良習慣の習慣

「ニューロ・ロジカル・レベル」 を習慣化に応用する。自己認識レベルを意識して自分を叱る/ほめる。

投稿日:2019/03/15


「ほめる」と「叱る」。

この正反対の行為をうまく活用することによって、習慣化しやすくなる方法があります。

 

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自分を叱るか、自分をほめるか

習慣化のプロセスに活用できる方法をお伝えしますね。

続けていく中で、できたときには自分にポイントを加点して、できなかたたときはポイント減点しているような感じがあると思います。

イメージとしては、

・成功したら、自分をほめてポイントを加点する

・ミスをしたら、自分を叱ってポイントを減点する

という2パターンですね。

短期的に行動するだけなら、自分ができなかったときに「これじゃいけない!」と厳しく叱ることによって、一定期間は続くかもしれません。

しかし、中長期でみたときには、叱責や反省をうながすばかりでは、習慣は続かなくなるでしょう。

このブログでも何度も書いているように、人間の本能は「快感を求めて、痛みを避ける」ようにプログラムされているからです。

苦痛になったら、やらなくなるのが人間なのです。

そこで、おすすめの方法があります。

あなたに、「昨日はうまくできなかった」とか、「失敗してしまった」といった「痛み」がでてきたときは、「行動」にフォーカスして叱りましょう。

ミスは、あなたが悪いのではなく「行動が悪かっただけ」という風に叱るのです。

一方で、誘惑に負けずに実行できた自分をほめたいときもコツがあります。

成功したときの「快感」は、自分自身(セルフイメージ)につなげてあげるのです。

「俺ってけっこうすごいじゃん!」という感じに、自分で自分をほめるということです。

ここでいったんまとめると、

・失敗したときは「環境」や「行動」を叱る

・成功したときは「セルフイメージ」をほめる

ということです。

 

NLPの「ニューロ・ロジカル・レベル」とは?

上記のポイントは、NLP(神経言語プログラミング)という心理学を活用した方法です。

NLPの中に「ニューロ・ロジカル・レベル」という自己認識の扱いをレベル別にわけた概念があるのですね。

「ニューロ・ロジカル・レベル」には6つのレベルがあります。

それは、

レベル1:環境
レベル2:行動
レベル3:能力
レベル4:価値観
レベル5:自己認識(セルフイメージ)
レベル6:スピリチュアル

という6つの段階。

レベルが高くなっていくにつれて、自己認識の階層が深くなっていくのです(この記事では、レベル6のスピリチュアルは少し置いておきます)。

さて、私たちが普段、もっとも恐れているのは、「自己認識(セルフイメージ)」を否定されることです。

「お前みたいな人間はだめだ」と否定されるのがこわいのは、レベル5の深さにある「自己認識(セルフイメージ)」を否定されるから。

これはダメージが大きいでしょう。

一方で、レベル1の「環境」という浅い階層なら、ダメージは小さくてすむのですね。

たとえば、私が泳げなかったとき(今もおぼれそうになりながら泳いでいますが・笑)をイメージしてみましょう。

当時の私の自己認識は、「私は泳げない」です。

海沿いの街に生まれたのに泳げないのは、けっこうなコンプレックスでした。

泳げないのは、自分の責任が100%だと思っているような傾向にあったのです。

しかし、この認識を、階層のレベル別に考えてみます。

レベル1から3までで比較してみましょう。

・レベル3:能力
私は泳ぐ能力が足りていない

・レベル2:行動
私は泳げるようになるための行動が足りていない

・レベル1:環境
私は泳げるようになるための環境がない

こうしてレベル1になると、「確かに、きちんと泳ぎを学べる環境なかった。それに、教えてくれる人もいなかった」ということに気づきます。

また、そもそも泳げるようになるまで行動していない(トレーニングしていない)ということにも気づきます。

するとダメージが、非常に軽くなるのですね。

自己責任100%だったのが、20%くらいまで軽減するような感覚です。

このように、自己認識にダメージがあったときは、「ニューロ・ロジカル・レベル」で切り分けて考えてみるのがおすすめです。

 

自己認識レベルを意識して叱る/ほめる

なぜ、このように使いわけたほうがいいのか。

その理由は、私たちの「自己認識(セルフイメージ)」には階層があり、どのレベルにフォーカスするのかによって、与える影響の大きさが変わるからです。

具体例で考えてみましょう。

あなたが仕事でミスをしてしまったとします。

そのときに、上司から以下のように叱られたとしたら、どう感じるでしょうか。

・レベル1:環境
「今回の君のミスは、環境が良くなかったね」

・レベル2:行動
「今回の君のミスは、やり方や進め方が良くなかったね」

・レベル3:能力
「今回の君のミスは、能力が足りなかったのが原因だね」

・レベル4:価値観
「今回の君のミスは、大事にしている考え方が良くなかったね」

・レベル5:自己認識(セルフイメージ)
「今回の君のミスは、君の存在そのものが良くなかったから起きてしまったんだね」

というような感じ、どうでしょうか。

レベルが高まるごとにダメージが大きくなりますよね。(^_^;)

ですから、習慣化のプロセスで失敗したとき、自分を叱るときは、レベル1の階層で「環境が良くなかったのかもしれない」というように考えるのです。

すると、ダメージは浅くてすみます。

では、反対に、成功したときはどうすればいいでしょうか。

・レベル1:環境
「今回の君の成功は、環境が良かったからだね」

・レベル2:行動
「今回の君の成功は、やり方や進め方が良かったことが要因だね」

・レベル3:能力
「今回の君の成功は、能力そのものが要因になったね」

・レベル4:価値観
「今回の君の成功は、大事にしている考え方からつながった成果だね」

・レベル5:自己認識(セルフイメージ)
「今回の君の成功は、君の存在そのものがすばらしいことが要因だね」

こちらはいかがでしょうか。

成功した理由が、存在そのものだと評価されています。

これは、うれしいですよね(笑)。

この「ニューロ・ロジカル・レベル」の考え方を活用して、あなたの習慣化にも活用してみましょう。

ポイントは、

・失敗したときは「環境」や「行動」を叱る

・成功したときは「セルフイメージ」をほめる

という風に、自分を激励するわけです。

叱るときは浅い自己認識レベルに。

ほめるときはより深い自己認識レベルに。

まあ簡単にいえば、うまくいかなったときは「環境」や「行動」のせいにして、次の手を考える。

うまくいったら、「ふふふ、私がすごいからだ」と思えばいいということです(笑)。

そのように、評価する場所を使い分けて、自分に自信をつけていきましょう。

 

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■編集後記

昨日は、早起きして出社前に朝スイム。

へろへろになりながら(笑)、なんとか2,000メートルを泳ぎました。

夜は、ホワイトデーのお返しということで、家族でイタリアンのお店へ。

はじめて訪れるお店でしたが、前菜、窯で焼くピザ、ベーシックなパスタなどもおいしく、当たりでした。

おそらくご夫婦の接客も感じが良くて、再訪したいお店です。(^_^)

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・会社員

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1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

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