「勉強しなさい!」という言葉、親ならたいての人は言ったことがあるのではないでしょうか。
ただ、親の「勉強しなさい!」はあまり有効ではないのです。
「子どもが宿題をやらない」という悩み
「学校が休校になっている間に出ている宿題。それを子どもがまったく手をつけずについイライラしてしまうんです・・・」
ここ2ヶ月くらいでもっとも耳目にふれた悩みです。
でもちょっと思うのですが、そもそも休校前はきっちりやっていたのかという問題が先にありそうですよね(笑)。
学校の宿題に自ら進んでとり組む子どもというのを私があまり知らないだけかもしれませんけれど(もちろん、私も含めて)。
それでも、親になると子どもが困らないようにケアしたくなるのは当然かもしれません。
その気持ちの一端として「勉強しなさい!」と言いたくなってしまうのも仕方がないことでしょう。
ただ、よく考えてみましょう。
親から「勉強しなさい!」と言われて、子どもが「ありがとう!目が覚めたよ!これからしっかり学習するね!」という現実は、あなたの目の前に一度でもやってきたのでしょうか(笑)。
少なくとも、私が子どもの立場でそういう気持ちになったことは一度もありません。
それよりは、きっと子どもは面倒くさそうな表情になって、しぶしぶ宿題にとり組むのが関の山です。
まさに「親の心子知らず」なのですね。
さて、この問題はどのように考えていけばいいのでしょうか。
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なぜ「勉強しなさい!」は意味がないのか
先述の通り、(私が思うに)親が無理やり子どもに「勉強しなさい!」というのは、じつはあまり意味がないように思います。
なぜか。
それはシンプルで、
・親と子どもの間で「なぜ学習するのか?」という目的が一致していないから
です。
子どもが学習する目的。
そこがはっきりしていなければ、親に「勉強しなさい!」と言われても子どもには響きません。
むしろ「なぜ勉強しなければならないのか?」という気持ちでしょう(言葉には出せなくても)。
一方で、「なぜ勉強しなければならないのか?」という目的がはっきりしていれば、親に「勉強しなさい!」と言われるまでもありません。
子どもから自然に学習していくはずです。
「目標レベル」のアプローチ
実際、私がコーチングという仕事に関わるようになって常に考えるようになったのは、「相手の目的は何なのか?」ということです。
クライアントさんが、ただ単に「早起きしたいんです」と言っているだけだと、残念ながらほとんどうまくいきません。
これは「目標レベルの早起き」だからです。
早起きが「ただの手段」になってしまっているのですね。
要は、「なぜ早起きしなければならないのか?」が明確になってないのです。
これだと子どものときに強制的にやってくる受験と変わりません。
自分から進んで受験したいという人が少ないですよね。
むしろ「受験しなければならない」という義務的な目標になっています。
これでは力が発揮されないでしょう。
早起きでいえば、そこには「がんばって早起きしなければならない」といった義務的なニュアンスが含まれているのと同じです。
それが早起きが続かない理由のひとつです。
「目的レベル」のアプローチ
それが早起きを考えるレイヤーが一段深まり、「なぜ早起きしなければならないのか?」が明確になるとどうなるか。
「目的レベルの早起き」になるのです。
こうなると早起きが習慣化できるようになります。
なぜなら早起きする目的がはっきりしているからです。
目的とは「なぜやるのか?」という行動の理由のこと。
その理由がはっきりすると、私たちは行動にうつすことができるのです。
この「目標→目的」へのレベルアップを、子どもが受験にあてはめてみましょう。
「学習する目的」がはっきりしている子どもは「弁護士になって法律で人を守りたい。そのためにどうしても早稲田大学の法学部に入りたい」という流れとなります。
まず「こうなりたい」があります。
そうして「そのためにはこの学問が必要だ」という順番なのです。
こうなれば、親が「勉強しなさい!」と言わなくても大丈夫。
子どもは自分の目的のために学習するようになるでしょう。
じつは私自身、「受かる大学なんてあるんだろうか・・・」というレベルから、大学受験にそれなりに集中できた時期は、本当に入りたい志望校が決まったからでした。
つまり、目的が明確になったのです(まあ、第1志望には受からなかったのですけれど・・・涙)。
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目的から逆算するから「学習しよう」に変わる
「なぜ、子どもは自ら進んで学習しないのか?」
この課題。
昨年からの息子の大学受験に関わることでよく考えてきたことです。
私が高校や学習塾で受験指導の説明で感じた課題があります。
その課題とは、
「学校や学習塾が目指している目的と、子どもたちが目指している目的は、一致していない(のではないか?)」
ということです。
私には、
・学校や学習塾の目的=生徒たちをできるだけ偏差値の高い学校に進学させたい
という風に見えました。
これが実質的なものではないでしょうか。
ですから、進路説明会でも「この模試の成績ならこの大学が目指せる」とか「すべり止めをどうするのか?」といった選択肢の話になるのです。
これらは表面的な目標ですよね。
ですから進んで「学習しよう」と思えないのです。
私の浅すぎる受験動機
受験という制度が日本にある以上、高校や学習塾が「なるべく偏差値が高い大学」への進学を気にしてしまうのは仕方がないとも思います。
でもそこには、子どもたちの「目的を明確にする」というアプローチがありません。
学生時代の私も、同じトラップにはまりました。
当時の私の目標は「それなりに名前が知られていて、少しでも偏差値が高い東京の大学に進学する」でした。
いま書いていても恥ずかしくなるくらい浅い目標ですね(笑)。
ですから、文系学部で日程の合う大学を片っ端から受験しました。
同じ大学で2つの学部を受けた大学もあります。
その受験スタイルに後悔がなかったかと言われると、正直なところ後悔しています。
親として関わる
では、私は息子に対してどのようなアプローチをしたのか?
もっとも意識したのは、
「どんな大学生活を送りたいのか?」
「大学卒業後にどんなことをしたいのか?」
という風に未来をたずねることです。
息子と2人で毎週ふり返りとプランニングをするときなどに、質問していたのですね。
結果、息子は私のように拙僧のない受験はせず、すべて同じ応用科学系の学部を受けたのです。
私の質問がどれくらい役に立ったのかはわかりません。
ただ、少しは目的を明確にするヒントにはなったのではないか。
そのような希望を持っています。
親としてできる3ステップ
親としてできることを3ステップで考えましょう。
まずは子どもが「将来どのようになりたいのか?」を考えるサポートをすること。
次に「では、その目的のためには、どのような科目を学習する必要があるのか?」ということを考える。
最後に、「では、どの大学を目指せばいいのか?」という風に、3つのステップにすることです。
そう考えると、最初に行うべきは子どもが未来を考える質問をすることです。
それが、目的の明確化につながります。
というよりも目的を考えなければ、ゴールへ向かうルートは見えてこないのです。
まとめ
子どもに将来のイメージを質問することは、親として大事な仕事だととらえてみたらどうでしょうか。
もちろん、時間はかかります。
受験が終わるまでに答えが出ないことも多いでしょう。
わかっています、私の考えは理想論ですよね。
でも、それでもやらないよりはやったほうがいいと考えています。
そして、息子に実行してきました(完ぺきではないものの)。
こういった取り組みこそ「あきらめたらそこで試合終了」なのだと思うのです。
ですから、子どもに「勉強しなさい!」と言いかけたら、そこでひと呼吸おいてみる。
そうして、「将来どうなりたいの?」という言葉に置き換えてみる。
たとえば「勉強しなさい!」と3回言ううちの1回だけ、子どもが未来を考える質問に置き換えてみるのはいかがでしょうか。
今日書きたかったのは、そのような提案です。
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■編集後記
前日に引き続き朝6時からのオンライン朝活のファシリテーションからスタート。
1回目のふり返りを活かして、改善できたと思っています。
ほんのちょっとしたことなんですが、こういったことで昨日までの自分より成長した実感を味わえるのっていいんですよね。(^^)
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