セミナーの感想やセッションのフィードバックでよく聞くのが、
・深掘りしてみます!
という言葉です。
さて、「深掘りする」とはどのようなことでしょうか?
具体的にどのようにやればいいのでしょうか?
あなたは、ご存じですか?
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「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」に遭遇
ある日の昼下がり、仕事で代々木に訪れたときのことです。
取引先の依頼で届け物をする用件で代々木駅前から歩いていたとき、私の目に飛び込んで看板がありました。
それがこの看板。
チェーンにもなっている有名なお店だということでしたが私は知らず、はじめて発見したのです。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」という店名のインパクト。
おそば屋さんの店名なのに、ある種、哲学的な問いのようですよね。(笑)
「へえ、おもしろい店名があるんだな」と思いながら、仕事の用件を済ませに行きました。
このとき、「1日2食のルールもあるし、ランチは抜いておこう」と思いつつ。
その後、無事に商談を終えて、また「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の前を通りました。
人気店のようで、店内はいっぱいのようでした。
私は、それを横目に見ながらお店の前を通り過ぎて、代々木駅に向かいました。
そう、まっすぐ代々木駅に向かったのです・・・1度は。
しかし、どうしてもお店が気になってきました。
そこできびすを返し、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」方向にUターン。
スッとお店に入ってしまいました。(笑)
そうして吸い込まれるようにオーダー。
出てきました。
このそばつゆにラー油が入っていて、ピリッとしまる感じが良かったのです。
きっちり食べきってしまいました。
味のほうもおいしくて、満足のランチとなりました。
1日2食の習慣があったので、若干の後悔を感じながら。(^_^;)
「なぜ?」は非常にパワフルな疑問詞
さて、今日の記事は、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」のお店紹介をしたかったわけではありません。(笑)
私が1日2食のルールを破ってまで、お店に行ってしまった理由を考えてみていただきたいのです。
要は、
・なぜ、私は「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」に入ってしまったのか?
ということを。
あっ、ブログネタにしたかった、というのはひとつ正解です。(笑)
それもそうなのですが、もう少し異なる方向から考えてみるとどうでしょうか。
・なぜ、私は「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」に入ってしまったのか?
くり返すとお分かりかもしれませんね。
私がお店に入ってしまった理由は、
・「なぜ?」という疑問詞に、強く反応してしまったから
です。
この「なぜ?」という疑問詞。
非常に強力なパワーを持っているのですね。
コーチングでも、上手に活用すると、クライアントさん本人がまったく考えていなかったような理由が出てきたり、クライアントさんがいつも陥ってしまう落とし穴のパターンに気づいたりするものなのです。
「なぜ?」は使い方によっては危険でもあるので、プロコーチでも注意して使う疑問詞。
それが、「なぜ?」なのです。
実際、私が最初に店名を見たときに「なぜ?」が頭に入ってきていたので、脳が答えを知りたくなっていたのです。
確かに、お蕎麦の味も興味はありました。
ただ、それ以上に「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の答えを、どうしても知りたくなってしまったのです。
その欲求は、けっこうパワフルでした。
マイルールを破るくらいに。
自分の想いを深掘りする5つのステップ
さて、この「なぜ?」。
これが「深掘り」に効くのです。
「なぜ?」を活用することで、あなたが考えていることや目標にしているテーマを「深掘り」することができます。
では、「深掘り」やり方はどうするのか?
ざっくり言うと、
(1)目標や願望を決める
(2)「なぜ?」を3回くり返す
(3)「得たい感情」をイメージする
です。
これは「なぜなぜ分析」に近いものでもあり、トヨタ社でも「なぜなぜ5回」という形で活用されていることで有名ですよね。
(私の同社の友人にも実際に使っていると聞いたことがあります))
これは、私が開催するセミナーでも取り入れることがあるワークです。
さて、私の実例でやってみますね。
5つのステップで「深掘り」していきましょう。
テーマは、早起き習慣化にしてみます。
1:目標を書く
まずは目標を書くので、
・早起きを習慣化して、自分の自由な時間が欲しい
と書きます。
早起きセミナーにいらっしゃる方なら、まずここが目標ですよね。
実際、セミナーでもみなさん、ここはすらすらと書かれています。
2:「なぜ、早起きがしたいのですか?」と質問する
ここで、「なぜ」早起きがしたいのか、ということを尋ねます。
すると、1番の答えよりも深く考えるので、
・早起きしてできた時間で読書やブログに取り組んで自分磨きをしたい
・自分磨きをして、複業にチャレンジするための時間にしたい
といった理由が出てきます。
これで、単純に「早起きして時間をつくる」という目標よりも、理由が明確になりますよね。
ここで出てくる要素は、「行動」です。
3:「なぜ、2番で書いた答えを実現したいのですか?」と質問する
次に、先の2番で答えた理由が実現していたら、次にやりたいことを尋ねます。
・早起きが習慣化できるようになる
・自分の自由な時間が持てるようになる
・その時間で複業にチャレンジする
という状態で、「それが実現したとしたら、次にやりたいのは何か?」ということですね。
その答えが、
・複業で収入を増やしたい
・そして、自分がお金で制限してしまっていることを思い切ってやってみたい
ということになったとしましょう。
これで、早起きしたい理由が、さらに明確になりましたね。
「行動」のあとの「目標」がわかります。
4:「なぜ、3番で書いた答えを実現したいのですか?」と質問する
さらに、3番で答えた答えまで実現したら、何をやりたいのか、というところまで尋ねます。
具体的にいうと、複業で得た収入で、何をしたいのか、という目的を尋ねることになります。
答えが、
・複業の収入で、家族でおいしいものを食べにいきたい
・そこで、普段応援してくれている家族に感謝して、妻や子どもたちを笑顔にしたい
ということになったとしましょう。
これが実現すると、「理想の状態」になりますよね。
「行動」して、「目標」をクリアして、「目的」を達成する。
願望のレイヤーが徐々に高まっているのがわかりますでしょうか。
5:「4番の状態になったとき、あなたはどんなことを感じていますか?」と質問する
最後に、「得たい感情」をイメージします。
4番の状態を映像や静止画で思い浮かべられるとベストです。
そのシーンを頭に思い描きつつ、自分の感情を感じてみましょう。
答えは、
・複業で家を不在にしている時間が増えたけど、サポートに本当に感謝!
・いつも、応援してくれてありがとう!
ということになったということにしましょう。
すると、早起きをして、最終的に得たい感情は、「家族への感謝」ということになるのですね。
まとめ
以上が、「深ぼりするための5つのステップ」です。
どうでしょうか。
こうすると、本当に実現したい状態がどのようなものかがわかりますよね。
この順番で質問していくことで、最終的に重要な「どのような感情を得たいのか?」というイメージまで味わうことができます。
スタートから考えていただくとよくわかると思うのですが、早起き習慣化が結びつく先が、「家族への感謝」になるわけです。
ただ、プロセスを飛ばして、
・私は、早起きをしたい
・理由は、家族への感謝を示したいからです
という2つだけ聞くと因果関係がわからず、けっこうな飛躍ですよね。(笑)
でも、それがいいのです。
これが、私が考える「深掘り」のアプローチだからです。
ぜひ、あなたにも試していただければうれしいです。
ただし、あまりほかの人に使いすぎたり、友人たちと雑談しているようなときに「なぜ?」を使うのはやめておいたほうがいいと思います。(笑)
それこそ、目的を見失っている発言になりますし、「なぜ、ばかりいって面倒くさい人だな・・・」と思われてしまうかもしれません。
特に、男性は、パートナーの女性に対して多用するのは避けましょう。
小競り合いが起きること必至です。(笑)
最後に、今回ご紹介した「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」のご紹介もしておきますね。
関連ランキング:そば(蕎麦) | 代々木駅、南新宿駅、北参道駅
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■編集後記
昨日は、会社終わりでコーチングセッションでした。
今回のセッションも、ある目標に向けたトライのため録音。
いい録音がとれたので、テーマを進めていく予定です。
その後、土曜日の皇居ラン&コーチングを雨で延期することになったので、結婚記念日2人バージョンを決行しました。(笑)
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