会話や雑談が苦手だった私ですが、今はプロコーチとしてクライアントさんの話を聴く仕事をしています。
どのようなことを意識してきたのか、大きなポイントが1つだけあります。
「会話に困る」というお悩みの根本原因
「相手の人と、何を話していいのかわからないんですよね」
「飲み会になっても、どう盛り上げていいのかがわからないんです」
「パーティーとか苦手で、いつも気まずい思いをするんですよね」
プロコーチをしているというと、こういったお悩みを聞くことがあります。
このお悩み、私もよくわかります。
まったく同じ悩みを抱えていたからです。
もしかしたら、あなたも思い当たるところがあるかもしれませんね。
さて、これらのお悩みの根本には、共通する問題があります。
それは、「会話が苦手」という人は、
・自分だけに意識を向けている
ということなのです。
ですから、この課題の解決のためには「自分がどう見られているのか気にしている」という視点を変える必要があります。
「相手の考えていることがわからなくて困っている」という相談を受けたこともありますが、それも同じ課題。
つまるところ「自分視点から離れられなくなってしまっている」ということに原因があるのですね。
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会話中に意識を向けるのは相手の心
あなたは、グループで集合写真をとったとき、一番最初にどこを見ますか?
おそらく、あなた自身を探すのではないでしょうか。
実は、この発想から離れることが、会話上手になるポイントなのですね。
そういえば先日、「習慣化の学校」で「バースデーライン」というアイスブレイクをおこなった際に、集合写真を撮りました。
その集合写真がアップされたとき、真っ先に自分を探さなくなったことに気づき、うれしくなったのですね。
かなりマニアックなよろこび方ですけれども(笑)。
というのも、私は、プロコーチの仕事をはじめてから、意識的に自分以外の視点で会話を聞くようにしてきました。
しかし、以前は、コーチングセッション中も自分に視点を向けていました。
ですから、セッション中も、「次に、どんな質問をしようか・・・」と、あせりながら聴いていたのです。
そのような状態では、クライアントさんの本音が聴こえるわけはありませんよね。
このように「次に何を質問するか考えすぎてしまう」というのは、自分だけの視点なのです。
もっと大事なのは、質問することよりも、相手の心に意識を向けることなのですね。
相手との会話において、自分に意識を向けてしまうと、
・自分がどのように判断されるのか?
・どのように評価されてしまうのか?
といったことが気になってくるもの。
もしも、あなたがそのポジションをとってしまうと、相手もあなたと同じように、
・自分がどのように判断されるのか?
・どのように評価されてしまうのか?
と、気になってしまうのです。
これでは、お互いに会話に集中できませんよね。
冒頭のお悩みにあった、
「相手の人と、何を話していいのかわからないんですよね」
「飲み会になっても、どう盛り上げていいのかがわからないんです」
「パーティーとか苦手で、いつも気まずい思いをするんですよね」
といったお悩みは、お互いに「自分がどう思われるか」を気にしながら話すので、会話が盛り上がらないのです。
つき合いはじめた男女のような感じと言えば、ニュアンスが近いかもしれません(この例え、かえってわかりづらくなったかも・笑)。
相手に意識を向けるポジションをとる
「不都合な真実」かもしれませんが、ほかの人は、あなたが思うほどあなたを気にしていません。
それよりも、自分を気にしているものです。
一方で、あなたも、ほかの人よりも自分自身に関心が向いていると思うのです。
小学生時代、私は、先生が教科書を音読していたときに、読み間違えを指摘したことがあります(嫌なやつですね・・・いや、親切心のつもりだったのですが・汗)。
私の指摘がたびたびあったので、先生に「伊藤くんは間違えないの!?」と逆ギレされて、教室の中でひとり立たされて、みじめな思いをした経験があります。
とてもとても恥ずかしたかったのですね。
それ以来、ほかの人が間違えていることがあっても、指摘しないようになりました。
この体験は、30年以上たった今でも、よく覚えています。
ただし、私にとってこれほどインパクトのある体験ではありますが、当時の同級生に話しても誰も覚えていないでしょう。
つまり、それくらい自分の関心というのは、ほかの人との関心とは違っているということです。
ですから、雑談上手や会話上手になるためには、
・相手に意識を向けるポジションをとる
ということが重要です。
そうすれば、
「相手は、何を伝えたいんだろう?」
「相手が話していることを、ひと言でまとめるとどういうことなんだろう?」
「いま、何を感じているんだろう?」
という風に、質問が出てくるものです。
私たちは誰でも、心の中で思っているのは、
・自分のことを理解して欲しい
というメッセージです。
相手のその気持を受け止めるように、相手の話を聴いてみましょう。
そうすれば、あなたの会話に対するプレッシャーが軽くなるはずです。
「うまく話そう」としなくていいのです。
まずは相手に興味を持つこと。
その意識で相手の話を聴けば、自然に意識が相手に向かうのですね(「それができない」というときは、あなたが「相手に関心がない」ということかもしれません、、、)。
そのようなスタンスで相手の話を聴くことができれば、相手も自分に興味を持ってくれる人には、気持よく話してくれるようになります。
それが、結果として会話に困ることがなくなる、ということになるわけです。
ぜひ、日常でトレーニングしてみましょう。
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■編集後記
早朝からコーチングセッションを1件。
午後はブログを書きつつ、WordPressのカスタマイズに取りくんでいました。
夕方から、娘の保育園時代からおつき合いが続いている5家族で集合して、Kさん宅で食事会。
途中、手製のビンゴ大会がはじまり、盛り上がりました。
最後は2歳のお娘さんがフラダンスを踊ってくれたんですが、その踊りっぷりに才能を感じました(かわいかったなあ・笑)。
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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