「大事にしたい価値観と言われても、よくわかりません」
そんな悩みがある人はいますか?
そのようなときは、「ゴールのその先」を想像してみることがおすすめです。
「もうすぐゴールです」と「まだゴールは先です」
「ゴールは壁の先にあるとイメージしよう」
これは、脳神経外科医の林成之さんがオリンピックの水泳チームの選手達にレクチャーした言葉だと聞いたことがあります。
林さんは、水泳の金メダリスト北島康介さんをはじめ、たくさんのアスリートに勝負するための脳についてアドバイスを送っている方。
冒頭のように話した理由は「人間はゴールが見えると失速する」ということがわかっているからです。
ある実験で、下記の2つのパフォーマンスについて調査が行われました。
それは、
(1)「もうすぐゴールです」と声をかける
(2)「まだゴールは先です」と声をかける
という働きかけで、パフォーマンスに違いが出るのかどうか。
そんな実験でした。
その実験では、プレイヤーには制限時間を明かさずにゲームをやってもらいました。
ゲームの終わり間際に、
(1)「もうすぐゴールです」と声をかける
というパターンと、
(2)「まだゴールは先です」と声をかける
という2つのパターン。
これを比べたんですね。
結果は、どうなったか。
ゲームのスコアや脳の活性化など、どれも後者のほうが得点が高かったそうです。
失速しなかったということです。
この理論の通り、水泳のゴールをプールの壁の先にあるイメージで泳ぐ。
すると、ゴールフィニッシュまでスピードが落ちないんですよね。
これはサッカーのシュートでも同じ。
ゴールネットの先に突き抜けていくイメージを持って蹴ると、シュートの威力が高まるのだそうです。
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ゴールの先を考えることで失速を防ぐ
ゴールにたどり着くことや目標を達成すること。
これは確かに、すばらしい満足感を味わえます。
その達成感を味わいたくて、目標達成をがんばる人がたくさんいます。
私自身、トライアスロンやフルマラソンのレースに何度も出てしまうのは、この感覚です。
受験の合格や資格試験合格などもそれに当たるでしょう。
がんばってきたプロセスが、合格という結果で報われるからです。
実際、それがモチベーションを高める原動力になるのです。
しかし、ここで大事なのは、ゴール間際で失速しないこと。
そのために、ゴールの先を見すえることが大事なんですね。
これは習慣化のプロセスでも同じです。
たとえば、1ヶ月で習慣化する行動習慣のフェーズ。
ここを倦怠期と呼んでいます。
その倦怠期のフェーズでは、習慣に飽きてくることがあるんですね。
続ける能力がないわけではないのに、習慣にあきてしまって行動をやめてしまう。
それで挫折してしまう人もいるわけです。
もったいないですよね。。。
では、どんな対策をすればいいのでしょうか。
それは「次に取り組む習慣を決める」ということなんです。
次のターゲット習慣を決められれば、今の習慣の先にある新しい習慣を意識することができます。
それによって、いま取り組んでいる習慣に飽きてしまって挫折するということを防げるわけです。
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ゴールの先に見えるものを考える
いま目指しているゴールのその先を考えることで、いまの失速を防ぐことができる。
この考え方は、私たちの生活にも応用ですることができます。
たとえば仕事。
目先の仕事だけではなく、その仕事の先にどんなものが待っているのか。
その先を想像するんです。
うまくイメージできれば、いまの仕事に入るパワーが変わってきませんか?
また、私が学んだことがあるマスターコーチの谷口貴彦さんは「7世代先まで見すえたより良いコミニケーション」を意識しているときいたことがあります。
実際、谷口さんの会社名は「コーチセブンピース」なんですよね。
7世代先。
そこまで考えると、コミュニケーションにも重みを感じますよね。
「いまの自分が良ければそれでいい」というコミュニケーションではなく、未来の世代につながるより良いコミニケーションを残していこう。
そんなふうに思えるはずです。
「7つの習慣」のコヴィー博士は、
“生まれてきたときより、よりよい世界にして、この世を去る”
という名言を残しています。
これも自分の世代を超えて、その先の世界を良くするために活動したということでしょう。
そのような深い想いが、「7つの習慣」を書くことにつながったのかもしれませんね。
まさに「7つの習慣」でいうところの、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」にあたるでしょう。
私たちは現在のことだけに目を向けがちです。
ただ、目の前のことに忙殺されてしまうと、目指したいものがわからなくなります。
大事なものが何なのか、わからなくなるときもあるかもしれません。
そのときです。
そのようなときこそ、ゴールのその先を見つめるときなんです。
自分がこの世を去った後に、残った家族にどんな風に話してもらいたいのか。
友人たちに、どんな人だったと思われたいのか。
どんな世界をつくりあげて、この世を去りたいのか。
そういった重要なことを意識させる投げかけ。
それが「終わりを思い描くことから始める」ということなのだと思います。
「終わりを思い描くことから始める」を意識すると、自分が大事にしたいものが何なのかわかります。
そのようにして、あなたが大事にしている価値観が明確になるんですね。
自分の肉体のゴールを超えてさえ、大事にしたいもの。
それはきっと、あなたにとってとても大事な価値観のはずです。
ですから、もし「自分が大事にしたい価値観がわからない」と思う方は、ぜひ「ゴールのその先に何を残したいのか?」ということを考えてみましょう。
きっと、大事なものが見えてくるはずです。
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■編集後記
昨日は、うれしいことがありました。
拙著『何でも「続く人」と「続かない人」の習慣』を、「ダ・ヴィンチニュース」サイトさんでレビューしていただんです。
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内容も力を入れて書いていただいており、とてもありがたいです。
レビューを書いていただいた方にお礼のメッセージを送りました。(^^)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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