論理と感情の2つを学ぶ。
それによって、人としての成長を目指せると考えています。
そのため、本を読む場合に、ビジネス書と小説の両方から学んでみてはいかがでしょうか。
「成長のためには、小説はいらない」と考えていた理由
「今の自分の貧弱な知識だと、生き残っていけないんじゃないか……。」
およそ14年前。
単なるサラリーマンだった私は、そんな不安を抱えていました。
そんなときに「デキる人はビジネス書を読んでいる」ということを知りました。
しかも、大量にインプットしていると。
そこで、私もビジネス書を多読。
そこから、人生の角度がチラッと変わり始めました。
「なるほど、こうして人は成長するんだな」と。
本から学び、実践する。
そのサイクルを回していくことが成長だと知ったわけです。
それ以来、読書と言えばビジネス書。
「今までビジネス書を読むことをさぼった分、取り返さないと」という気分でした。
ですから、小説を読まなくなりました。
学生時代は、小説ばかり読んでいたんですが。
「成長のためには、小説はいらない」
いつしか、そんな考えになっていたんですよね。
その時点では正しかったような気がしています。
ただ、現時点では「そこまでは言い過ぎかな」と感じています。
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「人間」への理解が小説を面白くする
それが変化したのは、ここ1年ほど。
小説を読むようになりました。
といっても、がっちり読むわけではなく。
1日5分から15分程度です。
そんな短時間ではありますが、小説を読む習慣をつけています。
以前は「やることが他にあるんだから、小説を読んでる場合じゃない」と考えていました。
その時間を、タスク実行にあてたほうが効率がいいですから。
それでも、小説を読む時間をゼロにはしていません。
むしろ、気持ちに余裕がないときほど、小説を読むと心が安らぐんです。
見失っていた小説の効用でした。
小説を読めば、その世界に没頭できます。
その没頭感が、ストレスやあせりから引き離してくれるんですよね。
もちろん、小説の世界に逃避してばかりだとNGですけれど。
ただ、つかの間の潤いって大事だと感じるようになりました。
マラソンランナーの給水のように。
また、あらためて小説を読むようになり、自分の成長に気づいたことがあります。
それは、大学生時代に読んでいたときよりも、小説のおもしろさを感じるようになっているということです。
なぜ、わかるのか。
学生時代より「人間の本質」を理解してきているからだと考えています。
人間の喜怒哀楽。
25年以上前にはわからなかった心理が、少しはわかるようになっているんです。
理由は2つあると考えています。
1つ目は、自己理解の深まり。
以前よりも、私自身が自分の内面を理解しています。
そのため、主人公の心理に共感できる部分が増えていたりするんです。
2つ目は、他者理解の深まり。
コーチングでの実践によるクライアントの方々との関わりが1000時間以上ありました。
また、人の行動原理や心理学の学びも増えました。
自分以外の人たちの世界観や価値観にふれてきたわけです。
すると、小説のほかのキャラクターの心情が理解できる部分が増えているんです。
このような成長から、大学生時代に小説を読んでいたときよりも、物語が私の中に深く入りこんでくるように感じています。
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ビジネス書で論理を学び、小説で感情を学ぼう
「どうして、自分なりに正しいことをしているはずなのに、むなしさを感じるんだろう?」
「あれ?あの人はいつもと違う感じがするけど、何かあったのかな?」
そんな人間の微妙な心理を描写してくれるビジネス書は見かけたことがありません(私は)。
論理や科学で正しさを証明することはできるはず。
そうしたビジネス書はたくさんあります。
ただ、人間の感情って正しさが無いものだと思うんですよね。
実際、普段はやさしい人が、突然怒り出すことがあります。
いつもにぎやかな人は、実はとても寂しがりだったとか。
私自身も同じです。
穏やかでいられるときもあれば、楽観的なときもありますし、不安に襲われるときもあります。
それらは、どれも1人の自分なんですよね。
このあたりの機微については、ビジネス書が扱う領域ではなかったりします。
ただ、私たちが生きている限り、コミュニケーションをとるのは人間です。
自分にも心があるように、相手にも心があります。
日々、人は論理と感情の間で揺れ動いているわけです。
そのため、両方から学ぶことが、バランスをつくるのではないでしょうか、
そのため、あえて大げさな表明をすれば、
「ビジネス書で論理を学び、小説で感情を学ぼう」
と言いたいと思います。
論理と感情。
両方を学ぶことで、「人」を学んでいきましょう。
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■編集後記
昨日は、夜にスタバで「良習慣塾」セミナーの準備。
今回は順調に進みました。
あとはスライドに落としていくだけ。
そこから、アレンジやひき算をしていきます。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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