思考の習慣

あなたに起きていることはすべて「ちょうどいい」と考えてみる

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トラブルやイレギュラーはできれば起こって欲しくないことでしょう。

ただし100パーセント避けることはできません。

それよりもトラブルやイレギュラーが起きてしまったときのセルフトーク(自分に話す言葉)を考えておくことがおすすめです。




 

ゴール設定のあとに考えたいこと

コーチングではクライアントにゴールを設定していただきます。

同様に、セミナーでもご参加者の方にセミナーが終わったあとどんな目標を目指すのか最後に宣言していただきます。

そのように目指す場所をセッティングしたとき。

ぜひ、ゴールとセットで考えていただきたいことがあります。

それは、

・これから起こり得る障害を想定して、対策を考えておく

ということです。

ゴールに向けた計画が、100パーセントその通り現実になることはありません。

確実にトラブルやイレギュラーがやってきます。

うまくいく人は、どうしているのか。

事前にトラブルやイレギュラーへの対策を想定しているのです。

そのため、実際にトラブルやイレギュラーがあったとに「想定の範囲内です」という風に(堀江貴文さんのように)とらえられるのです。

事前に対処法やリカバリー方法を考えているからこそ、柔軟に対応できるわけです。

一方で、トラブルやイレギュラーをまったく想定していない人はどうなるか。

それらが起こったときに、いちいち「さて、どうしたものか?」と考えたり、「ああ、どうしよう、どうしよう」となってしまうわけです。

そうして、修正や変更に多大な労力を消費してしまう。

結果、せっかくたてた目標をあきらめてしまうのです。

 


 

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トラブルやイレギュラーへの言葉を持っておく

事前にトラブルやイレギュラーへの対策を想定しているとどのようなメリットがあるのか。

事例があります。

これは、以前私が参加したセミナーで、講師のSさんが話されていたエピソードです。

Sさんは、人気のセミナー講師。

地方にセミナー講師として招かれることが多い方です。

普段は東京でセミナーをやっていることが多いので、地方ではアウェー。

注意していても、トラブルは多いそうです。

たとえば、マイクが無かったり、ホワイドホードが無かったり、控室が無かったり。

大小のトラブルやイレギュラーが発生するわけです。

そういった経験をしていくことで、徐々にトラブルやイレギュラーへの耐性が鍛えられていったそうです。

そのトレーニングのおかげで、次第に地方セミナーでも安心してのぞめるようになったのだそうです。

これが、トラブルやイレギュラーへの対処法を持つということですね。

ただ、そんなSさんの想定を上回るできごとがありました。

それは、

・セミナー会場に入ったら、スライドをうつすプロジェクターがなかった

というトラブルです、、、

Sさんは、いつもは事前にプロジェクターのセッティングを確認してからセミナーにのぞんでいました。

ただ、そのときは仕事がたてこんでおり、事前のチェックができませんでした。

また、セミナー主催会社の担当の方に「プロジェクターの用意を必ずお願いします」と伝えていているそうです。

その際も、ご担当の方から「大丈夫です」と言われていました。

それなのに、現場に行ったらプロジェクターがなかったわけです。

私が同じ状況になったらと想像すると、、、あせりますね。

「あれほど言っておいたのに!?どうしてプロジェクターが用意されていないんですか?プロジェクターがなかったらセミナーできませんよ!」

もしかすると、私はそんな風に怒ってしまうかもしれません。(まあ、そんなキャラではありませんが・笑)

さて、そのときSさんはどうしたか。

Sさんは頭の中で現状をサッと整理して「ちょうどいい」と口に出したそうです。

ちょうどいい。

状況はまったくちょうど良くありません。

でも、あえて「ちょうどいい」と言うことで思考を変えたのです。

結果、Sさんは「そういえば、いつもスライドに頼り切っていたな。セミナーの内容は頭に入っているはずなのに。たまにはスライドに頼らずにセミナーをやってみるのもいいかもしれない」と考えたそうです。

そうして、参加者の方に「プロジェクターがあることを想定してきたんですが、プロジェクターがありませんでした。(笑)」と、トラブルを笑いに変えました。

セミナーも無事に進行でき、参加者の方の満足度も高かったそうです。

それ以来、Sさんはトラブルやイレギュラーのときには「ちょうどいい」と口にすることが習慣になったということだったのです。

このように、事前に「ちょうどいい」という言葉を持っておくという小さな防衛策。

それもひとつの対策案と言えるでしょう。

 


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すべてが「ちょうどいい」と考えてみる

お釈迦さまが弟子に語ったとされる、次のような言葉があります。

“すべてがあなたにちょうどいい。

今のあなたに今の夫がちょうどいい。

今のあなたに今の妻がちょうどいい。

今のあなたに今のこどもがちょうどいい。

今のあなたに今の親がちょうどいい。

今のあなたに今の兄弟がちょうどいい。

今のあなたに今の友人がちょうどいい。

今のあなたに今の仕事がちょうどいい。

死ぬ日もあなたにちょうどいい。

すべてがあなたにちょうどいい。”

 

この言葉、とても味わい深いと思いませんか?

この言葉のように、トラブルやイレギュラーに遭遇したとき、私たちも「ちょうどいい」ととらえてみるのはどうでしょうか。

「ちょうどいい」という言葉を持っておくことは、ストレスマネジメントのひとつとして悪くはないと思うのです。

実際、トラブルやイレギュラーというのは、その人の能力以上のことは起きません。

その人の能力でがんばれば解決できるレベルのできごとが、トラブルやイレギュラーとしてやってくるのです。

たとえば、私が世界のプラスチック問題を解決して欲しいと頼まれることはありません。

私にそんな能力がないことが明確だからです。

私にとって「ちょうどいい」レベルではないのですね。

一方で、世界各国のリーダーたちがプラスチックを減らす対策を練っています。

それは、関わっている方々は、その課題を解決できる能力を備えているからです。

また、それらの課題解決に協力できる企業があるので、コンビニで袋を有料化するという対策がとれるわけです。

表現が適切かどうかは別として「ちょうどいい」のですね。

こうして考えると、たとえば、いまの周囲にいる人たちは、私たちにとって「ちょうどいい」のです。

私たちの環境も「ちょうどいい」。

身のまわりで起きてくるできごとも「ちょうどいい」という風に捉えてみるのです。

もちろん、そうは言っても「あの人が悪い」「状況が悪い」ということはあると思います。

この記事を書いている現在も、どう考えても私たちが悪いわけではない、という世界各地で起こっています。

でも、「あの人が悪い」「ウイルスが悪い」「状況が悪い」と外部のせいにしている限り、私たちは能力を高められません。

すると自分の安全領域にとどまることになるので、成長できないわけです。

私たちは、誰かを非難したり、境遇に不平不満を言うために生まれてきたのではありませんよね。

ですから、トラブルやイレギュラーが起きたときは愚痴や不平不満を言わないようにしましょう。

そして、「ちょうどいい」と唱えてみるのです。

外側で起きたできごとを「ちょうどいい」ととらえて、自分の思考や行動を変える。

そうすれば、嫌でも成長できるでしょう。

そのようにして自分を変え続けていく。

そうすれば、そのうちあなたに「ちょうどいい」幸運がやってくるはずです。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」の朝活ファシリテーションからスタート。

夜は主催している「良習慣塾」のグループコンサルティング&懇親会をZoom開催。

・メンバーの方の奥さまとお子さんにZoom越しにご挨拶できたり

・私が最近はまっている素材集のサイトをお伝えできたり

・自然の中でたき火を眺めながら人生を語り合う場をつくる構想を話したり

・メンバーそれぞれの専門家の立場からの相互セッションの話が出たり

・メンバーがそれぞれセミナーを開催する「セミナー祭り」が決まったり

と、充実の2時間でした。

こういった場がうまく醸成されていることに感謝と充実感を覚えました。(^^)


 


 

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