目標達成とは、「苦しみながら挑戦するもの」だととらえる人がいます。
もちろん、まったく努力なしに目標達成をすることは難しいかもしれません。
では、自分の基準を上げながら目標をどんどん達成していく人は、どのようなところに視点を注いているのでしょうか。
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「ノルマ」と「目標」の違いとは?
営業をやっている方やひとりでビジネスをしている方には、
・(売上)目標
・(売上)ノルマ
を考えることがあると思います。
会社員の営業ならわかりやすく、会社から「今期のあなたのノルマは1億円ね」などと、「ノルマ」が与えられてしまうものです。
会社の「ノルマ」。
与えられらた数字は私も「目標」にはするものの、「ノルマ」というのは言葉の印象も悪く、モチベーションがあがりません。(^_^;)
ほかの会社で営業をやっている友人からは、よく「ノルマがきつい」という言葉を聞きますが、それは私と同様に、会社から与えられた目標だということが大きな要因です。
これは、本人が本当は早起きを習慣化したいのに、「あなたは今月フルマラソンを走ってくださいね」と言われるようなものだからです。
これでは、やる気はおきませんよね。
その一方で、「ノルマ」を軽々と飛び越える人もいます。
同じ会社の同じ部署なのに、1ヶ月の売上の数字が1桁違うということもあるのですよね。
一体、何が違うのでしょうか。
私が思う「ノルマ」と「目標」の違い。
それは、「ゴールの先を見ているかどうか」ではないか、と考えています。
名刺でわりばしを割るワークの体験
以前、私が、「行動習慣ナビゲーター」講座に通っていたときの話です。
講座でおこなわれるプログラムに、「紙の名刺1枚で木のわりばしを2つに割る」というワークがありました。
ちょっと怪しいですが(笑)。
そのワークは、2人1組。
相手がわりばしの両端を持ってもらい、名刺を持った自分が、名刺をたてにふり下ろしてわりばしを2つに割るのです。
食べるときのように縦に割るのではなく、胴体の部分を横に割る。
まずは、デモで腕っぷしが強そうな男性の方が、みんなの前でやってみることになりました。
男性が「スパッ!」と力まかせにやってみたのですが、やはり紙の名刺でわりばしを半分に折ることはできません。
見ていた私たちも、「いやいや、薄い紙の名刺1枚で・・・無理だよね」と思っていました。
しかし、次に講師の方がやってみたところ、見事に半分に折れたのです。
会場が「おおー!」となりました。
その流れで次にデモで呼ばれたのは、後方に座っていた50代の女性でした。
前の男性に比べて、非力に見えます。
講師の方にアドバイスを受けて、その女性が名刺をふり下ろしました。
結果。
「スパッ!」と、見事にわりばしが折れたのです。
嘘のような話ですが、本当の話です。
「ノルマ」そのものにフォーカスを当ててはいけない
さて、講師の方が伝えたかった、このワークのポイントは何だったのでしょうか。
最初は半信半疑だった私も、講師の方からのレクチャーで、「そういうものなのか」という驚きがありました。
ポイントは、「名刺があたるポイントをわりばしそのものではなく、わりばしの先にある空間を目がけてふり下ろす」ということでした。
講師の方が教えてくれたのはこのシンプルなアドバイス。
そして、紙の名刺でわりばしを折ることは、私たちでもできるのだと思います。
なぜなら、まったく信じていなかった私自身がそのワークをやり、成功したからです。
もちろん私だけでなく、周囲で取り組んでいた40人くらいの受講生のほとんどが、名刺でわりばしを折ることに成功していたのです。
私は、このワークに成功したにもかかわらず、信じられないような気分でしたが、それは間違いない事実でした。
では、なぜ最初に出てきた男性は、わりばしを折ることができなかったのでしょうか。
これは、彼が「わりばしそのものにフォーカスを当てていたから」です。
「わりばしを折る!」と力まかせにわりばしにふり下ろすのではなく、わりばしが割れたその先の空間にフォーカスを当てることで、腕からふり下ろしたパワーが大きくなるのでしょう。
「目標」の先にあるビジョンを見つめる
この「先を見てエネルギーを注ぐ」というのは、目標達成をしたいときのわりばしを折ることと同じ理論なのです。
「目標」というと苦しくなる人は、「ノルマ」のように「目標」をゴールにしています。
これだと、ゴールを達成しても、「つらかった」ということになりがちです。
しかし、成果を上げる人は、「ノルマ」ではなく、自分から設定した「目標」の先を見ているのです。
そこに向かって行動を起こしているので、「ノルマ」という概念さえないのですね。
その姿は、目標達成を目指しているというよりは、プロセスそのものを楽しんでいるという感じです。
ただ「ノルマ」にしばられるのではなく、その目標の先にある未来を目指しているのです。
ですから、「ノルマ」をゴールにするのではなく、「ノルマ」を超えたビジョンや夢を目指していきたいもの。
「この行動を続けたあとに見える景色を見たい!」というような、イメージするだけで心が踊るような強烈なビジョン。
そのような目標を設定し、そこにたどりつくことを私は目指したいし、あたなにも目指してていただきたいと思うのです。
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■編集後記
昨日は、終日、自宅で書く仕事。
合間に、「習慣化の学校」の仕事やクライアントさんへのメールサポートなど。
新しい本も1冊読めました。(^_^)
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