誰にでも制約条件はあります。
大事なのは、自分を取りまく環境の中で、「どうすればゴールに近づけるか?」というアイデアを考え続けることです。
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家庭と自分がやりたいことのバランス
自分がやりたいことや趣味の活動。
無限にできれば、それは楽しいことでしょう。
ただ、私くらいの年齢ともなれば、
・結婚している
・小さな子どもがいる
・会社の仕事がある
・友人たちとのつきあいもある
という状況になることも多いわけで、自分の好きなことばかりやっているわけにはいきませんよね。
私自身の例でいえば、5年前の早起きや読書、英語学習などの習慣化くらいであれば、妻も耐えていました。
しかし、時間がかかるフルマラソンのレースになってくると、少しずつ表情が変わってきます。
さらに、私が複業を目指そうとしてビジネス自己啓発にお金を投資したり、週末にセミナーに参加するようになってくると、家庭内に不穏な空気が流れ始めたのです。(^_^;)
「現状・現実」スタートは発想に制限がかかる
妻の立場にしてみれば、
・夫ばかり好きなことをやって楽しんでいる
・その分、私は好きなことをがまんして、家庭を守る必要がある
・それなのに、夫は感謝の気持が足りない(ように感じる)
・夫のがんばりは、私にとって何のメリットもない!
といった感情があったのだと思います。
しかし、夫の私の立場になれば、
・スキルや才能もなく、とにかく努力するくらいしかアイデアがない
・今からビジネスの種を育てておかないと成果が出るのも遅い
・夫のスキルアップやサバイバル経験は将来きっと役立つ
・マラソンもトライアスロンも健康維持のためには仕方がない(笑)
という感じでした。
いま書いていても感じますが、お互いが自分の主張ばかりで、、、これでは夫婦の意見が合うはずがありませんよね。(^_^;)
当時のお互いの主張をふり返ると、「現実・現状」視点が多いです。
あらためて考えてみると、「思考の順序に工夫が必要だったのではないか?」と思っています。
どういうことかといえば、たとえば、私が「フルマラソンに挑戦したい!」と思いたった際に、
(1)現状を考える:フルマラソンを走ってみたい
(2)制約を考える:トレーニングする時間がない。ジムに通う資金もない。教えてくれる人もいない。
(3)行動を考える:週末に時間を見つけて走るくらいしかできない
といった思考パターンで目標を追いかけてしまっていました。
ただ、この考え方だと、ゴール達成の可能性が低くなるでしょう。
なぜなら、出発地点が「現実・現状」からスタートしてしまっているからです。
「現実・現状」 からはじめてしまうと、どうしても思考の枠が限定されてしまって発想が広がりません。
これは、私が目標達成とは無縁の頃の思考パターンでした。
では、どのようにこの思考パターンを脱すればいいのでしょうか?
理想から「ゴールに近づくためには?」という発想に変える
私のおすすめは、「思考の順序を変えること」です。
具体的にいうと、「現状からスタートしない」ということですね。
出発は、「理想から考える」のです。
あらためて、私のフルマラソンの例でご説明すると、
(1)理想を考える:35歳までにフルマラソンを完走したい。フルマラソンを完走できたら自信になる。仕事もやって、スポーツも趣味にしているかっこいいビジネスパーソンに近づける。
(2)現状を考える:トレーニングする時間がない。ジムに通う資金もない。教えてくれる人もいない。
(3)行動を考える:成果をあげている人は時間を確保する工夫をしている。早起きして走っている人も多い。自分も早起きすればいいのでは?それなら家族にも迷惑をかけないはず。早起きして走ってみよう!
といった感じです。
まず、理想の状態を考えること。
それによって、「今の制約条件の中で、どうすればゴールに近づけるだろう?」と考えやすくなります。
ですから、思考も行動も前向きになるのですね。
コーチングセッションでもまさにこのようなプロセスをふみます。
そのため、まずクライアントさんに「本当はどうしたい?」ということを確認するのです。
現状分析や方法論はあとまわしでOK。
ですから、発想の飛躍やアイデアが出る余白がつくれるのです。
これが「現実・現状」 スタートだと、愚痴になりがちなのですよね。。。
家庭持ちでお子さんも小さいとすれば、制約条件は確かにあります。
ただ、それはその人に与えられた環境であり条件ですから、きっと好転する鍵はあるはずです。
その中で家庭全体が最適化するように、より良い選択をしていくこと。
そして、ステークホルダー(利害関係者。たとえば、家庭でいえば奥様でしょうね)との密な対話は不可欠です。
起業家が銀行に融資を依頼するときのように、「ロマンとそろばん」を語る努力は必要でしょう。
そのプロセスでは、まさに「本当は自分はどうしたいのか?」ということを問い続ける時期もあるかもしれません。
ただ、そういった自分の課題に向き合い、自分の人生を自分ごととして日々を過ごしていくこと。
そこに悩む価値はあると考えています(将来のことなんてどうでもいいと思って生きている人は、そんな課題にはぶつからないので)。
そのようにして苦労した日々こそ自分のリソースとなり、数年後にほかの人から「どうやっているのか教えてください!」と言われる経験につながるのだと思うのです。
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■編集後記
ダイエットの習慣化をスタートしてから意識的に階段を使っています。
しかし、昨日は100kmウルトラマラソンの後遺症で、エスカレーターやエレベーターを駆使してしまいました。(^_^;)
エレベーターやエスカレーターは、本当に便利な移動手段なんですよね。
最近はその恩恵を受けていませんでしたが、マラソン後はいつもありがたさを感じています。(笑)
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