コミュニケーションの習慣

具体と抽象のコミュニケーションレベルを合わせる方法

投稿日:


「具体と抽象」のコミュニケーションについて、コーチングのクライアントの方から質問がありました。
そこで、私がよく活用している「具体と抽象」のコミュニケーションレベルをすり合わせる方法を記事にしてみました。




 

「具体と抽象」という考え方

「具体と抽象」という考え方があります。
この2つの考え方を知っておくと、便利なんですよね。

なぜなら、
・ぼんやりしていることを、わかりやすくする
・細かすぎて伝わりづらいことも「つまりこういうことだよね」とまとめられる
ということがあるからです。

私が「あの人は知的だな」と感じる人は、この「具体と抽象」を使い分けています。

たとえば、「習慣」で考えてみましょう。

抽象からいきますね。
もし、私があなたに「習慣化は大事だ!」とお伝えしたとします。
抽象的な表現ですね。

すると、あなたはどう感じるか。
きっと「えっ、何を習慣にすればいいの?」と思ってしまうのではないでしょうか。
抽象のデメリットです。

メリットもあります。
自己紹介で「続かない人の良習慣形成をサポートする仕事をしています」と言うことができます。
早起きとか運動とか細かいことを言わなくても、「習慣」という抽象的な言葉のおかげで一般化できるわけです。

一方の具体だとどうでしょうか。

私があなたに「早起きしましょう」「ランニングが大事ですよ」「日記を書くべきです!」とお伝えしたとします。
「何をすればいいのか?」は、分かりやすくなりますよね。
具体にするメリットです。

反面、個別の行動しか表すことができません。
私がブログごとに個別の行動記事しか書かなかったら、「伊藤さんって、いったい何を大事にして欲しいんだろうね?」と言われてしまうかもしれません。
具体にしすぎるデメリットでしょう。

このようなとき「抽象的に聞こえたら、具体化する」、そして「具体的すぎたら、抽象化する」と考えることができると、理解力が高まるのですね。

 


 

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具体と抽象をコミュニケーションに活かすには

具体と抽象。
様々な場面で活用できます。

よくあるのは、日常のコミュニケーションですね。

ちょうど昨晩のこと。
娘からLINEが入っていました。
「明日、試験で早めに起きたいから、寝てたら起こして〜」と。

私は、どう感じたか。
「抽象的だ」と思ったのです(笑)。

「何時まで寝てたら、起こせばいいんだろう?」と。
ちょっと考えてしまったんですよね。

結果、少し考えて朝6時頃に起こしました。
娘はいつも6時30分頃の起床。
そのため、いつもより少し早い時間に起こせば、娘のLINEにあった「早めに起きたい」が達成できると思ったからです。
でも、もし私が6時30分に起こしたら、どうだったのかはわかりません。
「もっと早めが良かった」と言われるかもしれないわけです。

このように、抽象的なコミュニケーションだと、受け止める相手に負担をかけてしまうことがあるんですよね。

抽象的なコミュニケーションは、職場や家庭でもよくあります。
上司から「あれ、どうなってる?」と言われたり。
妻から「それ、取ってくれる?」と言われたり。

このようにコミュニケーションがずれている状態。
2人は同じ建物の中にいるのにもかかわらず、1階と10階で話しているようなもの。
意思疎通が困難ですよね。

ですから、抽象的で困ったときは、「『あれ』というのは、Aプロジェクトの進捗ですよね」と、具体的に聞く。
「『それ』って、水でいいんだよね」と具体的に尋ねる。

こうしてお互いの「具体と抽象」のレベルが合致すると、意思疎通ができるわけです。
「ようやく同じフロアーで話せたね」という具合に。

 

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具体と抽象のコミュニケーションレベルを合わせる方法

では、具体と抽象のコミュニケーションについて、お互いのレベルを合わせるシンプルな方法はあるのでしょうか。

私のおすすめは、
「自分が伝えたことを、相手に復唱してもらう」
のが1番シンプルかつ確実だと考えています。

たとえば、あなたが上司で、部下に仕事の指示を話しているとします。
部下の方も、聞いているときはわかった感じになっているはずです。

そうしたら、上司びあなたから「今の話で、やることはわかったかな?」と聞きます。
当然、部下の方は「わかりました」と答えます。

ここまでは、やっている人は多いでしょう。
大事なのは、そのあと。
あなたは、部下の方に「じゃあ、やることを復唱してみて」とリクエストするわけです。

もし、あなたの指示が抽象的だったら、部下の方は「えーと、、、あっ、ここは具体的には何をすれば良かったでしょうか?」と確認が入るはずです。
その段階で「具体」を確認できれば、コミュニケーションのミスは減りますよね。

一方、部下の方が具体的にやることを言えれば、お互いの確認はばっちり。
ただ、具体的になりすぎて目的を見失うときもあります。
そのときは、お互いにゴールや「何のためにやるのか?」を話しましょう。
抽象度を上げて。

もちろん、あなたも受け止める立場になることがあると思います(このブログを読んでいるとき、あなたは受け止める立場ですね)。
そのとき、疑問に感じることがあったら「具体的にはどうなんだろう?」とか、「抽象度を上げると、つまりどういうことなんだろう?」と考えてみる。
すると、理解度が高まるはずです。

このブログも、あなたという読者と、私という書き手のコミュニケーションの場。
私は、そう考えています。

未熟な書き手をフォローするように「具体と抽象」をイメージしながら、この記事も読んでいただければ幸いです。
そのようにして、「具体と抽象」をあなたの日常のコミュニケーションに取り入れてみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6:45からコーチングセッションを2件。
10時からオンラインの出版記念セミナーを
受講しました(途中、移動しながら)。

妻と娘がイベントで外出していたこともあり、午後は1人で川崎大師を参拝。
川崎大師の街や川崎の街の散策も楽しめました。

夕方、地元の鳥貴族で家族と合流。
楽しいひとときを過ごせました。(^^)


 


 

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

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