コミュニケーションの習慣

コミュニケーションを上達させたいなら、2種類の「きく」の違いを理解することからはじめよう。

投稿日:2018/06/25


「聞く」「聴く」「訊く」「効く」。

一言で言えないくらい「きく」には様々な表現があります。

その中でも大事なのは、「聞く」と「聴く」の違いを理解しておくことです。

 

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「売れる営業マン」はみんな外交的?

15年前まで、私がイメージする「売れる営業マン像」がありました。

なんとなく、

・社交的、外交的

・アグレッシブ

・強引、豪腕

・話がうまい

・ポジティブ

という感じでしたね。

実際、義父はそのような営業マンのタイプ。

会社員として勤めていた頃は、レジスターの営業で全国トップセールスを何度もとったことがあります。

私は、そのような義父とは正反対のタイプなので、お酒を酌み交わしつつ、義父の武勇伝を聞いては「やっぱり、売れる営業マンと自分は違うわ・・・」と思っては、自分で勝手にへこんでいました。(^_^;)

その義父と会話をしているとよく思うことがあります。

それは、「あれ?こっちの話を聞いてるのかな?」と思うことです。

有り体にいえば、「こちらの話がスルーされている(ことがある)」ということですね。(笑)

ですから、義父にコーチングのことを話しても、「結局、何なの?」という感じです。

そこから考えると、おそらくバブル世代のトップセールスたちは、きっと「聞く・聴く」というコミュニケーションは、あまり重要視されていなかったのでしょうね。

 

「聞く」と「聴く」という2種類の「きく」

確かに、「聞く」ことは難しいものです。

「聴く」というのは、それに輪をかけて難しい。

「聴く」という漢字は、

・「耳」だけではなく、「目」と「心」を使って「聴く」

からです。

この「聴く」ができるようになると、コミュニケーションの質はグッとあがるのです。

では、「聞く」と「聴く」の違いはどのようなイメージなのか、書いてみます。

 

まずは「聞く」です。

聞く

・自分のペースで聞く

・相手の話を判断しながら聞く

・間違いを正そうとしながら聞く

・自分が質問するために聞く

・自分の価値観を通して聞く

 

一方の「聴く」はどうでしょうか。

聴く

・相手のペースで聴く

・相手の話を評価せずに聴く

・相手の話をまずは100%受け入れて聴く

・相手のための質問をするために聴く

・自分の前提は手放して聴く

といった違いがあります。

 

学校では教えてくれない「聴く」

さて、あなたは、

・聞く

・聴く

どちらで相手の話をきいているでしょうか?

私の感覚では、おそらくたいていの人は「聴く」はできていません。

それもそのはずで、私たちは「聴く」ことを学ぶことはほとんどないからです。

話し方教室やプレゼンテーションを学ぶことはありますけれども。

それでは、上達のしようがありませんよね。

しかし、40代をすぎて思うのは、ビジネスを含めた人間関係を深めていくためには、話すことよりも「聴く」ことのほうがはるかに重要です。

重要なことだからこそ、忍耐も求められますし、上達も遅効性です。

相手のことを許すことも必要ですし、相手を信じる器も求められます。

そして、それこそが、人格的な成長をしていくために、必要なことなのではないでしょうか。

仕事では重要な顧客を担当し、部下を持つ人も増えるでしょう。

家族を持つ人もたくさんいます。

そのような仕事でもプライベートでもおだやかな人間関係をつくっていうためには、話すよりも「聴く」ことが重要なのです。

答えを急がず、愛情を持って。

何よりも、私たちが「話す」より「聴く」ことが、相手に対する敬意を表せます。

それは、相手へのプレゼントなのだと思うのです。

 

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■編集後記

昨日は、朝10時から夜6時30分まで「習慣化の学校」1dayコンサルティング。

メンバーの人生の変革期に立ち会っていることを実感する時間でした。

そのあとは定例の懇親会。

今回は、3ヶ月に一度の「習慣化の智慧」コミュニティーとの合同懇親会でした。

昨日は私が代理の幹事を引き受けたので、妙に落ち着かず、終了時間をずっと気にしてしまいました。。。(^_^;)

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