私たちの思考や行動の基準は、どこから生まれているのでしょうか。
表面的なものを変えるより、自分の「参照モデル」に注意したほうがいいのです。
「ロールモデル不在」という課題
「この人みたいになりたい・・・そういうロールモデルっていないんですよね(汗)」
コーチングセッションで、クライアントが話していた言葉です。
彼(Yさん)は「音声でコンテンツ発信をしていきたい」という目標がありました。
そこで、音声版ブログを立ち上げようとしていたのです。
でも、なかなかコンセプトが固まりません。
「どうしたいのか?」が見えてこなかったのです。
難航していました。
私は「憧れの人やロールモデルになるようなサイトを見つけましょう」とアドバイス。
それに対してクライアントは冒頭の「この人みたいになりたい・・・そういうロールモデルっていないんですよね(汗)」という返答だったのです。
ただ、そこで止まっていたら現実は動きません。
Yさんはご自身なりに発信したいコンテンツを吹き込む。
私は音声を聞いてフィードバックする。
そのような形で進めることとなりました。
たとえば、私から、
・専門用語を言いよどむのはまずいのでは?
・もっとコンテンツになるように構成を考えてみては?
・安定して話せるようになってきていますね!
と感想を送る感じですね。
私自身も、音声コンテンツを発信したことはありません。
ですから、手探り。
「こっちに行けばいいのかな・・・?」
暗い洞窟の中を、ろうそくのあかりだけで2人で進んでいくような感覚です。
このようなときにロールモデルがいないと、時間がかかるのですよね。
憧れの人やロールモデルを見つける方法。なりたい自分がわからない人へ。 | 【良習慣の力!】ブログ
結局、私が聞いてきた音声教材やポッドキャストのイメージを頼りに、軌道修正していきました。
仮説を立てて、実験をくり返すしかありません。
そのようなスタイルで進んでいたのです。
それでも、回数を重ねるごとに、徐々に音声コンテンツの形になってきていました。
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「参照モデル」から生まれる基準
そのような状況の中、先日のコーチングセッションでYさんに変化がありました。
下記のような報告があったのです。
Yさんに生じた感情のゆれ
変化があったのは、Yさんが何げなく聞いていたある人のポッドキャスト。
Yさんが聞いていて、感情をゆさぶられたということでした。
Yさんの話は、以下のようなものでした。
「その人のポッドキャストを聞いていたら、何とも言えない感情を味わったんですよね」
「その人は、感情的かつ直感的で、僕たちが基準にしている今の音声のようなロジカルさがまったくなかったんです」
「自分が今までやってきたのは何だったんだろう・・・って思っちゃいました」
「じつは、嫉妬を感じるくらいでした」
ということでした。
そして、
「でも・・・聞いていておもしろかったんですね」
「自分も参考にしたほうがいいのかな、とか、さらに迷っていて悩んでいるんです、、、」
と言われたのです。
「参照モデル」とは?
Yをんの話を聞いて、私は「すばらしい。おめでとうございます!」とお伝えしました。
Yさんが悩んでいるのに。
なぜか。
Yさんが「いいな」と感じた瞬間。
そして、嫉妬を感じた瞬間。
この瞬間こそ、まさにロールモデルの誕生だからです。
自分が本当に困ったときに、ロールモデルが見つかるのはよくある話なのです。
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それは同時に、Yさんの音声発信に「参照モデル」が1つできた瞬間でもありました。
「参照モデル」とは、ひと言でいうと「基準」ですね。
私たちの基準は、過去の何かを参照してつくられます。
たとえば、ブログ。
「ブログ」といっても、私たちがイメージするブログは1人ひとりが違う「参照モデル」を持っています。
仮にAさんという人にとっては、Web上に書く1人称の日記が「ブログ」だという認識だとします。
でも、Bさんにとっては読者に価値ある情報を提供する文章コンテンツが「ブログ」だったりします。
前者も後者も、同じ「ブログ」。
でも2人のブログの内容はまったく異なりますよね。
この違いは「参照モデル」の違いから生まれているのです。
両者の参照モデルの違い
AさんとBさんの違いはどこから生まれたのでしょうか。
Aさんが最初に読んだブログは、芸能人の方が「今日のランチはラーメンです」という1文と写真を1枚のせたブログを読んだのかもしれません。
そのため、Aさんにとっての「ブログ」は、
・1人称の日記=ブログ
が「参照モデル」になっているのです。
一方、Bさんが考えるブログの「参照モデル」は違います。
Bさんに困りごとがあってインターネットを検索したとき、知りたかった情報が記事になっているブログを発見。
そのブログ記事のおかけで疑問が解決し、助かったという体験があったとします。
そうなると、Bさんにとっての「ブログ」は
・読者のための情報記事=ブログ
が「参照モデル」になっているわけです。
ですから、両者が自分で「ブログ」を書くときは、異なるテイストのブログになるわけです。
「参照モデル」の違いの重要性、伝わりますでしょうか。
この現象は、鳥がたまごから生まれた瞬間に目にした対象を親と思い込む「刷り込み現象」のようなものですね。
私たちは、最初に目にしたものが基準になることが多いからです。
まっ白なキャンバスに、最初に絵の具が塗られたように。
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あなたの「参照モデル」は合っているか?
「参照モデル」で重要なのは、ご自身とのフィット感です。
「参照モデル」から生まれるいいカオス
クライアントのYさんは、音声コンテンツにおいて、新たな「参照モデル」が誕生しました。
だからこそ、新たに生じる混乱。
これはカオスです。
ただ、カオスと言っても「いいカオス」なのです。
生産的なカオスであり、ポジティブなカオスなのですね。
「参照モデル」ができると、今まで暗かった洞窟に光が見えてきます。
今まではまっ暗だったのに、「あっちのほうに、なんとなく光が見えてきたぞ」という感じです。
それは、自分と先達とのギャップを感じる瞬間でもあります。
「彼我の差を意識する」感覚ですね。
だからこそ、「もっと成長したい」という気持ちが湧き上がる。
高い基準があるからこそ、ギャップが浮かび上がってくるのです。
今回、Yさんは参照モデルができたおかげで、音声発信のレベルが高まるのは間違いありません。
つまり、「参照モデル」が書き変わったからこそ、アウトプットのレベルが高まるのです。
やりたいことをマルチタスクですすめるポイント。「区切り」を手放し、「カオス」を覚悟する。 | 【良習慣の力!】ブログ
ブログ部で感じる参照モデルの違い
私は、いま「習慣化オンラインサロン」でブログ部の部長を務めています。
たくさんの人がそれぞれのブログを書いています。
部員のブログを読んでいると、おもしろいくらいに「参照モデル」が違うのがわかります。
1記事の文字数や写真の使い方。
記事の導入スタイルや締め方。
エッセイ風なのか、コンテンツ記事なのか。
違いがあるのです。
それが、個性でもあるわけですが。
方向性とアウトプットの一致を考える
ただ、重要なポイントが1つあります。
それは、
「あなたが目指したい方向性と、あなたが発信しているアウトプットの内容が一致しているかどうか?」
ということです。
たとえば、「ブログを書くトレーニングをして、出版を目指したい」と考えているのに日記ブログを書いている。
それでは、あまり意味がありませんよね。
もしくは、「自分のことを知ってもらって、コーチングビジネスにつなげたい」という想いがあるのに、カフェ巡りの記事を書いている。
それは自分にも読者にとってみても、有効ではないでしょう。
こうして文字にしてみると、笑いごとかもしれません。
でも、このアンマッチ感。
私は最近よく目にするのです。
注意しましょう。
まとめ
もしもアンマッチ感が大きいのであれば、「参照モデル」を変える必要があります。
方向転換は勇気が必要かもしれません。
ここがずれているのは悲劇です。
それでも、レベルアップするためには、必要な痛みかもしれません。
さて、あなたが取り組んでいる今の活動は、何を参照モデルにされているのでしょうか?
もしも「自分なりにがんばっているのに、なぜか成果が出ない」というときは、参照モデルがずれている可能性があります。
あなたの取り組みは、目指したい方向性とマッチした参照モデルになっているかどうか。
ふり返ってチェックしてみましょう。
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■編集後記
昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。
それと、話題のアプリ「クラブハウス」のリクエストをしておいたら、友人から招待していただけました。
まだ手探りですが、ベビーステップで楽しんでみようと思います。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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