読書の習慣

「アクティブ読書」をつくる3つのステップ

投稿日:


せっかく、本を読んでも「何が書いてあったんだっけ……。」と忘れてしまうのはもったいないです。
自分から取りに行く「アクティブ読書」を目指しましょう。




 

「本はすべて読まなければならならい」という思い込み

「本は最初から最後まで、1ページずつ大切に読むべきだ。」

いつ、この思い込みがつくられたのか。
私はよく覚えていません。

ただ、1つだけ印象に残っている話があります。

それは、小学生の頃。
先生が生徒たちに話してくれたエピソードです。

かいつまんで書くと、
・刑務所から出てきた男性の話
・事件を起こすまで本を読んだことがなかった
・刑期を終えたあと「二度と同じ過ちを犯さないように、これからは本を読もう」と思った
・そこから週刊マンガ雑誌でも小説でも活字を読むように変わった
・目次から編集後記まで1ページずつ大切に読むようになった
といった話でした。

たしかに、40代後半になってもこうして覚えている。
ということは、当時の私にはそれなりにインパクトがあったんでしょうね。

ですから、私には
「本は最初から最後まで、1ページずつ大切に読むべきだ。」
という思い込みがつくられたんだと思います。

書き手の立場としては、命を込めて書いた言葉たち。
それほどの想いを持って読んでいただけたら、それはそれは嬉しいことです。

 


 

【お知らせ】

【発売中】動画・音声『タイムマネジメントの習慣2025』セミナー

パーソナルコーチングのお申込み

無料メルマガ『複業で自分を磨く良習慣』

伊藤 良のプロフィール





アクティブ読書か、パッシブ読書か

一方で、「いや、待てよ」とも思います。
なぜなら、本の全ページが読者の方に「そのものズバリ」の内容とは限らないからです。

むしろ、そんな本に出会ったことはありません。
私にとってどれほど「これは名著だ!」と感じた本でも、重要なのは3割くらいじゃないかなと思います。
それに、状況や環境によって重要なポイントは変わります。

そう考えると、必ずしも全部読んでいただく必要はありません。
極端な話、「この1行に出会うために、この本を買った価値がある!」と思っていただいたほうがうれしいものです。

ですから、書き手として読み手の方に望むのは、
・能動的
・攻め
・前のめり
という読書です。

言うなれば「アクティブ読書」ですね。

なぜか。
本をただ読むだけでは、なかなか行動にうつせないからです。

理由は、
・受動的
・守り
・後ずさり
という読書になってしまうからなんです。

こちらは「パッシブ読書」です。
「いいことが書いてあったらいいなー」みたいな。
「宝探し」のような読書になってしまうのです。

本は、ありがたく供えておくようなものではない。
書いてあることを行動にうつして欲しい。

学習者として本を学ぶのではなく。
実践者として本を使って欲しい。

私は、そう思うのです。

では、受け身の読書を抜け出して、自分から取りに行く読書にするためには、どうすればいいのでしょうか。

簡単です。

あなたが本を読むときに、
「自分は何のためにこの本を読むのか?」
と質問していただくだけでOKです。

すると、目的を考えますよね。
すると、その目的に合うように本を読んでいくようになります。
問いかけがあれば、答えを探すのが私たちの脳ですから。

そう考えると、本を主体的に読むために重要なのは、「事前準備」なのです。

どんな問いを持って、その本を読むのか。
その問いの質によって、読書の成果も変わります。

 

■スポンサーリンク




「アクティブ読書」をつくる3つのステップ

先日、「習慣化コミュニティー」で開催した読書会は、まさにこのスタイル。

本を、
1:読書前
2:読書中
3:読書後
の3つのステップで扱っていきます。

 

1:読書前

本を読む前に、
・1分間で本を紹介する
・目的を言語化する
・質問を考える
というセットアップの時間をとりました。

身体を動かす前に準備体操をするのと同じですね。

 

2:読書中

心と頭をととのえてから、
・質問への答えを探すように本を読む
・答えや気づきをメモする
という読書をしていただきました。

このプロセスは、本を「読む」というよりは、答えを「探す」という行為に近いですね。
「読む」だと受け身かもしれませんが、「探す」のは受け身ではできませんので。

 

3:読書後

最後に、
・気づきや発見をシェアする
・行動のベビーステップを宣言する
というアウトプットに結びつけます。

アウトプットは、
・手
・足
・口
を動かすこと。

読書だけだと目を動かすだけですよね。
そうなると、本に投下した時間が無駄になってしまうかもしれません。

現実に変化をつけるための行動に転化していきましょう。
話すだけでも、自分の頭が整理できますし。
他者の視点やほかの人の学びや気づきを分かち合うことも大事。
1人だけの読書体験とは違いますので。

 

さて、あなたの本の読み方は、どのような読書スタイルでしょうか。
受け身の読書になっていたら、もったいないです。
ぜひ、能動的な読書(=アクティブ読書)に変えてみましょう。

 


 

【お知らせ】

【発売中】動画・音声『タイムマネジメントの習慣2025』セミナー

パーソナルコーチングのお申込み

無料メルマガ『複業で自分を磨く良習慣』

伊藤 良のプロフィール


 

■スポンサーリンク




 

■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。
6:00の部、6:30の部、7:00の部まで。

昼に「習慣化コミュニティー」スタッフの定例ミーティング。

夜は「良習慣塾」セミナーを開催。
テーマは「アウトプット脳の育てる習慣」でした。(^^)


 


 

【メルマガを発行しています】

テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。

あなたがひとりで複数のビジネスをおこない、ご自身の人生を充実させていくノウハウにご興味があれば、ぜひご登録をお願いいたします!

▼メルマガのご案内はこちらから
メルマガ「複業で自分を磨く習慣」のご案内

▼ご登録は下記よりお願いいたします!



「複業で自分を磨く習慣」メルマガ登録フォーム
  *
  *
メールアドレス  *

 


 

■スポンサーリンク

-読書の習慣

執筆者:

関連記事

その本から本当に得たいものは何?読書の前に自問して目的設定をしよう。

レバレッジリーディングでも、フォトリーディングでも、本を読む前に「その本を読む目的を設定する」ことを推奨されています。 ただ、意外と忘れがちなので、本を読む前に自問することがおすすめです。 &nbsp …

良習慣を定着させることが先か、悪習慣を手放すことが先か。それが問題だ。

「続ける習慣」、「やめる習慣」のビジネスコミックを読みました。 2冊のコミックを読んで、 ・良習慣を続ける ・悪習慣をやめる ことについて、あらためて考えてみました。   スポンサーリンク …

本から人生を変える気づきをもらい、本で自分の課題を前進させる。

人生を変えてくるものには様々なものがあると思いますが、やはり「本」のパワーは大きいものです。   スポンサーリンク   ひとり戦略会議を盛り上げたのは「本」 先日、夜に友人との食事 …

わずか90分で本を3冊読む方法

「積読本(=未読の本)」を解消する読書会で、90分で3冊の本を読みました。 その読書法への考え方と実践方法を記事にまとめました。 未読本に悩まされている方のヒントになればうれしいです。   …

ゲームのように難解な本を読める「1日6ページ読書法」とは?

「1日6ページ読書法」をおすすめしています。 理由は、 (1)読み始めたときの期待感 (2)読み進めていくプロセスでの充実感 (3)読み終えたあとの達成感 というポジティブな感情とともに、読書ができる …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。