仕事の習慣

「1つに集中=Good」神話は本当なのか?

投稿日:2023/06/27


世の中には、

・1つに集中する=Good

・2つ以上に取り組む=No Good

という「1つに集中」神話があります。

ただ、時間軸を変えると、見え方が変わってくるのではないでしょうか。




 

「1つに集中する=Good/2つ以上に取り組む=No Good」は本当か?

2つ以上のことに分散するとうまくいかない。

1つのことに集中したほうがうまくいく。

これは1つの真実です。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざもありますね。

たとえば、メールを返信するというタスク。

1つのメールに集中して対応して、終わったら次のメールに対処する。

それが効率的です。

一方で、2つ以上のメールに対処していると、意識が分散します。

1通しか返信できないわけですから、非効率ですよね。

ですから、

・1つに集中する=Good

・2つ以上に取り組む=No Good

なのです。

私たちのキャリア形成も同じですよね。

世の中の意見は、

・1つに集中する=Good

・2つ以上に取り組む=No Good

です。

要は、

・専門性を持って1つの仕事を深めるスペシャリスト=Good

・2つ以上の分野を兼任するゼネラリスト=No Good

という意見です。

もちろん、ある側面から見れば1つの真実なんだと思います。

ただ、職業のような長期的な取り組みについては、それほど単純じゃないとも考えているんです。

 


 

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タイガー・ウッズ選手とロジャー・フェデラー選手の事例

私が好きな比較があります。

プロスポーツ選手の例で、

・1つに集中する=Good

・2つ以上に取り組む=No Good

をご紹介しますね(今日は野球の例ではないです・笑)。

1つに集中するタイプは、ゴルフのタイガー・ウッズ選手です。

彼は、まだ言葉を覚えていないうちからゴルフの教育を受けていたと言われているんですね。

どうやっていたのか。

ウッズ選手の父親が「彼はプロゴルファーになるために生まれてきた」という強い信念を持っていたからなんです。

そのため幼少期から、ゴルフという1つのスポーツに集中させる。

だから、成功したのだと。

そんな理論です。

わかりやすいですよね。

ご本人も、まわりの人も。

これが、世間でもてはやされています。

一方、2つ以上のことに取り組んで成功した事例もあるんです。

テニスのロジャー・フェデラー選手です。

フェデラー選手は、子どもの頃から複数の分野のスポーツに取り組んできたそうです。

そのため、フェデラー選手の両親は、

・彼が1つの競技に集中するスポーツ選手として成功するとは思っていなかった

・なぜなら、何の計画もなかったから

と語っているのだそうです。

フェデラー選手は、テニスという1つの分野にしぼるまでに、複数の分野を経験したんですね。

むしろ、複数の競技を経験していたおかげで、テニスに出会うことができました。

それらの複数の経験が、フェデラー選手をテニスというスポーツで一流にする土台になったわけです。

 

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「1つに集中」神話を長期視点で考えてみよう

一流の人は、幼少期から1つのことに集中している。

たしかに、そんな印象があります。

総練習時間は、長くなりますから。

しかし、別の調査結果もあるのです。

それは、打ち込むものを1つにしぼる前に、複数のことを体験している人たちも多くいるという事実です。

幼少期から1つの分野に絞らずに、いくつかの分野で経験してために様々な能力を身につけていた。

その中で、「これだ!」という1つの分野に出会う。

その発見から1つに集中して、才能を開花させる。

それまでの複数の経験が活かされて、1つの分野に才能を発揮することがあるわけです。

私たちの仕事でも「1つにしぼらなきゃ」「天職を見つけたい」という考えを持っている方がいると思います。

その1つを見つけられないことに、不安やあせりを覚える人もいるでしょう。

私がそうだったのでよくわかるんです。

「1つに集中する対象が見つからない自分はだめなんじゃないか?」と思うくらいに。

でも、そんなことはないです。

必ず1つのパターンに当てはまる成功法則なんて、世の中には無いんじゃないでしょうか。

実際、テニスのフェデラー選手以外でも、複数分野に取り組んでいたからこそ、専門分野で成果を出している人がたくさんいるわけです。

Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏だってそうですよね。

フォントやデザインなど複数の点を打っていたことが、後にMacintoshというパソコンとして1本の線につながったわけです。

ですから、1つが見つからないことに、不安になりすぎる必要はないんです。

それよりも、そのときの自分が本当に興味のあることにあなたの資源を注いでいきましょう。

そのうちに、「これだ!」が見つかることも多いです。

人生が変化するときは、そのように

・いくつもの流れを経験して

・複数のことに興味を持ち

・いろんな失敗をする

という後に、起きてくるものなのではないかと考えているんです。

それよりも怖いのは、あせりから「ほかの人のやりたいこと」を、「自分がやりたいこと」と勘違いしてしまうことです。

そうなると、あなたの本音が見えなくなります(私が英語学習で失敗したように)。

注意しましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の『習慣化オンラインサロン』朝活ファシリテーションからスタート。

夜はトライアスロンのトレーニング。

昨日はプールだけに集中しました。

ほんのわずかですが、上達を感じる瞬間がありました。(^^)


 


 

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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