あなたは、「考える」という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか?
私にとって「考える」というのは、難しい顔をして「ああでもない、こうでもない」と苦悩しているようなイメージでした。
しかし、それは「考える」ではなく、「悩む」という行為だということに気づきました。
今は「悩む」ことを減らして、「考える」ためにブログを活用しています。
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私は「悩む」ことが好きなのか?
大学生時代に通っていた下北沢のバーがあります。
大人の男に憧れて、そんなことをやっていました(笑)。
常連枠として通っている私に、叱咤激励だけでなくときには叱るようなマスターでした(父親でもなく、お兄さんでない感覚)。
そのいきつけのバーでは、
・彼女(いまの奥さん)の誕生日プレゼントに何を買うか?
・大学の「文章表現」授業で書く短編小説の内容をどうするか?
・少ない軍資金で次の一杯を何にするか?(笑)
など、よく考えごとをしていました。
そのような私の姿を見ていたマスターから、あるとき言われたのです。
「伊藤くんは悩むのが本当に好きなんだねぇ〜。」
この言葉、、、言われた瞬間、私には意味がわかりませんでした。
何しろ、私は「どのような答えを出したら最適なのかを考えているつもり」だったからです。
悩むことが好きだという意識はありませんでした。
むしろ優柔不断はやめて即断即決したいし、悩んでいる状態を早く脱したかったのです。
しかし、今にして思えば、たしかに悩んでいたのでしょう。
仮でも何でも良いから結論を出せば良かったのです。
合っているのかそうでないのかは、やってみないとわからないのですから。
それなのに、自ら「結論を出さない状態をなるべく長くキープしよう。」という状態をつくっていたのです。
ですから、マスターから見れば、「伊藤くんは悩むのが本当に好きなんだねぇ〜。(早く決断して行動にうつせば良いのに)。」ということになったのでしょう。
複雑にするために悩み、シンプルにするために考える
参加したセミナーのお昼休憩で、ランチをご一緒していた方がたにそのことを話していました。
すると、隣にいたYさんから、「私には『悩む』というと少しネガティブな感じがします。そのようなとき、私は『考える』という言葉を使うようにしています。」と言われました。
そのとき、ハッとしたのです。
たしかに、「悩む」と「考える」は違いますよね。
冒頭に書いたように、私が学生時代にうんうんとうなっていたのは「悩む」という状態でした。
なぜなら、それほど難しいことではないのに、自分で勝手に複雑にして小難しくしていたからです。
悩むという行為は、物事をいたずらに複雑にしてしまうのです。
しかし、「考える」は違います。
「考える」というのは物事を複雑にするのではなく、シンプルにするために「考える」のです。
やろうとしていることがうまくいかないときを思い出すと、たいていの場合、私はこの「悩む」と「考える」を混同している状態でした。
あなたにも似たような経験はないでしょうか。
では、「考える」ためにはどうすれば良いのでしょうか?
いろいろな答えがあると思いますが、その1つには「自分の考えを言語化して、ほかの人に伝えることができるかどうか?」という基準があると考えています。
「悩む」を「考える」に変えるためにブログを活用する
そうは言っても、考えたことを人にわかりやすく伝える機会というのは、そうそうありません。
たとえば、セミナーをやるにしてもコンテンツの方向性やテーマが決められてしまうという制約があります。
そこで私が活用しているのが、ブログです。
自分の中で消化できる考えや法則は、自分の頭で格闘しているだけではなかなか言語化できません。
産みの苦しみは負荷がかかるものであり、条件や制限がないとなかなか踏み出せないものだからです。
たいていの人は、この負荷に耐えるのは簡単なことではないでしょう。
最悪は、「どうせやっても意味ないし、いいか。」となってしまうかもしれません。
しかし、ブログに書こうとすると、なんとか言語化しようとするものです。
私自身、記事の体裁をなすために、少ないボキャブラリーや貧しい経験から必死にしぼりだそうとしています。
そのようにして考えがまとまったり、新しい気づきが生まれることも少なくありません。
私の場合でいえば、「このテーマで実践していることは5個くらいあるだろうな。」と思っていることを、「でもブログの記事としてはもう少しまとめたいところだな。。。」と思っているとします。
そのようにして記事を書き始めると、「あっ、そうだ、、、このカテゴリーにしたら3つにまとまる!(自分では気づいていなかったけれど)」というようなことが、わりによくあるのです。
たくさん広げて複雑にしているのはほかの誰でもなく自分なのですが、「伝える」という視点で見るとシンプルになるものなのです。
これは、まさに「ほかの人にわかりやすく伝えようとしたから」こそ、生じたメリットなのですよね。
そのような意味で、私はブログが最適なメディアであると考えていますが、難しいようなら日記や知人に話すというのでも大丈夫です。
そのようにして、「悩む」ことから離れて、「考える」ことに注力しましょう。
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■編集後記
日曜日は、ビリーフについて学ぶセミナーに参加しました。
自分のビリーフに一瞬だけ触れる瞬間があり、不覚にも涙が。。。(^_^;)
また、こわばっていた自分の感情をオープンにする機会もあり、貴重な時間となりました!
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