人は完璧ではありません。
誰にでも得意なところと、苦手なところがあります。
自分が輝けるステージに上がっていくためには、苦手な分野を克服している場合ではないと考えています。
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大手進学塾のアドバイスに肩すかし
以前、息子が通っていた大手学習塾があります(今は転塾しました)。
中学生になって最初の中間テストがあり、その結果を持って、妻が進路指導の先生と面談に行きました。
自宅で妻から面談の内容を聞いたとき、私は拍子抜けしてしまいました。
なぜなら、妻の話だと、
「主要5教科の点数は良いので、残りの4教科の点数も上げるようにして欲しいって。」
ということだったからです。
私は、一瞬自分の耳を疑ってしまいました。
要は、学習塾の先生は、息子の成績がいまいちだった4教科、
・音楽
・保健体育
・技術・家庭
・美術
といった苦手科目も点数をあげなければならず、「9教科すべてがんばってもらったほうが良いですね」と言っていたということなのです。
このようなアドバイスなら、プロの先生ではなくて誰でも言えますよね・・・(私でも言えます)。
どんな生徒にも「9教科オール5を目指しましょう。」と言えば良いのですから。
そこで私が感じた違和感は、「苦手科目を克服してください。すべて得意科目にするためにがんばりましょう!」というメッセージです。
苦手なことは克服しなければならないのか?
考えてみると、私たちは子どもの頃から「苦手科目は克服しなければならない。」という指導を受けています。
だからこそ、
・苦手があるのはいけない
・苦手なことは克服するべき
・苦手に向き合おう
という言葉が、意識に刷り込まれています。
しかし、本当に苦手なことは克服しなければならないのでしょうか?
私は、必ずしもそうではないと考えています。
もちろん、息子の受験のように、「ほぼオール5の生徒しか受けつけないような超進学校」の場合はいたし方ないのかもしれません(調べてみると、本当にそういう学校があるんでね、まったく縁がなかったので知りませんでしたが・・・)。
でも、大人であれば、「苦手を克服する」という考えに固執することは不要だと思うのです。
苦手な分野に焦点をあてると、どうしてもセルフイメージがさがります。
常に自分ができていないことに目を向けるわけですから。
さらに、「普通の人はかんたんにできるのに自分はなぜできないのだろう。」という風に、いたずらに自分を追い込むことにもつながります。
これでは、充実した幸せな人生を歩むことは難しいでしょう。
成長するべき場所は「あなたがやりたい分野」
自分が苦手な分野で成功したとしても、いずれは苦しくなります。
それに、あなたが苦手なジャンルで、あなたの活躍を期待している人がいるとは思えません。
たとえば、メジャーリーガーのイチロー選手に
、サッカーのワールドカップでのゴールを期待する人はいないのと同じことです。
そのようなアンマッチの期待をされていたとしても、無理をしてその期待応える必要はどれくらいあるのか、1度じっくりと考えてみたいものです。
また、視点を変えてみると、あなたが苦手ジャンルであっても、それを得意としている人は必ずいるものです。
あなたが苦手なことは、それが得意なほかの誰かにお願いすれば解決できます。
大きく言えば、それが世の中のビジネスの仕組みでもありますよね。
そこであなたが得意なことがあれば、仕事をお願いした人から、「今度はあなたにお願いしたい。」と言われることもあるでしょう。
そうなるためには、あなたが自分の得意なジャンルで輝きを放つことが大切です。
ですから、あなたは苦手な分野を克服するよりも、得意なジャンルで成功することを目指したほうが良いはずだと考えるのです。
好きなことをやるにしろ、苦手なことをやるにしろ、
・時間
・お金
・エネルギー
といったリソースを使います。
どうせ使うのならば、あなたがやりたいことに投資するほうが良いですよね?
そのほうがプロセスも楽しいはずですし、達成したときの味は格別になるでしょう。
ですから、苦手な分野の克服に固執せず、やりたい分野にあなたのリソースを注いでいくことがおすすめなのです。
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■編集後記
昨日は、継続クライアントさんとのセッション。
ここ数ヶ月、没頭されていたプロジェクトのお話を聞いていて「人生には成功か成長しかない」ということを再認識。
クライアントさんの現在と未来に大きく影響するプロジェクトであり、より好ましい変化を起こすためのプロジェクトだと感じていました。
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