時間の習慣

本当にその「忙しさ」のままでいいのか?

投稿日:


こんにちは。
良習慣プロフェッショナルコーチの伊藤良です。

「忙しい」と言いながら、その「忙しさ」から抜け出すことを真剣に考えられないのはなぜなのでしょうか。
私自身の体験から考えてみました。




 

なぜ私たちは「忙しい」のに立ち止まれないのか?

「どうして、みんな『忙しいのは嫌だ』と思っているのに、現実は忙しくなってしまうんだろう?」

私の周囲の人たちや自分のことをふり返ってみて、そう考えてしまいます。

「ゆっくり考える時間が欲しい」
「自分に集中する余白が欲しい」

私たちはそう言いながら、目の前のやるべきことに意識を持っていかれます。
「今、ここ」を楽しむ余裕が無くなります。

仕事がうまくいっていても、それは同じ。
プレッシャーや期待に押しつぶされそうになるんですよね。

なぜ、私たちはそんなときに立ち止まれないのでしょうか。

私自身をふり返ってみます。
そして思い切って、正直な話をしてみます。

私は「自分が休む間もなく仕事をしている」という姿を示すことで、「自分はほかの人から必要とされている存在なんだ」と思いたかったのです。
書いてしまいました……(笑)。
恥ずかしさもありますが、心の奥底ではそう考えていたので仕方がありません。

ですから、「やることがたくさんあるなぁ、困った、困った」と口にしながら、心の中では「自分には価値があるんだ」と感じていたわけです。
それだと、立ち止まれないですよね。
自分が「忙しさ」にメリットを感じているわけですから。

 


 

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「忙しさ」に隠されたメリット

では、思い切って「忙しさ」を抜け出すために、立ち止まってしまったらどうなるのでしょうか。

私の経験です。
やってくるのは、
「私はほかの人に必要とされていない」
「自分は価値がない存在だ」
という感情です。
要は「無力感」ですね。
これは味わいたくない感情ですし、避けたい痛みです。
そのため、「忙しさ」を維持してしまうのです。
本人(私)は、無自覚なんですが……。

やっかいなのは、「やるべきことがたくさんある」という状況には、ドラッグのような効果があるんですよね。
そのメリットは「思考停止していても大丈夫と感じられる」ということです。

「多忙」になっていると、「自分の人生、本当にこのままでいいんだろうか?」という問いを考えなくてすみます。
直視しなければいけない問題がある。
でも、「忙しい」から、その問題を考えている暇はない。

たとえば、キャリアに悩んでいるとき、
・転職したほうがいいのか?
・独立なのか?
・複業を始めるべきなのか?
といったことを考えます。

ただ、すぐに答えは出なかったりします。
そんなときは「今の仕事が忙しくて、将来のことなんて考えていられないよ」と言えます。
そうして、昨日までと同じことをくり返しているほうが楽なんですよね。

仮に、今の会社のあなたの働き方が長時間勤務だとします。
・自分の健康
・家族
・将来
を考えると、必ずしも良くない状態だと感じている。
「このままでいいわけがないよなぁ」とも。

その一方で、会社から評価されている。
すると、その評価を手放すことが怖くなるんですよね。
ですから「せっかくがんばって手に入れた評価なのに」と。
「うまくいっているところも多いよね」と自分に言い聞かせてしまうわけです。

これも、私の本音だったんです。

 

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「多忙中毒」から抜け出すためには?

では、解決策はあるんでしょうか。
あります。
自分の感性を復活させることです。

簡単なのは「ToDoリスト」をやめること。
これはいつまでたっても終わりません。

それよりも取り組みたいことは、
「自分が人生で本当に得たいものは何か?」
を問い続けることです。
すぐには出てこない場合があるかもしれません。
それまでに「忙しさ」にマヒしていたら、すぐに感性は戻ってこないので。
それでも、小さなことでいいので「したいこと」「欲しいもの」を味わいましょう。

「したいこと」をあなたの24時間に入れ込まないと、ずっと「すべきこと」で24時間が埋まってしまいますので。
2025年は、ぜひ定期的に
「自分が人生で得たいものは何か?」
を考えてみましょう。

ノートを開いて10分間でOKです。
集中して「自分が人生で得たいものは何か?」に対する答えを書き出してみましょう。
そこに「会社の仕事を今以上にがんばる」ということが出てこないとしたら、何かを変えることを考えるタイミングかもしれません。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝5時台の「習慣化コミュニティー」朝活からスタート。
6:00の部、6:30の部まで。
7時から「週次リフレクション」。
朝活8:00の部も。
9時からアウトプット部部会。
10時30分から『最高の年末年始』プロジェクトの
グループコンサルティングを開催しました。

午後はオフ。
家族とのんびりすごせました。

夜は自宅で映画鑑賞。
妻と『ミステリと言う勿れ』を観ました。(^^)


 


 

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・会社員

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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