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「走りながら考える」の意味を誤解してはいけない。

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先日、「走りながら考える」が誤った使い方をされていると感じる場面に遭遇したんですね。

そこであらためて、「走りながら考える」の意味を記事にしてみました。




 

「走りながら考える」と「何も考えずに走り出す」の違い

「走りながら考える」

そんな言葉があります。

「頭の中でずっと考えていて何も進まないより、とりあえず行動してみよう」

そんな意味を込めた言葉ですね。

私も好きな言葉です。

コーチングでクライアントさんにかけるときもあります。

動き出せなくなったときは、「走りながら考えよう」と唱えたいものです。

動き出せば、何かが変わるからです。

行動すれば、現実からフィードバックが返ってきます。

そのフィードバックがあると「次、何をすればいいのか?」を考えやすくなるんですね。

「どれが正解なのかな?」と考えているだけでは、何が正解かは誰にもわからないわけです。

ですから、動き出せないときは「走りながら考える」のは有効なんですね。

ただし。

「走りながら考える」が、少し誤解される場合があると感じています。

どんな風に誤解されているか。

それは、

「何も考えずに走り出してOK!」

というニュアンスで使われることです。

(1)走りながら考える

(2)何も考えずに走り出す

似ていますね。

違いに注意しましょう。

 


 

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「わからないから、動けない」と「やってみれば、わかるのに」の違い

停滞する人の口ぐせは、

・「わからないから、動けない」

です。

始める前から、正解を探します。

一方、前進する人の口ぐせは、

・「やってみれば、わかるのに」

です。

正解は、行動しながら探すんですね。

両者の発想は、反対なのです。

一見すると、前進する人の「やってみれば、わかるのに」は、「何も考えずに走り出す」と思うかもしれません。

違うんです。

説明しますね。

停滞する人が「わからないから、動けない」と言っているときは、

・「何が正しいのかわからならいから、動けない」

という意味です。

「正解がわからないから、動かないほうがいい」と思っているんですね。

これは、「正解がわかれば、動くのに」と言っているんです。

ただ、やる前から正解がわかることってあんまりないですよね(笑)。

「この宝くじを買えば、絶対に3億円当たるのに」というようなものですから。

では、前進する人の「やってみれば、わかるのに」は、どんな意味で使っているのか。

それは、

・「やってみれば、(あなたの仮説が当たっているかどうかが)わかるのに」

という意味なんです。

仮説を検証するために、行動してみるということですね。

それをひと言で

・「やってみれば、わかるのに」

と言っているわけです。

決して間違ってはいません。

ただ、上級者たちのこういった言葉は、翻訳しないと誤解してしまいがちなんですよね。

まさに、

「走りながら考える」

「何も考えずに走り出す」

のように。

私も、だいぶ混乱していました。

言葉の表面的な意味に注意していきましょう。

余談ですが、最近はこういった

・上級者のシンプルかつ本質的な言葉

を、

・初心者にも理解できるように翻訳して伝えたい

という気持ちが出てきました。

 

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「走りながら考える」に含まれている意味

私が「走りながら考える」という言葉に対して考えていることは、

・「(いったん仮説を立てたら)走りながら(正解を)考える」

という意味です。

それが省略されて

・「走りながら考える」

になっているわけです。

ですから、前進し続ける人の「走りながら考える」は、

・ステップ1:仮説をたてる

・ステップ2:行動(実験)する

・ステップ3:微調整する

という意味なんです。

これは、習慣化でも同じです。

たとえば、運動の習慣。

実際にランニングに取り組んでいる最中に、あまり複雑なことは考えられません。

ですから、「こんな風にランニングしたら、続くんじゃないかな」という仮説を、走りながらフィットするか試すのです。

仮説が当たれば、それはそれでOK。

仮説が外れたら「あまりにつかれたから、最初はウォーキングに変えたほうがいいかな」とか「夜だと時間が不安定だから、次は朝に走ってみよう」と微調整していく。

それが「とりあえず始めて、100回微調整する」といった言葉にも通じるわけです。

行動していくうちに状況が変わり、方針や計画が変更になるのは普通です。

ただ、仮説や計画がないと何がうまくいって、何がうまくいかないのかがわかりません。

それなのに、

・「何も考えずに走り出す」

で進んでしまうと、すぐに壁にぶつかります。

それが挫折につながるのです。

ですから、最初に考える時間をとることが大事なんですね。

その時間をとるために、私はセミナーやワークショップで考える時間を提供しています。

ですから、「走りながら考える」は、

・「何も考えずに走り出す」

・「行き当たりばったりでいいよ」

という意味ではないと思うのです。

仮説を用意する。

計画をする。

その上で「走りながら考える」と、習慣化がうまくいくのです。

そのためにも、習慣化に取り組む際は、事前に仮説や計画を考える時間を取りましょう。

実際に体を動かすときに、あまり余計なことを考えなくてもすむように。

それが、「続く人」になるために大事なことです。

 


 

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■編集後記

昨日は、「良習慣コーチング塾」の講座を開催。

残り5ヶ月。

後半は、中級レベルの内容に入ってきました。

力が入ります。(^^)


 


 

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・100kmウルトラマラソンランナー
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など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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