学ぶ習慣

敗者は失敗を終着駅ととらえ、勝者は失敗を乗り換え駅ととらえる

投稿日:


「失敗をあまり気にせず前進し続けられる人」と、「失敗のダメージで停滞してしまう人」。

両者には、共通点と相違点があります。

その失敗へのとらえ方の違いが、成果の差をつくっています。




 

「朝活ファシリテーター公募」という実験

先週日曜日に、新しい取り組みをおこないました。

それは、「習慣化オンラインサロン」の朝活ファシリテーターについて。

いつもスタッフで担当しているファシリテーターを、サロンメンバーさんから募集することにしたのです。

「朝活のファシリテーターをお試しでやってみたい人はいませんか?」

そのように呼びかけをして、公募しました。

「朝活ファシリテーターを担当すると、早起きできるようになります」というメリットをお伝えして。

なぜ、朝活ファシリテーターを担当すると早起きできるようになるのか。

朝活ファシリテーターの担当になると、寝坊できないからです。

もしも自分が6時のファシリテーターになっているのに、寝坊してしまったら。

6時にほかのメンバーがZoomに集まっているのに、ファシリテーターがいない。

シーン・・・

そして「あて?今日は伊藤さんがファシリテーター担当なのに、いない(汗)」

という状況になって、みなさんを困らせるわけです。

せっかくサロンメンバーのみなさんが早起きして、朝から集中タイムをとろうとして参加しているのに。

その気持ちを、自分の寝坊のせいで台無しにしてしまう。

そう考えると、二度寝できません。

早起きできるわけです。

あくまでも、いい緊張感の中で。

まさに、早起きした自分に「朝活ファシリテーター」という役割を与えることで、早起きできるになるのです。

早起きとは朝起きた自分に「役割」を与えることである | 【良習慣の力!】ブログ

そのために、朝活のファシリテーターを募集してみました。

 


 

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学習スピードを加速する方法

2月は1年の中でもっとも早起きに向かない季節。

だからこそ、ファシリテーターをやってみることで、早起きに強い動機をつくるわけですね。

募集は先着5名。

そこに応募してくださった方々は勇者でしょう。

まさにハード・チョイス。

ハード・チョイスでうまくいく人。イージー・チョイスでだめになる人 | 【良習慣の力!】ブログ

 

公募の結果

さて、公募の結果です。

本音では「誰もきてくれなかったらどうしようか?」と心配もしていたのです。

結果はどうだったか。

1日でうまってしまいました。(笑)

5名の勇者たちです。

その5名のサロンメンバーさんたちと、実際のファシリテーションをする前のリハーサルをおこうこととしました。

 

リハーサルは失敗するためにおこなう

リハーサルをやってみると、

・1分間瞑想や15分集中タイムのタイマーのアラームが鳴らない

・設定するタイマーの時間を分と秒で間違えてしまった

・ファシリテーターと運営スタッフとの切り替えにとまどう

・思った以上に棒読みになってしまう

という感じで、いろいろとありました。(笑)

リハーサルなので笑いながら楽しく練習できました。

ただ、リハーサルで大事なことはまさにここ。

失敗しておくことが重要なのですね。

リハーサルは成功するためにやるのではありません。

リハーサルは失敗するためにおこなうのです。

失敗を経験して、その体験から学ぶ。

ここがポイントです。

 

脳は失敗からより学ぶ

私たち人間の脳は、うまくいったことよりも失敗したことから多くを学ぶようにつくられています。

私が英単語学習をしていたのがまさにこれ。

間違えてしまった英単語にしるしをつけておき、その単語だけを何度もくり返し学習したのです。

ブラッシュアップ思考のすすめ。「1度で完全に」よりも「早く何度もくり返す」。 | 【良習慣の力!】ブログ

資格取得でも、間違えた問題だけを抜き出したノートをつくり、正解するまで何度もくり返す手法がありますよね。

あれがまさに「失敗したことから学ぶ」ということです。

ですから、学習メソッドで「ざっと学んだら、問題集を問いてみよう」というアプローチがあるのです。

まずは問題集で実践アウトプットしてみて、わからないことをあぶりだす。

それが今後の学習指針になるというわけです。

要は、普通に

「じっくり理解する→問題を解く→間違う」

という順番で実行すると定着までに時間がかかります。

そうではなくて、

「ざっと学ぶ→問題を解く→間違う→間違いから学んで知識を定着させる」

という順番にすること。

それが、脳の学習スピードを速めてくれるのですね。

 

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「早く、何度も失敗せよ」

私が好きな言葉に

“早く、何度も失敗せよ”

という名言があります。

本「20歳のときに知っておきたかったこと」で印象に残った言葉です。

この本はとてもいい本なのでおすすめです(すでに何度も読んでいたのに、昨年、新版が出たのを知ってKindleで買い直してしまったくらいです)。

 

うまく人と停滞してしまう人の共通点と相違点

コーチングでたくさんの方を見てきて、よく思うことがあります。

それは、うまく人と停滞してしまう人の共通点です。

両者に共通点があるのかどうか。

あるのです。

それは「最初から完ぺきにうまくいくことはない」ということです。

そう、最初はミスするのです。

そこまでは一緒なのです。

では、違いはどこから生まれるのか。

停滞してしまう人たちは「あーあ、失敗しちゃった。やっぱりだめだった」と言って、前進を止めてしまいます。

うまくいく人たちは、「失敗しちゃったな。ここから何を学ぶか。次はどうすればうまくいくだろうか?」と考えて、次に進もうとするのです。

興味深いのは、

・停滞してしまう人たちにとっての失敗はゴール

・うまくいく人たちにとっての失敗はプロセス

という両者のとらえ方の違いです。

これを電車で目的地に向かうことににたとえると、

・停滞してしまう人たちにとっての失敗は「終着駅」

・うまくいく人たちにとっての失敗は「乗り換える駅」

なのです。

まったくとらえ方が違いますよね。

 

決意と決断の違い

朝活のファシリテーターに募集しなくても、毎日を送ることは可能です。

参加者として今までどおり参加すれば、安心して朝の時間をクオリティータイムとして活用できるでしょう。

わざわざファシリテーターを希望して、何十人もいるサロンメンバーの前で緊張することはないのです。

でも、「やってみます」と決断する。

そう、今回の5人のメンバーは「やってみたい」という決意をしただけではありません。

「やります!」という決断をしたのです。

決意は、気持ちの上だけで起こります。

決断は、実行までともないます。

ですから、決断すれば、何かが起きます。

決断すれば、現実が変わります。

決断すれば、次が見えてくるのです。

「何をすればいいのかわからない」という人は、決断していないだけなのです。

さらに大事なのは、決断のあとに「失敗するか?成功するか?」を確認することではありません。

「あっ、こうやるとだめなんだな。次はこうしてみよう」という次の仮説を得るためにおこなうのです。

 

失敗をプロセスに変える

リハーサルをするという決断をすることで、お試しのファシリテーターのみなさんは「本番はこうしよう」という仮説を得たわけですね。

私たちも同じです。

「失敗」を終着駅にしてはなりません。

あなたが本当に目指したいゴールなら。

そうではなく、「失敗」を乗り換えの駅にして経由する。

そうすれば「失敗」はプロセスに変わります。

「失敗」という名の駅を乗り継いで、目的の駅にたどり着きましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。

お試しファシリテーターのみなさんががんばってくれて、月曜の朝から感動的でした。

夜は「良習慣塾」メンバーとのコーチングセッション。

ランニングしながら、お互いの状況報告と対話、そして次の新しいコンテンツについて対話しました。


 


 

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・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

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