モチベーションの習慣

ピリオダイゼーションのスキルがあなたの目標達成を助ける

投稿日:2020/03/07


目標達成するために有効なスキルをご紹介します。

それはオリンピック選手たちも活用している「ピリオダイゼーション」というスキルです。




 

「ピリオダイゼーション」というスキル

スポーツで使われる言葉に「ピリオダイゼーション」というスキルがあります。

「ピリオダイゼーション」とはどんな意味か。

「ピリオダイゼーション」を日本語でシンプルにいえば「フェーズを区切る」こと。

スポーツ選手が重要な試合に向けて取り組むトレーニングを、フェーズによって少しずつ変化させていくというスキルです。

たとえば、オリンピックを目指すとしたら最大4年間という単位でのトレーニングが必要となります。

4年間ずっと最大限のトレーニングができればいいでしょう。

でも、それにはとてつもない精神力が必要ですよね。

いくらオリンピック選手でもそれは過酷すぎます。

しかもピークを4年後に迎えるために1年目・2年目・3年目とそれぞれのフェーズでの適切なパフォーマンスが求められるはず。

極端なことをいえば、1年目にピークを持ってきてしまうと金メダルは難しくなるかもしれませんよね。

ですから、その4年間を平坦にトレーニングしていくことはやりません。

それより「1年目に徹底的に筋力アップをはかる」「そのために最初の3ヶ月はウエイトリフティングに集中する」というようなピリオドを打つということです。

そんな風に期間を区切ることで、ひとつのスキルに集中する。

そしてひとつずつのスキルを着実に身に着けていき、最終的にそれらのパーツを組み合わせる。

それによって総合的なレベルアップをはかるわけです。

 


 

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日常に「ピリオダイゼーション」のスキルを活用する

「4年間ずっとひとつの目標に集中しなさい」と言われたら、それだけで苦しくなりませんか?

それにどんなことに集中すればいいのかわからないまま、全体的にまんべんなく平均的なトレーニングしても効果は薄いかもしれません。

それよりも自分が集中できる期間に区切る。

それぞれの期限までに集中してトレーニングする。

そうした日々が、最終的なパフォーマンスを高めてくれるようになるはずです。

ですから、あなたが目標や習慣化に取り組むときは、ぜひ「ピリオダイゼーション」のスキルを取り入れてみましょう。

ではあなたのピリオドはどれくらいの期間がいいのでしょうか。

それは目標やあなたの集中力レベルによっても変わってくると思います(コーチングでは、コーチとクライアントでその期間を決めます)。

それはどれだけ短くてもいいんです。

ただ、期間を設定しておかないとダレてしまうのが私たち人間の弱いところ。

仮でもいいので設定してスタートしないと、すぐに時間が流れていってしまうでしょう。

ですので、まずは日常に「ピリオダイゼーション」を活用して、自分のピリオド、つまり「マイピリオド」を設定していきましょう。

具体的には、日常のシーンに「ピリオダイゼーション」を意識していくことです。

たとえば私なら、

・出社前の朝時間にモーニングルーティンを終わらせる

・14時までにクライアントのメールに返信する

・帰宅するまでにメルマガの配信を終わらせる

といったような「マイピリオド」を設定していきます。

そうするだけで「出社前のタスクをすべて終わらせられた!」という達成感を持って会社の仕事をスタートすることができます。

1日の時間密度が高まるような感覚ですね。

だからといってあまりにギチギチにやりすぎると、今度は完璧主義が発動してしまうことも自分でわかっているんです。

ですから「マイピリオド」を意識しつつ、目的ベースでタスクに取り組んでいます。

たとえば朝時間にイレギュラーがあってモーニングルーティンが終わらなかったとても、「ランチタイムをバッファーにする」などの柔軟性を持つようにしているんですね。

完璧を目指して「またできなかった」をくり返すよりも、よっぽど生産的ですので。

朝ルーティンを100日続けるための2つのポイント

 


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自分にとっての「マイピリオド」を最適化し続ける

年始に1年の目標を設定しても、2月中旬には85%以上の人が挫折してしまうということが研究結果でわかっています。

私は、その原因のひとつが「ピリオダイゼーション」を活用していないことにあると考えています。

1年という時間は、私たちが想像しているよりも長いんですよね(これは目標を持ってすごすという前提です。目標を持たない1年はあっという間にすぎさっていきます)。

よく「飽きっぽくて続かない」という悩みを聞きますが、それでいいんです。

ではどうすればいいのかといえば、そこで「では、どれくらいの期間にすれば自分は集中していられるんだろう」ということを考えることです。

その仮説を持って新たな「マイピリオド」を設定して、リトライすればいいんです。

たとえば「理想の1日」を考えてみたけれどうまくいかなったとしましょう。

そのときは1日単位だと長かったということになるかもしれません。

ですから、次は「出社時間までにやること」とか、「会社を終えてから家に帰るまでに終わらせること」という風にさらに短いピリオドを打っていけばOKです。

たとえば「1時間でモーニングルーティンに取り組む」がうまくいかなかったとしましょう。

それは「マイピリオド」が長かったのだと捉えましょう。

あなたの能力不足などではないんです。

ですから、

(1)サイレンス:5分

(2)アファメーション:5分

(3)イメージング:5分

(4)リーディング:20分

(5)ライティング:5分

(6)エクササイズ:20分

というように短いピリオドにする。

そのようにして「これならできる」というサイズで考えることが大事なんですね。

同じように、取り組んでいることに脱線しやすいときはあなたのピリオドが長すぎるのかもしれません。

そのときはあなたが集中できるサイズのピリオドに変更してみましょう。

そのようにしてピリオドを調子しながら打ち続けてみること。

そうすれば、あなたにとっての「このピリオドならやり切れる」というピリオドが見つかるはずです。

これは正解がありません。

どんなタスクに取り組むのか、それによっても変わります。

あなたの体調や集中力によっても変わるでしょう。

ですから、常にターゲットに対して「マイピリオド」を最適化し続けるという視点が必要です。

そのようにして「ピリオダイゼーション」を身につけていきましょう。

それによって「マイピリオド」でやり抜くという習慣が身につけば、あなたのパフォーマンスが確実に高まるはずです。

 


 

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■編集後記

昨日は、コーチングを1件。

見事に成果をあげたクライアントさんの次のステップについて対話しました。

また、日中には息子から連絡があり、無事に志望大学に合格できたとの報告が。

電話口でお互いに涙しました。

電話を代わった妻にも涙。

感動の日になりました。(^^)


 


 

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