行動の習慣

「質と量」よりも「回数」が重要な理由

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ブログの継続に大事なのも、水泳のトレーニングで大事なのも、共通点があります。
それは「回数」です。

なぜ、回数が大切なのか。
理由を記事にしました。




 

「正反対の立場」になった2つのできごと

先日、私にとって興味深いできごとが2つありました。

テーマは「質と量を考えるよりも、回数が重要」です。

そのテーマにおいて、私は正反対の立場(2つの立場)になったのです。

1つ目は、土曜日。
「習慣化コミュニティー」アウトプット部の部会でのできごとでした。

部会終わりのフリートークの時間。
新しく入部されたメンバーの方から「ブログがなかなか続かないんですが、みなさんはどうされていますか?」というご質問があったのです。

そのとき、私から相手の方に、ブログを習慣化することに対して、
「質と量を考えるよりも、回数が重要」
だとお伝えしたのです。

「ブログを書く」という行為を日常にする。
そのためには回数が重要だからです。

もう1つは、それから5日後の木曜日。
私がトライアスロンのスイムスクールに、スポット参加したときのできごとです。

コーチの方にスイムの不安を伝えたところ「週に何回くらいプールに行ってますか?」とずばり。
当時の私は半年以上はプールに行ってなかったので「実は、ほとんど行ってません……。」とにごしてしまいました。

コーチはそんな私の態度を見て、理解してくれたのでしょう。
「まずは、伊藤さんの身体を水中に入れることを日常にすることが大事ですね。」と言われました。
「泳ぐ時間とか、練習の内容よりも、プールに入る回数を多くすることから始めましょう。」と。

コーチから私に、スイムを上達させるためのポイントとして
「質と量を考えるよりも、回数が重要」
というアドバイスがありました。

私が続いているブログと、私が続いていないスイム。
まったく正反対の立場で、私は
「質と量を考えるよりも、回数が重要」
というメッセージに触れたのです。

 


 

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良習慣形成で「回数」が重要な理由

アウトプット部で、私が答えたときに補足したのは、
「ブログを書くことが非日常だと、構えちゃいますよね。海外旅行に行くみたいに。」
「その距離になっちゃうとブログを書くのが面倒になっちゃうので。たとえ書けなくても、向き合う時間をつくることが大事だと思います。」
「ブログを書くことが、近所のコンビニに行くくらいの距離感に感じるようになること」
ということです。

自分が続けていることは、回数が多い。
日常的な行為です。
日常的な行動なので、難なく実行できます。
行動するまでのハードルが低いからです。

ですから、継続できるようになるのです。
そのため、「回数が大事です」と言えます。
好循環ですね。

一方、スイムのように自分が苦手なこともあります。
回数が少なくなりがちなんですよね。

そのため、「回数が大事だよな」と思いながら、先のばししてしまう。
結果、「プールに入る」という行為がどんどん非日常になっていくのです。

非日常になると、徒歩5分の市民プールに行くことさえ、すごく面倒に感じます。
そうして、ますます「泳ぐ」という行為から遠ざかる。
遠ざかれば遠ざかるほど、苦手意識が大きくなっていきます。
いつまで経っても上達しないわけです。
悪循環です。

 

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「行動をゼロにしない」ことの効用を活用しよう

悪循環を抜け出すためにはどうするか。
その答えが「行動する回数を増やす」なのです。

わかりやすい表現に言い換えると「行動をゼロにしないこと」です。
習慣形成のプロセスでは、イレギュラーがやってきます。
必ず。
そのときに、行動をゼロにしないことが重要なのです。

具体的には、
・ブログなら50文字でもいいので1日1記事更新する
・スイムなら手をかく素振りを10回する
・読書なら3回読む
・英単語なら10回口に出す
・運動なら10回スクワットする
といったことですね。

そう言うと、よくあるのが「そんなことやっても意味ないですよね?」という反論です。
「ゼロにしないのが大事なのはわかりますよ。でも、そんなわずかな行動じゃ、現実は何も変わりませんよね?」と。

もちろん、それはそうなんです。
ただし、「外面の世界」の話では、という限定つきです。

習慣形成で「ゼロにしないことの重要性」が語られるのは、実は私たちの「内面の世界」の話なのです。

それは、シンプルに言うと、
「あなたは自分のことを、何をする人だと思っているか?」
に影響を与えるという話です。

自分が自分に対して「何をする人」だと思っているのか。
難しい言葉でいうと「自己認識」が、どうなっているのか。
ここが大事なのですね。
なぜなら、私たちは「自分が自分を捉えているように行動するから」です。

たとえば、ブログを続けている人は、自分のことを「ブログを書く人」とか「ブロガー」だと認識しています。
すると、「ブロガーなんだから、ブログを書こう」と思う。
思うから、行動に移す。
結果として、ブログが1記事書き上がるわけです。

あなたが普段していることも、きっと同じメカニズムがあるんじゃないかと思います。
たとえば、
・会社員だと捉えているので、会社に行く
・親だと認識しているから、子どもを育てる
・「自分はほかの人より劣ってる」と思っているので、自分が劣っているところを探してしまう
というように。

この「自分はこれをする人」を書き換えないと、行動が変わりづらいのですね。

では、どうすればいいのか。
それこそが「行動をゼロにしない」ことなのです。

ゼロにしなければ、1日に少しでも取り組みますよね。
すると「自分はこれをする人」のイメージに影響があります。

たとえば「自分は先のばしをする人」と思っている。
そこで、1日に1つずつタスクを前倒しする。
すると「自分は先のばしする人」がマイナスになり、「自分は前倒しをする人」にプラスになるのです。

それが続くと「先のばしする人」という自己認識が、「前倒しする人」という自己認識に変わっていきます。
少しずつ。
やがて閾値を超えたとき、「もう自分は先のばしに苦しむ人じゃない」と自己認識が変わるのです。

これが「行動をゼロにしない」ことの効用です。
そして、その一連の取り組みこそ、まさに
「質と量を考えるよりも、回数が重要」
につながるのです。

さて、このつながり、伝わったでしょうか(伝わるといいなと思います)。
今日の記事が、あなたの良習慣形成に役立てば幸いです。

 


 

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■編集後記

昨日は、夜にトライアスロンのスイムスクール。
・・・のはずが、水着セットを自宅に忘れてしまいました。(汗)

仕方なく帰宅。
地元の市民プールで1500メートル泳ぎました。(^^;)


 


 

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