「良習慣塾」や「良習慣コーチング塾」について話せました。
20時から習慣化コミュニティーの新しいプロジェクトのミーティング。
20時30分から「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。
21時30分から「良習慣コーチング塾」メンバーとのコーチングトレーニング。
充実の1日でした。(^^)
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