主催者として、チームメンバーとして、そしてスタッフとして、プロジェクトに関わるときに意識していることがあります。
それは「安心・安全・ポジティブ」をつくり出すための言葉づかいです。
「私は」から「私たちは」への変化
アメリカ海兵隊員が入隊するとき、次のような言葉をかけられるそうです。
「今日から、
・I(私は)
・My(私の)
・Me(私に)
という3つの単語は、きみたちの辞書から消える」
と。
その代わりに、
「それらの言葉は、
・We(私たちは)
・Us(我々に)
・Together(ともに)
という単語に置き換えられる」
と言われるそうです。
私は、この話を聞いたときに素直に「すばらしいな」と感じました。
たしかに、軍隊の話なので規律とか強制力という意味ではこわさもあります。
自分という「個」を失ってしまうような感じもするので。
一方で、たとえば「私たちは」が主語になるグループというのは、チームワークが良くなるはず。
「俺が、俺が」というメンバーが少ないでしょうから。
「私」という個人はひとりの人間ではありますが、グループに入ること「メンバー」になることもできるわけです。
このように
・We(私たちは)
・Us(我々に)
・Together(ともに)
という意識を持っているメンバーが多ければ、いわゆる「帰属意識」が育ちます。
そうなると、
・ただの集団(グループ)
から、
・一致団結した集団(チーム)
に変わるわけです。
スポーツでも、優勝するチームは個人技がすごい選手がいるチームではありません。
チームワークが良く、バランスがとれたチームが優勝するのです。
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「サークル・オブ・セーフティー」という考え方
「サークル・オブ・セーフティー」という考え方があります。
日本語にすると「安心の砦」と言われます。
その環境にいると、人のパフォーマンスが高まります。
では、人が、その人の持てる能力を最大限に発揮できるとき、どんな環境にいるのか。
それは、
・安心、安全、ポジティブな場
なのです。
たとえば、
・「差」ではなく「違い」と捉えてくれる
・お互いに敬意を払い、多様性を認め合う
・「こんなこと言ったらバカだと思われるかも」ということを言っても大丈夫
・フィードバックはあっても、批判や避難はない
・失敗を学びに変えられるカルチャーがある
という雰囲気だと、安心して話せますよね。
あなたが所属している部署が、このように「安心、安全、ポジティブな場」だったら、そう思うのではないでしょうか。
おそらく後輩や部下であっても、お客さまのためになると思えば、遠慮なく発言できる。
それが本当にお客さまのためになるなら、組織にとってもいいはずです。
ただ、「現実は違う」というところのほうが多いのではないでしょうか。
私が以前の職場で経験したことだと、
・提案してもスルーされる
・お客さまよりも自分が忙しくならないことが優先になる
・お客さま都合で直しになったことについて、社内で愚痴を言われる
という感じですね。
「サークル・オブ・セーフティー」のかけらもなかったように思います。(笑)
これでは、仮にいいアイデアを思い付いたとしても「どうせ採用されないだろうな」と思ってしまいます。
結果、全体にとって良い取り組みになることでも、その人の心の中で種が消えてしまうのです。
そうはなりたくないですよね。
ですから、私が場を主催するときは、なるべく「安心、安全、ポジティブ」な雰囲気をつくり出したいと考えています(簡単ではありませんが)。
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「サークル・オブ・セーフティー」をつくるための言葉を使う
集団でなすべきことがあるなら、「グループ」よりも「サークル・オブ・セーフティー」を感じる「チーム」になりたいですよね。
そのための小さな習慣として、私は、
・I(私は)
・My(私の)
・Me(私に)
を、
・We(私たちは)
・Us(我々に)
・Together(ともに)
に言い換えるようにしています。
私が主催している「良習慣塾」や「早起き完全マスタープログラム」、「90/90/1」プロジェクトでは、そう心がけています。
マンツーマンのコーチングセッションでも同じです。
コーチングセッションで決めたアクションリストは、2人で決めたもの。
コーチとしてクライアントには「私たちで決めた約束ごとですね」とお伝えします。
ですから、約束を守っていただくまで追跡することもあります。(笑)
同時に、私がスタッフとしてかかわる「習慣化オンラインサロン」や「3ヶ月プロジェクト」でも同様です。
メンバーとして、「チーム」の1員になるように意識しています。
もちろん、家族としても。
そのときにも、主語は「I(私は)」ではなく、「We(私たちは)」です。
言葉だけの単純なことのようも思われるかもしれません。
でも、言葉を変えるだけで、意識も変わります。
ぜひ、あなたが職場やプライベートで「なんとなくまわりとの一体感が薄いな、、、」と感じたら、
・I(私は)
・My(私の)
・Me(私に)
を、
・We(私たちは)
・Us(我々に)
・Together(ともに)
に言い換えてみましょう。
それだけでも「サークル・オブ・セーフティー」がつくられていきます。
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■編集後記
昨日は、朝8時から「習慣化オンラインサロン」の定期ミーティングに参加。
9時からブログ部の部会。
10時から12時すぎまでセミナー受講。
ランチは、家族でパスタを食べに行きました。
夕方はメンテナンスで歯科医院へ。
夜は、家族で出かけて、義父と義妹の家族たちと食事を楽しみました。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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