コミュニケーションの習慣

傾聴力をあげるには?表面的な学びを手放し、地道に経験値をつみ重ねていくこと。

投稿日:2018/03/15


コーチングスキルでは「傾聴が大事」と言われます。

たしかに、経験を積んでくると、クライアントの「言葉になっていない想い」まで聴こえてくることがあります。

それは表面的なスキルでは学べないものです。

 

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「傾聴」はコーチングの重要なスキル

私の周囲には、プロコーチがたくさんいます。

最近はコーチ仲間のネットワークが全国に広がってきており、うれしい限りです。
(47都道府県でコーチ仲間のネットワークをつくれたら、おもしろそうです)

さて、そのコーチング。

私がはじめて「コーチング」という言葉を知った頃から考えると、現代は言葉としてはだいぶ普及してきたように感じています。

ただ、コーチングで重要とされる「傾聴」をきちんとできている人は少ないでしょう。

人の話に耳を傾ける。

言葉で言うのは簡単ですが、意外と難しいものです。

人間は誰でも、「認めて欲しい」という承認欲求や「自分のことを見ていて欲しい」という欲求を持っています。

自分の承認欲求が相手よりも勝ると相手の話を聞けなくなり、つい自分の考えや意見を相手に話してしまうのですね。

 

コーチング研修では表面的にしか学べない

私たちは、

・相手が自分を認めていない

とか、

・自分の考えが相手に否定されている

と感じたとき抵抗したくなるものです。

ですから、そのようなときに人は自分の正しさを主張したくなるのですね。

また、相手が言い訳や他責発言ばかりをしていると話をじっくりと聴けず、反論してしまいそうになることが私にもあります。(^_^;)

このような状態だと、コーチングの効果は出にくいでしょう。

最近、企業研修にコーチングが取り入れられているという話を、よく耳にするようになりました。

それだけ浸透してきたことはうれしいですし、「すべてのマネジャーさんたちはコーチングスキルは必須ではないか?」と思っているくらいです。

ですので、コーチング研修が増えること自体はいいことだと感じています。

ただ、研修を受けた人たちの話を聴くと、やはり技術的なトレーニングに時間をかけているようです。

たとえば、

・あいづち
・アイコンタクト
・リピート
・サマライズ(要約)

などですね。

ただ、こうしたスキルを知ったら傾聴ができるのであれば、誰でもすぐに傾聴の達人になるでしょう。

でも、残念ながら、そうはなっていません。

では、なぜスキルだけでは傾聴が難しいのでしょうか?

それは、傾聴スキルの土台は「自己基盤」の問題だからです。

「自己基盤」というと専門的な言葉になってしまうので言い換えると、人間的な「器」とか、「器量」の問題だということです。

誰でも、興味がない話に一生懸命に耳を傾けるのはストレスフルでしょう。

実際、それを受けとめる「器量」もしくは「度量」がないので、耐えられなくなって耳をふさいだり、自分の意見を押しつけることとなるのですね。

 

苦しい経験も「自己基盤」磨きにつながる

では、傾聴できるようになるには、何が必要なのでしょうか?

これは、ひと言でいうとずばり「経験」だと思います。

傾聴の経験ではなく、コーチの役割にある人がつらい状況を乗りきった経験です。

人は、苦労した経験を通じて「器量」を身につけるもの。

私も複業で成果がまったく出ないとき、かなりの苦境にたっていたといえます。

「もう才能がないからやめようかな・・・」と思ったことは何度もあります。

それによって妻ともめたことも多かったです。(^_^;)

自分へのチャレンジだけでなく、「家族をよろこばせたい」という気持もあってはじめた複業。

それがかえって家族を困らせてしまっている。

まさに本末転倒ですよね。。。

ただ、そのような経験を積んでいくことにより、

・自分ひとりでは限界がある
・自分ひとりでは何もできない
・たくさんの人に助けてもらったからこそ今の自分がある

という感謝ができるようになっていくのですね。

そうなれば、ほかの人の話にも耳を傾けることができるようになるのだと思います。

ですから、傾聴スキルを高めるためには、

・苦労から強さを身につける
・強くなれれば、優しくなれる

ということが前提であり、スタートなのです。

そのような意味で、傾聴スキルをあげるために、さまざまな経験によって「自己基盤」を磨いていきましょう。

 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■編集後記

昨日は、会社終わりでコーチングセッションを1件。

妻と娘にホワイトデーのおみやげも買って帰りました。

モロゾフさんに勤務している大阪の友人がいるので、最近のホワイトデーはいつもモロゾフさんに
お世話になっています。(^_^)

帰りにいきつけのやきとん屋さんにちょっとだけ立ち寄り。

遅くなるのは承知の上でしたが、すごく良くしてくれていたスタッフの男子3名が就職するため、最終出勤日だったのですね。

伊藤家からということで菓子折りをプレゼント。

お礼を伝えて、「社会人になっても活躍できるよ」と、プロコーチらしく勇気づけしました。(笑)

帰宅後、時間カイゼン習慣術のセミナーのリハーサルを妻に聴いてもらいました。

改善点が見つかったので、そこから修正・・・しようと思いましたが、頭が回らず。。。

翌日の自分に期待します。(笑)

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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