思考の習慣

苦しい状況のときこそ視点を変える。「目標に到達していない」のではなく「プロセスの中にいる」と考えてみよう。

投稿日:2016/09/14


「自分の目指すゴールになかなか到達できない」という状況は、多かれ少なかれ誰にでもあるものです。

そのような状態はできれば抜け出したいものの、そこで考え方や捉え方を変えることによって、気の持ちようも変わるものです。

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成果を得たいと思うからこそ壁ができる

仕事でもプライベートでも、なかなか理想どおり完璧にはいかないでしょう。

とくに、習慣化や目標達成を目指していると、すぐには結果がでないことのほうが多いものです。

考えてみれば当たり前の話で、求める成果がすぐに手に入るものであったとしたら、その成果は誰でもすぐに手に入るものということですよね。

そこには、努力して目指すような価値も考えにくいのです。

しかし、以前の私はすぐに求める成果を欲していました。

そのため、すぐに成果が手に入らないことに対してイライラすることもありました。

ただ、今はあせりやイライラは多少出てくるのですが、焦燥感や無力感からは解放されるようになってきました。

それは、捉え方を変えられるようになったからです。

「何も思い通りに進んでいない」と考えずに、「今、自分は目の前のハードル乗り越えるプロセスの中にいるんだ。」と考えるようにしたのです。

 

マラソンは思い通りにいかないからこそ面白い

物事が思い通りに進まないとき、私はマラソンを思い出します。

マラソンは、人生にたとえられることもあるスポーツです。

・そのコースをどのようなペースで走るのか?
・補給はどれくらいの頻度で行うのか?
・どれくらいのタイムを目指して走るのか?

私もそのようなことを考えてレースに臨みます。

ただ、事前の予想とまったく同じように進むレースはありません(私の実力が不足しているだけなのですが・・・)。

では、マラソンをはじめて、すぐに目標タイムを達成してしまったり、予想とまったく同じようにレース運びができてしまっていたら、「たいへんだったけれど達成感があった。また走ろう!」と思えるでしょうか。

少なくとも、私はそのように思えません。

マラソンは、極端なことをいえば、スタートからゴールまでを走りきるシンプルなスポーツです。

それならば、距離を短くしたり、コースを平坦にしたり、常にエイドがあるといった状態であったらどうでしょうか。

それではまったく面白くありませんよね?

きっと、マラソン愛好者も、今のように多くはないでしょう。

要は、マラソンを完走するまでにトレーニングしたり、困難を乗り越えて完走することが楽しいのです。

もっと速く走りたい。

もっと長い距離を完走したい。

そのような想いを持つと、そのハードルをこえるためには困難をともないます。

しかし、そこを乗り越えるからこそ、その先に達成感や充実感が待っているのです。

ですから、その壁を乗り越えるまで、つまりマラソンでいえばゴールをくぐるまでは、常にゴールまでのプロセスなのですから、「今はこの壁を乗り越えるプロセスにいるんだ。」と考えたいのです。

 

自分をとりまく状況の定義を変えてみよう

成長欲求を持っている人ほど、

・あれをやりたい、これもやりたい
・自分をより好ましく変えたい
・誰かの役に立ちたい

といった考えを持つでしょう。

ただ、そのような気持になればなるほど、自分が試されているかのような試練、課題、困難が待ち構えているものです。

そのように物事が思い通りに進まないと、あせりやイライラが襲ってきますよね。

でも、マラソンと同様に、人生も思い通りにはいかないものです。

そこでいちいち落ち込んでいたり、何も進まないからといって怒っていても何も始まらないのも事実です。

そのときこそ、捉え方を変えるチャンスです。

「まだゴールに届かない」と、とらえるのではなく「ゴールに向かう途中にいるのだ。」と考えてみる。

つまり、「何も思い通りに進んでいない」と考えずに、「今、自分は目の前のハードル乗り越えるプロセスの中にいるんだ。」と考えることがおすすめです。

 

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■編集後記

昨日は、友人主催の一風変わった勉強会(?)に参加してきました。

講師の方は、普段の私ではお会いすることがなかったジャンルの方でした。

・・・と思っていたのですが、見方を変えると実は「すぐそこにある危機」でした。(^_^;)

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