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「変われない自分」に不完全燃焼を感じるなら、主体的なバランスくずしを狙おう。

投稿日:2019/05/07


「バランス」は重要な価値観ですが、あまりにもバランスを重視すると、変化のきっかけを失います。

「変われない自分」に嘆きたくなるときは、主体的なバランスくずしをしてみましょう。

 


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「バランスをとる」とは?

「バランスをとる」という言葉があります。

たとえば、

・仕事とプライベート

・ひとりビジネスと会社員

・インプットとアウトプット

・インドアの習慣とアウトドアの習慣

・自分の時間と家族の時間

など。

これらは、どれも一方にかたよりすぎるものではなく、バランスをとっていくことが重要だと言われますよね。

実際、「バランス」という価値観は、私が強く意識している感覚でもあります。

ただ、たいていの人が思う「バランス」は、

・左右均等のイメージ

ではないでしょうか。

天秤を思い浮かべる人も多いでしょう。

あとは、公園のシーソーをイメージするかもしれません。

天秤も、シーソーも、左右の均等を計るような感じですよね。

半分ずつ、ちょうどよく均等にバランスをとる。

しかし、私は、「均衡」という意味のバランスにちょっと違和感があるんですよね。

それは本当に「バランスがとれていることなのかな・・・?」と。

 


 

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「均衡」のバランスと「調和」のバランス

バランスをとる。

この言葉の意味を単純に受け取ってしまう人が、多いように感じています。

 

「均衡」のバランス

よく「仕事とプライベートのバランスをとる」と言いますよね。

この言葉を聞くと、「ワーク・ライフ・バランス」のように、仕事とプライベトートの両方に50%ずつエネルギーを注ぐ、といったイメージでとらえていないでしょうか。

この場合の「バランス」は、

・均衡

という意味合いが強いと感じます。

ただ、そう考えてしまうと、たいていの場合、全体として中途半端な結果に終わってしまうのではないかと思うのですよね。

「均衡」の場合、どちらかに寄ってしまうと、49:51になってしまい、バランスが崩れてしまうイメージがするからです。

 

「調和」のバランス

一方で、私が考えるバランスは、ちょっと違っています。

私が考えるバランスは、たとえていうと、

・まとまりのある野球チーム

・オーケストラの演奏

・音楽バンド

といったようなイメージ。

乱暴な言い方をしてしうと、でこぼこがある感じと言えるかもしれません。

でも、メンバーそれぞれに持ち味があって、チームとしての総合力はすぐれていて、いい味を出している。

その文脈でのバランスは、「均衡」というよりも、

・調和

という意味合いが強いのですね。

 

かたより合うからこそのバランス

先述のシーソーを思い出してみましょう。

シーソーは、バランスをとる遊びとはいえ、真ん中に立って遊ぶものではありませんよね。

むしろ、左右お互いにかたより合って遊ぶものです。

そのように考えると、シーソーはかたより合ってこそ成立する遊具だということですね。

つまり、かたよりが生じているけれども、遊びとして成立するという部分にバランスが存在するわけです。

これは、50:50で均衡するのではなく、30:70とか、80:20で調和をとるということだと思うのです。

たとえば、「仕事もプライベートも両方がんばる」。

その心意気はすばらしいと思います。

私も同じように考えています。

 

均衡から調和へ

ただ、私が考えているのは、もっとかたよりのあるバランスです。

たとえば、1日16時間起きているとして、8時間ずつ会社とプライベートにわけていたとします。

時間として見れば、50:50ですよね。

「均衡」がとれている状態。

しかし、ここに、趣味の読書の時間を入れてみるわけです。

資格取得のための学習でもいいですし、趣味でトライアスロンをやってみるのもいいでしょう。

するとどうなるか。

当然、50:50で均衡していたバランスが崩れるのです。

45:45:10のように、つり合いをとる支点が増えます。

すると、バランスをとる難易度があがりますよね。

2つを見ていれば良かったのに、3つ目が増えてしまいますので。

そうなると、せっかくの均衡がくずれてしまうので、投げ出したくなるタイミングがくるかもしれません。

「やっぱり50:50のほうが、楽でいいな」というように。

しかし、ここであきらめて50:50に戻ってしまっては、均衡どまり。

調和にはなりません。

 

安定から「主体的なバランスくずし」へ

私は、人間の本質として安定を求めるタイプ(エニアグラムのタイプ6)です。

同時に、目標達成に燃えるタイプ(エニアグラムのタイプ3)でもあります。

これは、多かれ少なかれ、誰の心にも両方あるはずです。

 

安定と挑戦のバランス

では、この2つを50:50の均衡にしてしまったらどうなるでしょうか。

私なら、安定ばかりを求めていては、新しい挑戦はできないということになってしまいます。

一方で、挑戦ばかりしていると心にうるおいがなくなり、疲弊してしまうでしょう。

そうなると、どっちつかずになり、50:50の中途半端な生き方になってしまうわけです。

そうなると、「本当はもっと自分もできるのではないか。でも何をしていいかわからない」とか、「もっと毎日を全力で生きたいのに、それができなくて不完全燃焼」という思いが出てくるのですね。

けっこうきつい状態です。

私は、そのような状況が長く続いたので、もう戻りたくありません(笑)。

では、その中途半端な状態を抜け出すためには、何をすればいいのでしょうか。

それが、本記事でお伝えしたかったこと、

・あえてバランスを崩していくこと

なのです。

誰でも、安定・安心は大事。

目標を追い求めるような情熱も大事。

それを理解した上で、どちらか一方ではなく、自分はどちらのタイプが強いのか、自分を知ることが大事です。

 

人生全体でのバランス

私は、家庭が円満だと、安心・安全を感じます。

インフラがしっかりしている状態ですね。

その状態を確保してこそ、外の世界に飛び出すことができます。

もしも家庭が水もれしていたら、安心して外に出ることができません。

思いきって出たところで「水もれ、大丈夫かなあ・・・」と不安になりながら外にいることになります。

それでは、自分のパフォーマンスを最大限に発揮するのは難しいでしょう。

家庭が安定しているからこそ、コーチとしてかかわるクライアントさんたちの笑顔を増やしたいと思えますし、ブログを書いて読者の方に貢献しようと思えます。

会社の仕事もきっちりやって、趣味のトライアスロンも楽しみたいという欲求を感じられるになるわけです。

そのように、安心・安定を感じながら、自分の限界に少しずつ足を踏み出てみる。

そうすることによって、「人生全体」のバランスをとる。

私は、そのような生き方がいいのではないかと思っています。

それが、私が目指す「調和」というバランスです。

大きく言えば、「人生全体でバランスがとれていればOK」ということですね。

 

地球全体のバランス

たとえば、地球をイメージしてみましょう。

1番暑い場所はアメリカのデスバレーで、最高気温56.7度が観測されたそうです(あ、、暑いですね・笑)。

一方で、1番寒い場所は南極で、世界最低気温マイナス89.2度を記録しているそうです(極寒・・・笑)。

そういった両極端がありつつ、四季を持つ日本がある。

夏も冬も、それぞれがかたよっているから、美しい四季がある日本としてバランスがとれるのです。

そのようなイメージこそ、私が理想にするバランスです。

 

主体的なバランスくずし

私自身、バランスをとりたいと願いつつも、安定しすぎると物足りなさを感じることがあります。

そのような時は、師匠にアドバイスをもらいに行ったり、新しいメニューをつくったり、セミナーを再開するようにしています。

安定も確保しつつ、いろいろなことにトライしていけるようにバランスを崩していく。

それが自在にできる境地に達することができるといいなあ、と思っています。

もちろん、そのときバランスをくずすためには、意味のあるバランスくずしではなくてはならないというのが前提ですが。

さて、あなたは、どうでしょうか?

もしも、あなたが、「1年前と変わらないなあ」と不完全燃焼を感じているなら、思い切って重心を動かしてみること。

そうして、あえてバランスをくずしてみてはどうでしょうか。

時間でも、お金でも、エネルギーを注ぐ先でもいいです。

主体的なバランスくずしは、きっとあなたの人生をおもしろく変化させてくれるはずです。

 


 

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■編集後記

昨日は、昨日は、朝から子どもたちと3人で朝カフェで連日の「SQT(第2領域の時間)」確保。

午前中は筆の進みが良くなかったので読書に切り替え、2冊を読了。

そこからブログをメルマガを執筆できました。

妻と合流してランチを食べた午後に少し回復してきたので、その後にさらにカフェに再訪して書く仕事。

自分のプロジェクト、家族とのイベント、コーチングなど、充実の10連休でした。

 


 

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・会社員

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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