気づきの習慣

習慣の「総論賛成・各論反対」を解決するためには?

投稿日:


全体会議で決まったことが、なぜか実行されない。
よくありますよね。

そんな「総論賛成・各論反対」は、良習慣形成の分野にもあるんです。
解決方法を考えていきましょう。




 

習慣の「総論賛成・各論反対」

「総論賛成・各論反対」という言葉があります。

意味をできるだけシンプルにすると、
・大きな方針には賛成がとれている
・それなのに、具体的に実行しようとすると反対意見が出る
という状況です。

習慣は「総論賛成・各論反対」だと実現が困難です。

うまく習慣をつくるためには、
・総論は賛成
・各論も賛成
にならないといけないんですね。

なぜなら、良習慣を形成するためには、
・各論の部分を受け入れる必要があるから
です。

どういうことか。
例をあげてみます。

たとえば、あなたが「5キロ減らしたい」と考えたとします。
「体重を減らして、フットワーク軽く行動的な自分になろう!」という意気込みで。

決意した瞬間は、あなたの思考や感情や身体も「いいね!ぜひやろうよ!」という感じです。

健康のために、適正体重をキープする。
そのために5キロのダイエットをする。
このテーマに反対する人は、あまりいませんよね。

ですから、
・総論としては賛成
なんです。

あなた自身、本当に「適正体重になることはいいことだ」と信じています(そうですよね?)。

会社の会議で言えば、出席者のみんなが「賛成!」と言っている状態なんです。

準備OK。
5キロのダイエットプロジェクトをスタートします。

それで、うまくいくのか?
そんなことはないんですよね……。

なぜなら、
・各論は反対されているから
です。

 


 

【お知らせ】

■【発売中】目標設定セミナー(音声教材)

■【発売中】「早起き習慣化セミナー」動画・音声教材

■「習慣化オンラインサロン」新規メンバー募集中!
~月額5,500円(税込)で最高の「続ける」環境が手に入る~
「習慣化オンラインサロン」のご案内

■【発売中】『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』

パーソナルコーチングのお申込み

「皇居ラン&コーチング」サービス

メルマガ「複業で自分を磨く良習慣」のご案内

伊藤 良のプロフィール





各論を実行することへの抵抗

5キロのダイエットというゴールに向かう。
総意はとれています。

では、5キロやせるためには、何が必要なのでしょうか。

答えは「今までの自分とは異なる価値観を採用して、5キロやせるための行動をすること」です。

この「5キロやせるための行動」こそ、「各論」なんですね。

具体的には、5キロ減らすために、
・食事を変える(節制する)
・運動量を増やす
・ダイエットの知識を増やす
・アルコールを控える
といった行動をとる必要があります。

つまり、総論を実現するためには、各論を実行しなければならないわけです。
シンプルですよね。

では、それがわかったら実行できるのか。
そんなことないんですよね。

私たちの内側では、
・食事は人生の楽しみなんだから、減らすのは嫌だよ
・運動は時間がないしつらいから、増やすことはできません
・ダイエットの知識を増やすよりも、仕事の知識を増やすほうが大事なので無理です
・お酒はリラックスタイムの友なので、やめるほうがストレスなんです
という意見が出てくるからです。

会社の会議なら、メンバーそれぞれが「自分がそんなつらい思いするのは、、、嫌です。」みたいなトーンになっている。
さっきまで盛り上がっていたのに、実行担当者を決めることになったら、みんなが及び腰になってしまった。
そんな状況です。

このとき、あなたは矛盾を感じます。

「いやいや、みんなで5キロやせようって言いましたよね?賛成したじゃないですか!」と。
反論したくなるんです。
一方で「ただ、たしかに自分がつらい思いをするのは勘弁してほしいな(本音)」という気持ちもわかる(残念ながら、わかってしまう)。
反論モードがトーンダウンします。

たとえば、ボランティア。
「ボランティアで街のゴミ拾いをするのは、街もきれいになるしとてもいい」と思うので賛成する。
でも、「じゃあ、時間を確保して、みんなでゴミ拾いをしましょう」というのは面倒なので参加したくない。
そんなイメージです。

するとどうなるか。
私たちは「じゃあ、今まで通りでいいか……。」という結論になってしまうのです。
なし崩し的に。

この状態こそ、
・習慣の「総論賛成・各論反対」
です。

ちぐはぐですよね。
ですから、良習慣形成がうまくいかないんです。

 

■スポンサーリンク




各論を「欲しい」と思えるか

では、結論です。

私たちが良習慣形成を上手に実現するためには、どうするか。
この質問に答える必要があります。

それは、
Q:各論の行動が習慣になっている日常が欲しいか?
という問い。

この質問に、
A:はい(=それを習慣にしている日常が欲しいです)
と言える必要がある、ということです。

5キロやせるために、3ヶ月だけダイエット生活をするのは悪くはないんです。
ただ、その日常が嫌なのだとしたらどうか。
5キロダイエットというゴールを実現しても「これで今の苦痛から解放される……。」となる。

この瞬間に、食生活や運動がダイエット前に戻ります。
すると「リバウンドする」という未来が約束されてしまうわけです。
そんな約束はいらないんですけれど。(笑)

ほかの習慣も同じです。

「ブログを毎日書く習慣」という総論を手に入れたければ、
・ブログを書く時間を毎日1時間以上とる
・飲み会を減らす
・週末も休まない
という各論が必要です。

「複業で収入を増やす」という総論が欲しいなら、
・会社の人間関係を手放す
・至らない自分と対峙する
・家族と過ごす時間は減る
という各論を受け入れなければならないのです。

それなのに、私たちがやらかしてしまいがちなのは、
・総論は欲しい
・でも各論はいらない
という矛盾です。

わかりやすいのは、
・東大に合格したい
・でも勉強はしたくない
という感じ。
かなり無理がありますよね。(笑)

これだと、頭と心と体に一貫性が無くなります。
ですから、良習慣形成がうまくいかないわけですね。

さて、あなたの習慣への取り組みはいかがでしょうか。
・総論賛成だけど各論は反対
になっていないでしょうか。

もし、そうなっていたら、
・総論賛成かつ各論も賛成
にしないとスムーズにいかないはず。

そのためにも、まずは、
Q:各論の行動が習慣になっている日常が欲しいか?
という質問に答えるところからスタートしていきましょう。

 


 

【お知らせ】

■【発売中】目標設定セミナー(音声教材)

■【発売中】「早起き習慣化セミナー」動画・音声教材

■「習慣化オンラインサロン」新規メンバー募集中!
~月額5,500円(税込)で最高の「続ける」環境が手に入る~
「習慣化オンラインサロン」のご案内

■【発売中】『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』

パーソナルコーチングのお申込み

「皇居ラン&コーチング」サービス

メルマガ「複業で自分を磨く良習慣」のご案内

伊藤 良のプロフィール


 

■スポンサーリンク




 

■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。
6:30の部と7:00の部のファシリテーション。

夜は「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。
来週開催の「良習慣塾セミナーフェスティバル」でのアウトプットについて話を深めました。(^^)


 


 

【メルマガを発行しています】

テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。

あなたがひとりで複数のビジネスをおこない、ご自身の人生を充実させていくノウハウにご興味があれば、ぜひご登録をお願いいたします!

▼メルマガのご案内はこちらから
メルマガ「複業で自分を磨く習慣」のご案内

▼ご登録は下記よりお願いいたします!



「複業で自分を磨く習慣」メルマガ登録フォーム
  *
  *
メールアドレス  *

 


 

■スポンサーリンク

-気づきの習慣

執筆者:

関連記事

水先案内人の重要性について、あるいはあなたが水先案内人になる可能性を考える

■大阪「ド・観光」を体感!   引き続き大阪ネタです(笑)。   大阪セミナー終了後、鮒谷道場22期同期生のTさんと同じく同期で今回のセミナー主催者の谷さんと3人で大阪の街を「ド・ …

「習慣だけでは人生は変わらない」という不都合な真実。

2023年がスタートして、間もなく100日ですね。 あなたは、この100日間で成長をどれくらい実感したでしょうか。 「この1テーマに集中して、その分野では確実に成長できた!」 そう言える方は、すばらし …

ふり返りの習慣を定着させるための3つの対処法。ふり返りは漢方薬のように効く

計画するのは好きだけれど、ふり返りは苦手。 「うっ、わかる」という人は多いのではないでしょうか。 そのような人のためにふり返りの習慣を定着させるための3つの対処法を書いてみました。   なぜ …

常に前進するだけでは柔軟性が生まれない!一歩引き返す勇気も立派な戦略!

電車が1時間遅延 今朝、沿線の電車に遅れが出ていました。 人身事故でおよそ1時間ほど動かなかったのです。。。 その時に考えたことをメモしておこうと思います。 (ここから有料メルマガのご紹介です) —— …

セミナーの質疑応答で1番に質問する習慣。3つのメリットと3つの注意点

セミナーでの、あなたの受講効果を劇的高める方法があります。 それは「質疑応答で1番に質問すること」です。   「質疑応答で1番に質問する習慣」は良習慣 セミナーを受講する際、心がけていること …

検索

当ブログの管理人

【当ブログの管理人】
似顔絵イラストphoto3

■肩書:良習慣プロフェッショナルコーチ

■キャリア
・ビジネス書作家
・早起きコンサルタント
・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

■公式メディア
「良習慣の力!」ブログ管理人
「複業で自分を磨く良習慣」メルマガ発行者

さらに詳しいプロフィールはこちら

Facebookページ

メールアドレスを記入していただければ、ブログ更新をメールで受信することができます。