ものごとを継続していくためには、価値観の重要性に気づくことが大切。
とくに「Why=なぜそれをやるのか?」を考えることが必要なのです。
「価値観」とは自分が大事にしていること
「価値観」という言葉があります。
コーチングセッションなどでよく話すテーマですし、私自身もよく使う言葉です。
本「7つの習慣」でも、価値観に沿って生きることの重要性が説かれるなど、多くの成功者が価値観について言及しているのです。
試しに「価値観」を辞書で調べてみると、
“物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断”
という意味でした(「goo辞書」より)。
ただ、辞書的な意味だけだと、難しい言葉のように感じませんか?
わかるような、わからないような。
何ともいえない感じです。
でも、じつは価値観というのはそれほど難しく考える必要はありません。
私たちは普段通りに生活していても、意外と価値観に沿った生き方をしているものだからです。
では、「価値観」という言葉を、もっとわかりやすくシンプルに表すと何なのでしょうか。
私は、シンプルに
「自分が大事にしていること」
という意味で使っています。
習慣でいえば、たとえば早起きをすることが大事だと思っている人がいるとします。
その人の価値観は「早起きを大事にする」という価値観なのです。
要は「早起きをする」という行為に対して、優先順位が高いというわけです。
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ターゲット行動にとり組む理由を考える
一方で、私たちは価値位を見いだせないことは、優先順位は低くなります。
また早起きを例にしましょう。
当然、早起きという行為に価値を感じていない人もいます。
その人たちは夜更かしをして、朝も2度寝をするでしょう。
ただ、私たちは小学生のときから、先生たちに「早寝早起きをして、生活リズムをととのえましょう」と言われて育ちましたよね。
ですから、私がつくる夏休みの計画表は、めちゃめちゃ早起きする予定でした。
普段、学校に行くよりも早起きにしていた記憶があります(その時点で無理な計画なのですけれど・笑)。
たしかに、早起きをすれば朝から遊ぶことができます。
得をするのです。
そのため「夏休みになったら早起きするぞ!」と意気込むわけです。
しかし、その夏休みに早起きが定着した人はどれだけいるのでしょうか。
おそらく、少数派ですよね。
なぜなら、先生は「早寝早起き」を推奨するものの、
「なぜ、早起きをするのか?」
という目的については、あまり説明をしてくれていませんでした。
考える時間ももらえなかったと思います。
あなたの先生も、きっとそうだったのではないでしょうか。
もしも、このときの先生が、
「早起きすることで、1日の楽しい時間が増えるよね」
「早起きすると、友だちとたくさん遊べるよ」
「早起きしたら、夏休みの宿題が1週間で終わる」
など、当時の私たち(子ども)にもわかりやすく「あなたが早起きしなければならない理由」を伝えてくれていたら。
私は、大人になったときに早起きに苦しまなくて済んだかもしれません。
価値観が変わっていたかもしれないのです。
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ターゲット行動の価値観を高めれば習慣化に成功する
実はこの流れ、習慣化も同様なのです。
良習慣をつくることとは、見方を変えると
「あなたの中で、その習慣の価値観をレベルアップさせること」
でもあるからです。
夜ふかしや二度寝に価値を見出しているときは、早起きの価値観は低いです。
一方で、早起きを習慣化しているときは、夜ふかしや二度寝の悪習慣は価値観が低いのです。
それが、
「ターゲット行動の価値を高める」
ということです。
「Why」からはじめる
アメリカのマーケティングコンサルタントであるサイモン・シネック氏という方がいます。
彼が言っているのは、すぐれたプロジェクトは「Why」からはじめるということ。
この理論に基づくと、習慣化のプロセスを
・(1)Why(なぜ)→(2)How(どのように)→(3)What(何を)
の順番で考えることが重要だということですね。
重要なのは「Why(なぜ)」という行動の理由からスタートしているのです。
「What」からはじめる
一方、たいていの人はこの流れと反対に、
・(1)What(何を)→(2)How(どのように)→(3)Why(なぜ)
で考えます。
これは、安易に「What=何をやればいいのか?」という手法から入ってしまっているのですね。
ですから、「Why=なぜそれをやるのか?」という理由が弱い。
ですから、イレギュラーや不安定なことがあったときに挫折しやすいわけです。
ゴールデンサークルの内側からスタートする
まとめると、
・Why(なぜ)=目的
・What(何を)=手段
ということなのです。
私がいつもこのブログやセミナーで書いていることですね。
私たちが行動するためには、目的が必要です。
目的を考えるときは、同時に「Why=なぜそれをやるのか?」を考えるのです。
目的とは、私たち人間が行動する理由のこと。
目標という手法や手段とは違うわけです。
ですから、あなたも「ゴールデンサークル」の内側から順に、習慣化するプロセスを考えてみましょう。
同じ習慣でも、考える順番を変えるだけで行動につなげられるようになります。
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■編集後記
昨日は、会社の仕事を粛々と。
そして今朝、以前に取材していただいた記事が公開されました。
小学館さんの「Precious.jp(プレシャス)」WEBサイトです。
テレワーク中の良習慣について記事にしていただいておりますので、ご覧いただけたらうれしいです。(^^)
【おすすめ記事】
『寝る時間を決めないのはNG!テレワークで「成果を出せる良習慣」5選』
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