学ぶ習慣 読書の習慣

「勉強法のキホン」書評。学ぶ習慣の重要性がわかる骨太の学習論。

投稿日:2019/06/19





公認会計士であり、資格取得の専門予備校「TAC」の人気講師でもある尾崎智史さんの新刊「勉強法のキホン」を読みました。

表面的なテクニック論ではなく、習慣化に通じる本質に迫る学習論を説いた本です。

 

学ばなければ人生は変わらない

「また今週もセミナーに行くんだね、、、」

先日、スケジュールについて家族会議をしていた時に、妻がつぶやいた言葉です。

たしかに、最近は興味深いセミナーが開催されているんですよね。

私にとってうれしいことではありますが、日程調整が大変なほどです。(^_^;)

セミナーに参加していることブログで書いていると、「伊藤さんは、昔から勉強が好きだったんですか?」と聞かれることがあります。

答えは、「まったくそんなことありません」です(笑)。

積極的に学ぶようになったのは、社会人になり、30代にはいってから。

それまで、ビジネス書なんて自宅にほとんどありませんでした。

当然、セミナーに参加してこともなく。

むしろ、「セミナーってあやしい」くらいに思っていました(笑)。

何年後かに、まさか自分がセミナーを開催するなんて、まさに「夢にも思わなかった」という感じです。

 

「学ぶ」とは、準備しておくこと

では、そんな私が、なぜ学ぶことが好きになったのか、考えてみました。

その理由の1つに、

・「学ぶ」とは、準備しておくこと

ということに気づいたから、という理由があります。

これは、7年くらい前の話です。

会社の取引で、英語しか話せない担当者と、会食に行く機会がありました。

普段は日本語の通訳の方を通して話していたのですが、バイリンガルの担当者に急用が入り、不在のまま会食になったのです。

そのとき、本来は会食に出席しないはずだった私は、上司から「急で悪いんだけど、伊藤も参席してくれる?」と言われました。

その頃は英語を学習していたので、実践練習にもなると思い、緊張しつつも喜んで参加したんですね。

会食中は、冷や汗をかきながらもなんとか会食を終え、上司に感謝されました。

「いやあ、英語でコミュニケーションがとれる伊藤がいて良かったよ」と。

このときの興奮は、今でも覚えています。

自分なりに英語を学習していたからこそ、やってきた偶然であり、幸運でした。

これが、会食に呼ばれたときに、「ちょっと今から英語を学習するんで待っててもらえますか?」と言っても遅いわけです(笑)。

ですから、

・「学ぶ」とは、準備しておくこと

と思うんですよね。

 

人生に良い変化を起こしたければ、学習する習慣が大事

自己投資をスタートして以来、常に何かを学習する習慣が定着しました。

学習の習慣によって、人生に良い変化が訪れていることも感じてきています。

実際、

・人生に良い変化を起こしたければ、学習する習慣が大事

と考えています。

ただ、どのように学習をしていけばいいのか、学校や塾では習わないのですよね。

特に社会人であれば、自分から学ばなければなりません。

そのようなとき、助けになるのが勉強法を学べる本でしょう。

先日発売された本「勉強法のキホン」は、そのような学習における「あり方」を学べます。

 

「勉強法」というと、すぐ役立つようなテクニックの「やり方」をイメージしますが、大事なのは「あり方」です。

枝葉だけ良くしても、木の幹がしっかりしていなければ、良い木とは言えませんよね。

そして、しっかりとした木の幹をつくることは、習慣化することにも通じるものだと考えています。

 


 

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「勉強法のキホン」と習慣化に通じるポイント

そこで、本「勉強法のキホン」から、私が「習慣化」と親和性が高いテーマをピックアップしてご紹介してみます。

本書は5章から構成されており、

第1章 勉強の基本のキ

第2章 合格のための時間術

第3章 合格のための勉強法

第4章 試験当日を乗り切る技術

第5章 受験に効く「いいコトバ」

という内容です。

1つずつみていきましょう。

 

第1章 勉強の基本のキ

第1章からは、

・続けるのは簡単、再開すればいいことだ

ですね。

私が考えていることに、

・習慣化とは再開の連続である

というものがあります。

つまり、

“続けるためには、やめてしまったあとにちゃんと再開すること。これが肝心です”
(p62)

ということです。

必ずしも「24時間以内に1回やらなければ習慣とはいえない」というルールはありません。

3日で1回やるのも習慣ですし、1週間に1回やるのも習慣です。

重要なのは、ただ「再開する」ということだけなんです。

10年再開し続ければ、それは立派な習慣だと思うのです。

 

第2章 合格のための時間術

第2章からは、

・電車の移動時間の過ごし方が合否を分ける

ですね。

車や徒歩通勤の人でなければ、電車で通勤する人は多いはずです。

その時間をスマホのゲームやニュースチェックに浪費していないでしょうか。

通勤時間こそ、自己投資の学習に活用していきましょう。

通勤時間を学習時間に変えれば、

“机に向かって勉強している1時間も電車に乗っている1時間もどちらも同じ1時間。1ヶ月間、毎日電車に乗っているとするならば、移動時間だけで30時間も勉強することができます。1年間では365時間!まるまる15日分に相当します”
(p.85)

というボリュームの時間を確保できるわけですから、活用しない手はありませんよね。

特に、

“ぜひ、電車の中を勉強部屋にしてください”
(p.85)

については、激しく同意です。

私にとって通勤時間は、貴重な「学習する空間」となっています。

ある意味では個室状態です(笑)。

実際、通勤時間がなかったら、インプットもアウトプットもパフォーマンスダウンしているでしょう。

私も、過去にいくつか記事を書いています。

凡人が人生を変える方法は、通勤時間を輝かせること。

満員電車の苦痛を、自己投資のゴールデンタイムに変える。

 

第3章 合格のための勉強法

第3章からは、

・聞く勉強

を取り上げたいですね。

日常生活に必ずある移動の時間。

それをどのように活用するのかというのは、先の電車でもそうですが、本当に重要だと考えています。

たとえば、

・歩いているときは必ずオーディオブックを聞く

という習慣を定着させただけで、1年後の学びはまるで変わったものになってくるはずです。

“最近では、オーディオ機器がたくさんあります。スマホであれば勉強内容を録音したりWEBで聴くことができるでしょう”
(p.102)

最近は、セミナーの音源を提供してくれるセミナーもあるので、最大限活用したいですよね。

また、私自身、iPhoneの「ボイスメモ」アプリを使って、自分でつくったコーチングの質問集を聞いていました。

自分で録音した質問の音声を、自分の耳で聞きながら覚えるというかなりマニアックな習慣なんですけれども(笑)。

 

第4章 試験当日を乗り切る技術

第4章からは、

・体調管理・メンタル管理は試験の一環と心得よ

です。

“よく言われることですが、体調管理は重要です”
(p.156)

もう正論すぎて反論できません(笑)。

でも、裏を返せば、それだけ重要であるということなんですよね。

習慣化にトライしているクライアントさんでも、いいペースだったときに体調を崩し、良習慣が一気に崩れてしまうことがあります。

体調管理が万全だったら、良習慣も継続していたはずなのに、と思うととても残念なんですよね。

あなたが成果を期待するなら、ここに重点的に取り組むほうがいいでしょう。

たとえば、プロ野球選手で、良いパフォーマンスを発揮する選手は共通点があります。

それは、

・試合にたくさん出ている

ということです。

健康だから試合に出られるのですし、試合に出られれば活躍する機会があるということです。

その意味では、

・健康であることが、続けるための土台になる

とも言えるでしょう。

 

第5章 受験に効く「いいコトバ」

第5章からは、

・微差の積み重ねが絶対差となる

をピックアップしたいです。

これこそ、まさに習慣のパワーを表現した名言ですよね。

“1日単位での差は、目に見えないほど小さいものでしょう。しかし、それが1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と積み重なると、大きな差になっているのです”
(p.185)

目に見えるような大きな成果は、1日1日の小さな行動の積み重ねの上に成り立っているものです。

「微差・僅差の法則」は、私も常に意識していることです。

目指す目標が大きければ大きいほど、一気に解決したくなるのが私たちですが、それはたいていうまくいきません。

遠いようで近道は、

・微差の積み重ねが絶対差となる

ということなんだと思います。

目標達成できる人とできない人の思考の違い。大きな「チャレンジ」よりも、小さな「トライ」を選べるか。

 


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学習の習慣から学んだ「反復」の重要性

こうして見ていくと、学習することとは、まさに習慣化ですよね。

その意味で、私が学習する習慣のプロセスから得た大きな学びは、

・反復することの重要性

です。

「反復」と聞くと、

・単調

・面倒くさい

・地味

というイメージがあるかもしれません。

しかし、私が見てきた成果をあげている人ほど、反復するトレーニングを大事にしているものです。

読書やブログ、セミナー開催など、常にブラッシュアップして反復しています。

よく耳にするような、

・ラクして稼げる

・放ったらかしで○○万円

・最新の集客ツール

といったフレーズとは対極にいます。

ビジネスの意味で考えると、「ラクして稼げる」みたいなことを信じてしまいがちですが、スポーツの世界で考えたらどうでしょうか?

たとえば、メジャーリーガーの大谷翔平選手が「ラクして2刀流をやってきました」と言うでしょうか?

もしくは、「誰でもできるホームランの打ち方の本を読んだら、ホームランを打てるようになりました」と言うでしょうか?

間違いなく言いませんよね?(笑)

それよりも、「キホン」に立ち返って、バッティングだったら素振りをしているはずです。

ほかの選手がビールを飲んでいる間に、素振りをしているかもしれません。

そして、それは、大谷選手だけでなく、イチローさんや松井秀喜さんも同じでした。

だからこそ、優れた成績を残したのです。

 

まとめ

原則を反復し、忠実に実行し続ける。

それが、「キホン」ということなのだと思います。

「勉強法のキホン」は、そんな原則の重要性を問いている本です。

学習スタイルに迷いがある人は、ぜひ手にとってみましょう。

 

著者の尾崎さんのブログもあります。

自由に生きるめがね会計士のブログ。

 


 

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■編集後記

昨日は、「ひとり戦略会議」を実施。

1週間のふり返りをしました。

新しい大会にエントリーするのと、水泳のトレーニングを申し込むことを決めました。

来月の新しいコンテンツのセミナーの構成についてアイデア出しもやりました。

日程が決まったら、メルマガでもお知らせいたしますね。(^_^)

帰宅して、金曜日に近づいた「ブログ習慣化セミナー」のブラッシュアップ。

新しいワークや構成をアレンジしているとアイデアが湧いてきて、とまりませんでした(笑)。


 

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・トライアスリート
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・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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