コミュニケーションの習慣

ほめられる側よりもほめる側に立つ「プラスのフィードバックを伝える習慣」

投稿日:2020/03/09


あなたは自分のことを「ほめて欲しい」と多かれ少なかれ思っていると思います。

それと同じように相手も「ほめて欲しい」と思っているものです。




 

相手にプラスのフィードバックを伝える習慣

コーチングを学んで今年で6年目となります。

その私が「もっと人生の早い段階で意識しておけば、より楽しい人生になったのになあ」とちょっと後悔していることがあります。

それは、

「相手にプラスのフィードバックを伝える習慣」

です。

要は「相手の良いところをほめる」ということですね。

これをもっと早く、たくさんやっておけば良かったと思っています。

私たちは無意識のうちに「自分は価値ある人間だと思われたい」と考えています。

ですから、自然にすごしていると

「自分のことをほめて欲しい」

という気持ちになってしまうんですね。

実際、子どもの頃に両親や先生からほめられたとき、とてもうれしい感情になったのではないでしょうか?

それはプラスのフィードバックをもらうことによって「自分は価値がある人間なんだ」という証明をしてもらったような気分になるからなんですよね。

私の場合、優秀な姉がいるのでいつも比較されて育ってきました(周囲の人に悪気はないんですけれど)。

ですから「いつもお姉さんばっかりほめられているなあ」と思っていたんですよね。

それで子ども心に「俺のこともほめて欲しい」と思っていろいろとがんばるわけです。

でも実力がないので結果がともないません(笑)。

次第に「自分にはほめてもらえるようなところがないんだ、、、」と思うようになります。

そんな不足感が強くなってしまうと、ほめられるために無理な行動をとることもあります。

悪い方にいってしまうと、悪さをすることで自分への興味をひこうとしてしまうんですね。

それくらいたいていの人は「自分のことをほめて欲しい」と思っているんです。

ですから逆に「相手にプラスのフィードバックを伝える習慣」が有効なんですね。

 


 

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プラスのフィードバックの効果

当時の私にもっとプラスのフィードバックを与えてくれる人がいたら、もう少し変わっていただろうなと思います。

実際、コーチやサポートコンサルタントとしてクライアントさんたちにフィードバックを送り続けていると、表情が変わってくるんですね。

たしかに、大人になると日常生活でほめられることってあんまりないですよね。

ですから、コーチからのプラスのフィードバックが有効になってくるわけです。

日本の会社組織で私がいつも感じるのは「減点主義の発想だな」ということです。

何か失敗したりマイナスのことを起こしてしまうとすぐに注意を受けます。

ミスに寛容じゃないんですよね。

そのわりに、ファインプレーがあってもそれほど賞賛されません。

むしろ「やって当たり前」くらいのニュアンスを感じます。

これでは「よし、またいい仕事をしよう」と思いづらいです。

もちろん、モチベーションのアップダウンを会社や上司に依存していてはだめなのだと思います。

それでも、ほめることは無料でできます。

日常的にプラスのフィードバックができる組織になったら、売上げアップにつながったという話はよく聞きます。

そういえば以前、読書会のファシリテーター講座に参加したとき、興味深い自己紹介のワークがありました。

それは、持ってきている本のラインナップからその人(初対面)がどんな人なのか類推して、相手をほめまくるというワークでした。

このワークをやられる立場にもなったんですが、ほめられすぎると照れます(笑)。

でも、悪い気はしないんですね。

たとえおせじであっても、その人からにじみ出るプラスの要素を見つけて徹底的にほめるからです。

ゼロのところはほめられませんので。

それが、その人の良い面を見つけることにもつながります。

コミュニケーションも深まるでしょう。

そのワークが終わったとき、同じテーブルの年配の男性がとびっきりの笑顔だったことを今でも覚えています。

逆にいえば私たちは日頃、それだけほめられる雰囲気が少ないのでしょう。。。

 


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プラスのフィードバックおすすめの3つのポイント

あいてをほめるときのポイントがあります。

それは、相手がほめてもらいたそうなポイントを探して、そのポイントにプラスのフィードバックをすることです。

でも、そのポイントは簡単にはわからないんですよね。

しかも本人があきらかにわかっているところよりも、少しななめの視点からほめることができると意外性があっていいわけです。

私たちの顔に「ここをほめてください」と書いてあるわけではありませんので(笑)。

私のおすすめの視点をご紹介します。

 

時間とお金のポイント

相手が時間をかけているポイントをほめましょう。

たとえば、読書家の友人がいればその人は間違いなく読書に時間を投資しています。

書籍代にお金も投資してもいるはずです。

そこで「いつも書籍に時間やお金を投資しているから知識が豊富なんだろうね」とフィードバックする。

時間やお金は誰にとっても大事なもの。

そこに投資している価値を、ほかの人にも認めてもらえるのはうれしいですよね。

また、読書好きな人は知性を磨きたいと思っているはずですので、その点も合わせてプラスのフィードバックとなっています。

 

存在感のポイント

相手が集団の中でどんな役割を果たしているか、というポイントでフィードバックをするのも効果があります。

たとえばムードメーカーには「あなたがいると、あの場がいい雰囲気になるんだよね」という感じです。

サポートタイプの人には「縁の下の力持ちという感じで、安定感がありますよね」と伝えてみる。

そんな風にして集団の中でのその人のポジションを言葉にする。

そんなプラスのフィードバックが有効です。

なぜなら、人は自分がいる場所を与えてもらうと落ち着く生き物だからなんですよね。

 

コンプレックスのポイント

相手のコンプレックスに対するプラスのフィードバックです。

これは少し上級編ですね。

私たちは自分がコンプレックスを抱えていることで、ほかの人に嫉妬を感じます。

でも、嫉妬を感じるところというのはその人の才能が眠っている場合が多いんですね。

ですから嫉妬を感じてしまう部分をほめるんです。

たとえば高学歴のエリートに負けたくないとがんばっている人に「あなたのように頭の回転を早くするためには、私は何をがんばればいいでしょうか?」と聞いてみましょう。

きっと相手はよろこんでアドバイスをくれるはずです。

 

プラスのフィードバックを循環させる

ほめることは相手の良い面を探すことです。

そして、相手をほめていると自分にも返ってきます。

それによって自分がどんな風に見られているのかがわかったり、意外な一面に気づくときもあります。

何より、プラスのフィードバックが循環する人間関係って悪くないと思います。

そのためにも、まずはあなたから相手にプラスのフィードバックをおこなってみましょう。

 


 

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■編集後記

昨日は、妻と息子がひとり暮らしの物件探しに行くのを朝から見送り。

その後は自宅で「アクティブひとり時間」。

娘が「鬼滅の刃」のアニメをAmazonプライムで見ている間、仕事や本に没頭していました。

夕方に秋葉原で家族で集合し、息子が大学に持っていくための買い物やパコソンの新規購入を検討するなど。

Chromebookくらいでいいのかと思っていたら、今や大学で求められるパソコンスペックはけっこう高くないとだめなんですね。(^_^;)


 


 

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