コミュニケーションの習慣

コーチングの「きく」にあてる漢字はどれ?聞く、聴く、訊く、利く、効く。

投稿日:2016/01/26


はじめてコーチングを学んだとき、コーチングにおける「聞く」は、「聴く」だと教えてもらいました。

「聴く」は、「傾聴」ですから、より深く聞きとるニュアンスです。

しかし、私の「聴く」という概念にパラダイムシフトが起きました。

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知っておきたい5つの「きく」

まず、「きく」という言葉で代表的なものに5つの漢字があります。

(1)聞く
(2)聴く
(3)訊く
(4)利く
(5)効く

それぞれを辞書で調べてみます。

(調べたのはこちらのページです)
訊くとは – Weblio辞書

調べてみると、「きく」は、大きく2つにわけられるのです。

第1のグループは、以下の3語です。

(1)聞く
(2)聴く
(3)訊く

一方で、第2のグループは、以下の2語です。

(4)利く
(5)効く

プロコーチならば、言葉にはこだわりたいもの。

5つの言葉の違いは、覚えていて損はありません。

さて、冒頭に書いたように、今までの私は、コーチングで大事なのは「聴く」だと考えていました。

それが間違いだとは言いませんが、「より深く聞く」プロコーチになるためには、「聴く」では不十分だったのです。

では、レベルが高いコーチは、どのように「きく」のでしょうか?

 

「アクティブ・リスニング」とは全身全霊をかけてクライアントもわかっていないことをききとること

結論から言うと、実は、プロのコーチングで重要なのは、

(4)利く

と、

(5)効く

の2つです。

「利く」は、効果が十分に現れるリスニング。

「効く」は、クライアントにはたらきかけていく効果のこと。

この2つを合わせて、「アクティブ・リスニング」というのです。

私は、「アクティブ・リスニング」の意味を、「積極的傾聴」という意味でとらえていました。

この意味は、完全な間違いではありませんが、不十分です。

「アクティブ・リスニング」とは、全身全霊をかけて、コーチがクライアントにはたらきかけながら「きく」ことなのです。

直感的に表すと、対話する深さが違います。

一例をあげると、コーチのレベルによって、クライアントへの理解度レベルが変わるということです。

わかりやすく説明すると、

・レベル1のコーチ:クライアントが話していることをきく

・レベル2のコーチ:クライアントが話そうとしていることをきく

・レベル3のコーチ:クライアントが考えていることをきく

ということとなります。

レベル3でも、ある程度のキャリアを持たないと厳しいです。

しかし、さらに上級のレベル4のコーチがいます。

レベル4のコーチの「きく」は、

・レベル4のコーチ:クライアント自身も気づいていないことをききとる

のです。

まさに、コーチング。

対話なしには起こりえない体験ですから、すごいレベルだと感じます。

ただ「きく」のではなく、「ききとる」。

ききながら、効果や成果を「取りにいく」わけです。

そのレベルに、私は、たどり着きたいです。

 

毛穴で「きく」レベルを目指してコーチング道をつき進む

本物の「アクティブ・リスニング」を行うと、疲労感がものすごいそうです。

1日に3回もセッションをすると、へろへろになるレベルだと。

正直、私は、そこまで全身全霊をかけてきいてはいませんでした。。。

これから私は、「きく」というレベルを別次元にあげるべく、セッションを重ねていきます。

私は、今まで「聴く」を使っていましたが、今後は、「きく」という表現にします。

ここで思い出されたのは、マインドマップインストラクターであり、有名ブロガーのホラノコウスケさんです。

コウスケさんも、「かく」ことにこだわっています。

1,000冊以上をマインドマップ化した男が語る!マインドマップで読書メモをかくメリット – ライフハックブログKo’s Style

上記の記事で、「かく」という表現にされていたことを参考にしました。

コウスケさんは、「かく」という言葉に内包されたさまざまな意味、つまり「書く」や、「描く」をくみ取って、あえてひらがなで「かく」という表現にされています。

私にとっては、「きく」という言葉が、コウスケさんの「かく」にあたるのです。

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プロコーチとして「きく」。

営業マンとして「きく」。

そして、夫・父親として「きく」。

スイッチのオン/オフはありますが、コーチングモードに入ったときは、

「プロのコーチは、毛穴できく」

というレベルを目指します。

新しい指標をもちいて、改めてコーチングに精進いたします。

それと、「きく」にこだわるのは、コーチだけでなく、コンサルタント、士業、カウンセラー、セラピストなどをされている方にも通じることだと思います。(^_^)

 

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■編集後記

最近、クライアントさんが増えたことによって、毎日のように嬉しい報告が届きます。

サポートをすることが嬉しく、成果が出た報告を聞くことも嬉しい。

「自分欲求」に触れられる毎日は充実しています。

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