あなたが目標を活用してゴールを達成していくためには、ご自身の成功パターンをつかんでおくことが重要です。
今回は、
2:フォワードキャスティング思考
という2つの考え方をご紹介します。
目標レベルの大きさに悩むという課題
「伊藤さん、この目標は小さすぎるでしょうか・・・?」
「私には大きすぎる目標だと思いますか?」
コーチングでサポートしていると、そのような質問を受けることがあります。
ただ、この質問、ちょっと質問としてはあまり適切ではありません。
目標が大きいか小さいか。
それは極論、どちらでもいいからです。
また、夢や目標は大きいものがすばらしくて、小さいものはダメということもありません。
なぜなら、その人を取り巻く状況によって難易度は変わるからです。
それにどの目標が適切なのかは、その人の性格・タイプによっても変わるものです。
ですから、たとえば、「いやあ、その目標は小さいのでダメです」とひと言で判断することはできないのです。
というか、しなくていいのですね。
それよりも重要なのは、ゴールや目標を設定することによって、
・「いま何をするべきか?」がはっきりさせること
です。
プロ野球選手になるという目標があるなら、漫画やゲームといった誘惑があっても「今は野球の練習をする」という行動を選択できます。
そうするために、自分の成長のために「目標を活用する」こと。
目標によって自分を磨いているわけです。
すると、その成長によって次の目標もクリアできるようになっていく。
それが、いつも目標を達成する人になるための秘訣です。
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バックキャスティング思考とフォワードキャスティング思考
では、目標を活用していくためには、どのような考え方があるのでしょうか。
大きく分けると、目標をうまく活用していく人たちには2つの思考パターンがあります。
それを、
2:フォワードキャスティング思考
と呼んで区別します。
2つの思考法の違い
バックキャスティング思考は、まず目標を明確にすることがスタート。
そうして、目標までのスモールゴールを考えます。
そこから「今できること」を考えるという手法です。
一方のフォワードキャスティング思考は「今できること」から考えます。
そうして、今の自分にできることを積み重ねて目標に向かっていく手法です。
時間軸で考えると、
・フォワードキャスティング思考=現在起点
という違いです。
バックキャスティング思考に向くタイプ
冒頭のような
「伊藤さん、この目標は小さすぎるでしょうか・・・?」
「私には大きすぎる目標だと思いますか?」
といった話題が出るのは「目標は高く持つべきだ」といったフレーズを目にするからでしょう。
バックキャスティング思考のタイプに多いです。
確かに、目標を高く持つことにメリットはあります。
目標のためにガンガン行動し、どんどん達成していく人。
いわゆる「できる人」に多いイメージですね。
高い目標を掲げて自分を奮い立たせ、短期間に爆発的なエネルギーを出していく。
そしてゴールを実現していく人たちがいます。
私の周囲にも実在しています。
私も、そのような人たちに憧れる面があります。
そうなれるに越したことはありません。
ただ、これは万人に通じる発想というよりは、もともとセルフイメージが高い人向けの目標達成方法と言えます。
実際、あまりに高すぎる目標を持ってしまうデメリットもあります。
無理やり設定したとしても「これは自分には無理だろう」という自己否定のセルフトークがはじまります。
それに、高すぎる目標は「常に目標に届いていない自分」を存在させることにもつながります。
すると、「まだダメだ」「またうまくいかない、、、」という挫折を味わうのです。
それが自分への信頼感をすり減らしてしまいます。
結果、セルフイメージを大きく下げてしまうのです。
フォワードキャスティング思考に向くタイプ
反対に、フォワードキャスティング思考に向いている人もいます。
そのような方は、目標を「ちょっとがんばればたどり着く」というレベルに設定することをおすすめしたいのです。
そうして行動していくうちに、
「おっ、やってみたらできちゃった!」
「え、またできた!」
「おお、なんかできるじゃん、俺(私)!」
という成功体験をくり返す。
それが自分に勝ちグセをつけていくパターンとなります。
ステップ・バイ・ステップのスタイルですね。
時間がかかるので歯がゆさはあります。
ですが、着実な成長が見込めるメリットもあるのです。
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自分はどちらのタイプなのか見極める
目標を活用していくためには、あなたが
2:フォワードキャスティング思考
のどちらのタイプなのかつかんでおけると、目標を活用しやすくなります。
私の実例です。
・バックキャスティング思考で高い目標におきすぎて失敗したこと
と、
・フォワードキャスティング思考でうまくいった成功例
があります。
バックキャスティング思考での失敗例
まずは失敗例。
これは英語のスキルアップです。
TOEICをはじめたとき、いきなり900点以上を目指しました。
しかし、スタートは600点台。
900点までは途方もないレベルの違いがあります。
まじめに3年やってもほとんどスコアはあがりませんでした。
というより、下がったことも何度もありました。
「自分には英語の才能がない、、、」
英語はわりと好きだったのですが、TOEICの学習をしているうちに苦手意識が出てきてしまいました。
これでは本末転倒ですよね。
でも、本屋にいくとバック・キャスティング型で短期的な成功をした人の本ばかり置いてあるのですね(そのほうが本が売れるので・笑)。
なので「自分にもできるかも」と勘違いしてしまうわけです。
私自身、何度もこのトラップにはまりました、、、
フォワードキャスティング思考の成功例
一方で、フォワードキャスティング思考で成功した例は多いです。
その中でも、わかりやすいのはマラソンの事例ですね。
「超」運動不足だった私は、運動を始めようとしましたが3キロも走れませんでした。
そこで、ウォーキングをまぜながら運動をスタート。
そこから3キロ、5キロ、10キロと距離を伸ばし、3ヶ月後にハーフマラソンのレースを完走。
さらに3ヶ月後に、人生で初のフルマラソンを完走。
その後、60キロマラソン完走。
そして、100キロマラソン完走という感じで、フォワードキャスティング的に距離を伸ばしていったわけです。
私には、途方もないように見える高い目標を目の前に掲げるよりも、少しがんばれば手が届きそうなゴールを目指していく。
そのほうがタイプに合っているようなのです。
あなたのタイプを見極める
さて、あなたはどちらのタイプでしょうか。
判断基準は、過去にうまくいった例を思い出してみることです。
もちろん、両方のパターンで達成したこともあれば、2つを織り交ぜながら達成した目標もあると思います。
ポイントは、あまり無理しておらず、自分がやっていて楽しかったやり方を思い出してみることです。
そうして、うまくいったときの方法を今の目標にあてはめてみる。
そのようにして、今の目標にトライしてみましょう。
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夜はコーチングセッション。
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