思考の習慣

ディベートよりも対話。相手に勝つのではなくワンランク上の答えを探す。

投稿日:2017/02/13


セミナーでディベートにトライしたことがあり、知的な楽しさを味わったことがあります。

しかし、本来ディベートするべきではない場面で、自己主張ばかりするのは避けたいものです。

 

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自分の主張だけを言い合うのは非生産的

会社の新プロジェクトで、メンバーが集まって会議をおこないました。

いくつかのテーマについて、メンバーが意見を出し合いう感じで会議は進んでいきます。

そのテーマの中で、1つだけ時間内に終わらない議題があり、メールベースで意見を深めることになりました。

ところが、5人のメンバーがいたのですが、その中の2人の意見がどうしても合いません。

その2人は、お互いが自分の意見の正当性をゆずらず、話しが平行線をたどる状態なのです。

ほかのメンバーは意見を出せず、私を含めた3人はなんとも言えない状況になってしまっています。。。

 

相手を言い負かすことにメリットはない

ディベートが好きな人は存在しています。

そのような人は、ディベートすること自体が知的な意見交換として楽しいのでしょう。

そのような人は、「ディベートには勝つべきものだ」という雰囲気がメールのやりとりににじみ出ていました。

私は、自分の考えを主張するのは良いことだと思います。

何も意見を言わなければ、欅坂46の歌にあるように「サイレントマジョリティー」として扱われてしまいますので。(笑)

しかし、意見や議論ではなく、

・あなたの意見はまちがっている
・私の意見が正しい

というように相手を変えようとしたり、相手の非を認めさせるようなディベートは、私は苦手なのです。。。(^_^;)

 

対話によって高次の第3の案を模索することが重要

重要なのは、ディベートではなく対話のはずです。

対話を勘違いしている人がいますが、対話とは、相手の意見を退けるのではありません。

相手の意見も受けとめた上で自分の意見を伝え、さらに高い次元の答えを見つけることが対話です。

相手のことを言い負かすのではなく、第3の案を考えれば良いのです。

それなのに、あきらかに「相手に勝とう」とか「言い負かしてやろう」という雰囲気がみえると、私はげんなりしてします。。。

そのディベートに勝ったからといって、得られるものは小さな優越感くらいで、ほとんどメリットはありません。

お互いに後味が悪いだけです。

もちろん、取引先がある交渉ごとであれば、議論は必要です。

自社のメリットのために条件面の話し合いや方向性を相互に話し合いうことであれば、避けては通れません。

しかし、取引先ではなく社内で攻撃的な議論をふっかけるというのはどうなのでしょうね・・・。

そのような議論には、優劣をつけることはほとんど関係ありません。

そのような人にはなるべく近づかず、離れていこうとさえ思ってしまいます。(^_^;)

大事なテーマだからこそ、「I’m OK, you’re OK」の精神が重要だと思うのです。

ほかの人の意見を受け入れられなくなってしまったら、その人の思考は硬直してしまいます。

思考が固まってしまったら、今後の成長はおぼつきません。

相手の意見を受けとめた上で、自分の意見をミックスしたより高次元のアイデアを出せるくらいの柔軟性を持ちましょう。

 

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■編集後記

かさこさんのブログにあった「人の評価は善意で見るか悪意で見るかで180度変えられるおそろしさ」が興味深かったです。

人は、善意か悪意かで、まったく世の中の見え方が変わるのか、ということがよくわかる記事です。

同じ物事であっても、「与える人が多ければ天国」ですし、「自分だけ良ければOKな人が多ければ地獄」みたいな感じでしょうか。

私はできるだけ善意のフィルターで世の中を見ていたいと思っていましたが、悪意のフィルターも鍛えようかな、と思いました。

それは冗談ですが(笑)、むしろ徹底的に善意のフィルターだけで生きていけないものか考えてしまったのですが、これも変態性かも知れません。(^_^;)

(ご興味あれば、ぜひご覧いただければと思います。)
人の評価は善意で見るか悪意で見るかで180度変えられるおそろしさ : 好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

思えば、善意か悪意かは、「価値観のサングラス」なのかもしれませんね。(^_^)

あなたが「いつも正しい」とは限らない。思い込みという「価値観のサングラス」を点検しよう | 【良習慣の力!】ブログ

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