ビジネス書を読んでいたら、「メールは仕事じゃない」というフレーズが目に入りました。
メール対応は、人によって仕事術がけっこう違いますよね。
私も「メール対応」については、一時期、けっこう考えたことがあります。
そこで、「メールは仕事じゃない」という主張への私の考えをまとめてみました。
「メールは仕事じゃない」という言葉に反応
「メールは仕事じゃない」
このフレーズを目にしたとき、思い出したことがあります。
それは、
・仕事と作業は違う
という考え方です。
仕事と作業。
一見、似ている言葉ですよね。
いったい何が違うのでしょうか。
3つの観点から考えてみました。
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仕事と作業を区別するための3つの観点
1:仕事はストック、作業はフロー
とてもシンプルに言えば、
・仕事=ストック
・作業=フロー
だととらえています。
要は、
・成果物が残るものは「仕事」
・成果物が残らないものは「作業」
ということですね。
この考え方にたどり着いたときは、驚きました。
なぜなら、私がそれまで「仕事」だと思っていた業務は、ほとんどが「作業」だったからです。
中でも、私が仕事だと思っていた「メール対応」は、仕事ではなかったんですね。
たいていの場合、私のメール返信は「作業」だったからです。
一生懸命メールを書いたり、返信したとしても、それは作業。
仕事の成果にはつながらないわけです。
「そりゃあ、営業の成果は出ないよな……。」と、今ならわかります。
でも、当時の私には仕事と作業の区別がまったくついていなかったんです。
メールに時間をとられて、
・効果的な商談の質問集
・成果につながる提案書
・効率的な見積書のフォーマット
などをつくっていなかったからです。
時間がかかる。
それなのに成果は出ない。
理由は、
・仕事=ストック
・作業=フロー
の違いを区別していなかったからです。
もっと「成果」につながる仕組みを考えるべきでした。
2:仕事は能動的、作業は受動的
・仕事=能動的
・作業=受動的
とも考えています。
メール返信は、やらないとまずい作業です。
ただ、「メール返信が楽しい!」とか、「メール対応にめっちゃ燃えます!」という人はあまりいませんよね。
なぜなら、多くの場合、メールはリアクションの対応になるからです。
受け身の行為なんですよね。
ですから、自分の頭で考えなくてもできてしまう作業なんです。
もちろん、じっくり考えてから返信するべきメールもあります。
メールコーチングでお金をいただくこともあるので、その意味では仕事と言えるかもしれません。
それでも、メールは作業の面が多いかなと。
なぜなら「作業の先にできあがるものがないから」です。
たとえば、「メールに対応しているだけで、今月の売上目標を達成しちゃいました」みたいなことも起こらないわけです(基本的には)。
ですから、「メールは仕事じゃない」ということです。
3:仕事は有価値、作業は無価値
少し極端な表現ですが、
・仕事=価値を生み出す
・作業=価値を生み出さない
とも考えています。
価値を出すためには、自分の頭を使って考えなくてはなりませんよね。
そして「価値」ということは、相手がいるということでもあります。
となると、
・誰に
・どんな価値を届けるのか
ということを考える必要があるわけです。
作業なら、考えなくてもいいんです。
右から左へ受け流していれば。(ムーディ勝山さんみたいに・笑)
もちろん、メールでも頭を使って考えて送受信します。
そこが無価値と言っているわけではないんです。
ただ、「メールを100通返信して、セミナーのスライドをつくろうと思ってます」ということは無いですよね。
同時に、会社の上司から「今日もメール100通を送信したのは、すばらしいね!」という評価もされないでしょう。
価値を増やしていないからです。
そのため「メールは仕事じゃない」ということなんですね。
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あなたにとっての「仕事と作業の区別」は何か?
メールを送信して、相手に依頼することがあります。
相手からのメールの問い合わせに返信することもあります。
例であげたメールの送受信は、確かに大事な行為です。
私も日々、メールを活用しています。
メール無しにビジネスは成り立たない状況です。
ただ、メールは仕事そのものではありません。
あくまでも「仕事のプロセス」なんですよね。
メールを例にして、
1:仕事はストック、作業はフロー
2:仕事は能動的、作業は受動的
3:仕事は有価値、作業は無価値
という「仕事と作業の区別」について考えていることを書いてみました。
そんな意味で、仕事とは、
・成果物をつくりだすこと
・ものごとを完了させること
・問題を解決すること
なのだと考えています。
あなたの中では、どんな区別をしているでしょうか。
ぜひ、定義してみましょう。
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■編集後記
昨日は、夜に「習慣化コミュニティー」の個別相談。
その後、「良習慣塾」セミナー準備も。
帰り道は、新発売のビール「晴れ風」をお供にして、夜桜を鑑賞。
桜が背景になっていると、ベンチで語らう恋人たちが普段の2倍増しくらいでいい雰囲気になりますね。(^^)
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