コミュニケーションの習慣

コミュニケーションでの相互理解を実現するためには?

投稿日:2020/09/16


コミュニケーションでの「相互理解」を実現したいと考える人は多いでしょう。

相互理解を実現するためには、まずは自分から相手の話を「聴く」ことからスタートしましょう。




 

理解されたいなら、理解しようとすること

「自分のことを理解してほしい」

これは、私たちが持っている欲求です。

たいていの人は「自分は正しいことをしている」と思いたいのです。

そして、それを「あなたは正しいことをしているよね」と認めて欲しいのですね。

ただ、残念ながらそのタイミングはなかなかやってきません。

それよりも、「なぜ、わかってくれないのだろう」「どうして理解してもらえないのか」という不満を感じるほうが多いです。

それが、ストレスにもなってきます。

ですから、私たちは「理解されること」を求めてしまうわけです。

このようなとき、どうするか。

コミュニケーションの原則は、本「7つの習慣」にもあるように「自分が理解される」よりも「まずは自分から相手を理解しようと努めること」です。

つまり、あなたが相手に「理解してほしい」と思うなら、先にあなたが「相手のことを理解しようとする」ことが必要なのですね。

そのために必要なのは「傾聴」。

相手の話に耳を傾けることです。

 


 

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「聴く」という行為の5つのレベル

ふたたび「7つの習慣」に話を戻します。

本の中で著者のスティーヴン・コヴィー博士は「聴く」という行為には5つのレベルがあると書いています。

まず、4つのレベルは以下のようにわかれています。

・レベル1:無視する。あるいは実際には聴いていない

・レベル2:聴くふりをする。適当にあいづちを打つ

・レベル3:選択的に聴く。会話の一部分に耳を傾け、ほかは聴き流す

・レベル4:注意して聴く。相手が話している情報を聞き逃さないように聴く

さて、この4つのレベルには共通点があります。

それは何かというと「相手が話しているときに、自分が次に何を話そうか考えながら話を聴いている状態」ということです。

つまり「自分の順番がまわってきたら、何を話そうかな・・・?」と思いながら話を聴いているわけです。

これでは、傾聴とはいえないのですね。

傾聴とは「相手を理解するために自分の耳と心を傾ける」ということです。

そのためには、もうひとつ上のレベルが求められます。

それは、

・レベル5:相手の物語に感情移入しながら話を聴く

というレベルです。

このレベルは、相手の話を評価するということはありません。

「自分は次に何を話そうかな?」と考えることなく、相手の話に100パーセント耳と心を傾けている状態です。

イメージとしては「相手が話しているストーリーの中に自分も入ろう」とする感覚です(余計にわかりづらいかもしれませんね・笑)。

「なるほど、わかります」とあいづちを打つだけでは足りません。

相手が語っている物語を聴き取った上で「あなたが話しているのはこういうことですか?」と言葉で確認できるレベルです。

 


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レベル5の傾聴に到達するためには?

レベル5の「聴く」が目指すところは、

・相手がどんな物語を話しているのか?

・相手が何を求めているのか?

・相手がどんな状況にいるのか?

ということを想像して、「あなたが言いたいことはこういうことですか?」と相手以上にそれを言葉にできることです。

プロコーチやプロカウンセラーは、そういったトレーニングを日々実践しているのですね。

実際、トレーニングを積んでいくとわかることがあります。

話している相手が発している見えないものから、相手の本音が伝わってくることがあるのです。

「あっ、いま本音で話せていないな」とか、「ブレーキを感じているのかな」といった「心の声」が聴こえてくることがあるのです。

コーチング初心者のときはそんなことは起こりませんでした。

やはり、量を実践することで体得できるものがあるのです。

相手の「心の声」が聴こえてくるようになるためには、1000時間のトレーニングが必要だと学びました。

それくらいの時間を聴くことに投資すると、自分の心が落ち着きいた状態で話を聴くことができるようになってきます。

自分の心が落ち着いているからこそ、相手の話に集中できるわけです。

反対にいえば、自分の心が不安定だと相手の本音は聴こえません。

簡単ではないのですね。

だからこそ、レベル5の傾聴なのです。

もちろん、私も修行中です。

そのコヴィー博士に「7つの習慣の中で実践がもっとも難しいのは?」と質問した人がいました。

そのとき、コヴィー博士が答えたのは「第5の習慣」だったということです。

第5の習慣とは「理解してから理解される(まず理解に徹し、そして理解される)」。

まさに相手の話を先に理解することなのですよね。

コヴィー博士は「どうしても自分の色メガネで相手を見てしまいやすいですから」と言っていたそうです。

著者のコヴィー博士がもっとも難しいと言っているわけですから、私たちはできなくても気にしなくても大丈夫でしょう。

ただ、おすすめしたいのは「相手が話しているとき、自分が次に何を話すか考えながら話を聴いている状態」を手放してみることです。

それだけでも、今よりずっと相手の話に集中できるはずです。

聴き終えたあとの沈黙を恐れる必要はありません。

相手の話に興味を持って集中して聴いていれば、あいづちや質問は自然に出てくるものですから。

ぜひ試してみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活ファシリテーションからスタート。

8時30分からサロンメンバーのSさんと個別ミーティング。

9時からチームミーティングを終えて会社へ。

夜は「習慣化の学校」の週間チャレンジシートへのフィードバック。

帰宅後は翌日開催の「良習慣塾」セミナーのスライドづくりとワークシートづくりでした。(^^)


 


 

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