たいていの人にとって、仕事をすることは生きていくための手段ですよね。
生きていくための手段であれば、それはいくつあっても良いですし、むしろ持っておくべきではないでしょうか。
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大企業の「構造改革」の内情をきく
先日、私宛に1本の電話がかかってきました。
初めてお話する人ではあったのですが、誰もが知る有名企業の取引先のかたでした。
5年以上に前に取引をしていたものの、先方が事業撤退をされたため取引は薄くなっていたのですが、業務整理のために訪問したいという依頼だったのです。
翌日お会いしたのですが、当時のご担当者のみなさんはほとんどが退職されて、すでに職場にはいないという報告がありました。
事業の統合やグループ会社の合併などで、かなりの組織再編があったようですが、実態は「構造改革という名の、、、リストラです。」ということでした。
「まだ会社に残っている身としては、あの時期は本当に、非常にきびしい体験でした。。。」と話された表情が、じつに私の印象に残っています。
有名企業であっても、いや有名企業だからこそ起こり得る事態です。
私が知っている定年前の担当のかたは、退職されて何をやっているのかはわからないそうです。
その話を聞きながら、私は「会社の収入一本に頼るのは、リスクがありすぎるな・・・」と感じずにはいられませんでした。
収入ルートが1本だけしかない不安
勤めている会社の収入だけに頼るのは、終身雇用の時代ならいざしらず、現代ではリスクのある働きかたでしょう。
それは、もしものときに、自分が持てる選択肢がないからです。
たとえば、あなたが会社の社長をやっているとします。
ただ、その会社は取引先が1社だけなのだとしたらどうでしょうか。
商談で無理な値下げ要請をうけても、したがわなければなりません。
意にそぐわない仕事であっても、受けざるをえないでしょう。
その取引先1社しか収入ルートがないので、仕事を断るという選択肢がないのです。
足元を見られる、かなり不利な立場です。
会社員以外の収入のルートを持たない人というのは、これと同じことなのです。
選択肢がなくて苦しい立場でも構わないというなら別ですが、幸福感や充実感をもって人生を過ごしたいと願うのであれば、収入ルートを複数もつことはかなり重要なポイントです。
そのように考えてみると、人類がここまで生き残ってこれたのは、「生きていくための手段」を複数持っていたからですよね。
太古の昔に、狩猟採集がいつもうまくいっているからといって、備蓄をしていなかったら人類は残っていないかもしれません。
狩が不発のときに備えて、木の実などを備えていたはずです。
農耕民族であれば、稲作で作物を育てるようになりましたし、サブの収入源として牧畜などを組み合わせてきました。
これは、人間が生き抜くために生み出した知恵です。
つまり、太古から人間は「複業」をおこなっており、複数の収入ルートをもっていたわけです。
しかし、現代に生きるほとんどの会社員は、そのような備えをしていないように見えるのです。
それだと、もしもメインの収入が途絶えてしまったら、一瞬にして「生きていくための手段」を失ってしまいます。
収入を得るための力を磨き続けよう
そのような話をすると、
・貯金はある
・生命保険に入っている
という人もいるかもしれません。
しかし、ただ「お金がある」という状態ではなく、大切なのは会社からのサラリー以外に収入を稼げるルートをつくっておくことだと考えています。
どれほどの大企業につとめていても、どれだけの重役であろうとも、それだけでは保険にはならないと思うからです。
会社という組織体制自体がもはや新しいものではなく、その価値観は崩れていく様相を呈しています。
ですから、会社からの給与が突然絶たれてしまったとしても、「がんばれば、なんとか食べていけるだけの収入のめどはたっている」というくらいを目指したいものです。
独身の人よりも、家族を持つ人のほうが真剣に考えておくべきテーマでしょう。
ですから、サバイバル時代を生き抜くためにも早朝や夜、そして土日の休みを使ってでも、サラリーとは別の「生きていくための手段」を確保することを検討するべきです。
自分のリソースを活用して収入を得る力をつけることは、まさに生きていく力を磨くことにつながります。
そして、これからの「ミニ起業家が台頭する時代」に、その力は必須だと思うのです。
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■編集後記
昨日は、「日本一を知ろう」ということで、家族4人で東京大学を見にいきました。
赤門の前で記念写真を撮り(笑)、その後に湯島天神に参拝して息子の合格祈願。
そのまま歩いて夕食は上野でやきとんを楽しみました。(^_^)
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