こんにちは!
銀座コーチングスクール認定コーチ「早起きコーチング」の伊藤です。
昨日の記事でご紹介したこちらの本。
【本日のお勧め本】
行動分析学がコーチングにも通じている、そんな記述がありました!
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アメとムチは古い?
「なぜ、人間は行動するのか?」
大きく言えば、よく言われるように、
▼快楽を得るため
または、
▼苦痛を避けるため
このどちらかの理由があるために人は行動します。
そのような流れで考えると、何かに習熟するため行動することは、いわゆる
「アメとムチ」
の発想になってくる人もいるのではないでしょうか?
コーチングを誤解されている人の話だと、コーチングを「アメとムチ」のコミュニケーションだと思っている人もいるそうです。(^_^;)
もちろん、クライアントさんのためにあえて「ムチ」的なアプローチをすることもあります。
しかし、ぼくがコーチングを好きな理由のひとつに、
「ムチを使わずに人の行動を変えられる」
ことがあるのです。
本書に面白い表現があったのですが、それは、
【アメとアメなし】
という言葉です。
「ムチ」よりも、ソフトな感じが良くありませんか?(笑)
ぼくはコーチングに関わっている人間として、この表現が非常にしっくりきたのですよね。
「アメとアメなし」で良い行動を強化する
ここで、たとえ話。
テーマは、
「アメとアメなし」
です。
例にあげるのは、野球のバッティング練習で「正しいスイング」を教える場面。
ティーバッティングで連続的にボールをネットに向けて打つトレーニングのときをイメージしてみてください。
間違ったフォームでスイングしてしまう行動をやめるために、どのようなコミュニケーションが必要だと思いますか?
ボールをトスする監督が、スイングするプレーヤーに向けて働きかけをするのです。
その働きかけを
「よし!っと声をかける」
行動と設定してみましょう。
まず、間違ったスイングをしてしまうときの行動の流れを説明します。
▼(1)「よし!」なし(直前)
▼(2)間違ったスイング(行動)
▼(3)「よし!」なし(直後)
監督から「よし!」と言われないことにより、行動に対するフィードバックが弱まります。
photo credit: clappstar via photopin cc
反対に、正しいスイングができたときの流れを考えます。
▼(1)「よし!」なし(直前)
▼(2)正しいスイング(行動)
▼(3)「よし!」あり(直後)
監督から「よし!」というフィードバックがあるとプレーヤーには喜びとなります。
これを繰り返すことで、プレーヤーは「正しいスイング」の行動を強化していけるようになるのです。
「ムチ」を消去する
このように、望ましい行動(今回の場合は「正しいスイング」)をしたときは、直後に褒める。
それ以外は何も言わない(いちいち叱らない)。
これを同時進行で繰り返すのです。
いちいち叱るよりも、たくさんのボールを打つ練習をしたほうが良いトレーニングになります。
ぼくは、
「教える側が向上しなければ、学ぶ側が良くなるはずがない」
と考えています。
教育や指導は、怒ったり叱るだけでは限界があるのではないでしょうか?
たとえば、イメージしてみてください。
あなたの上司が、あなたのミスのたびに叱るという行動をとることしか知らなかったら?
あなたの親が、あなたが忘れ物をするたびに「怒り出す」という手法しか知らなかったら?
学校の先生が、自分の心を落ち着かせる方法を知らずに、常にイライラして周囲の雰囲気を悪くさせてしまう人だったら?
・・・悲しくないですか??
それよりは、親がコーチングを知っていたり、先生が行動分析学を学んだりしている方が嬉しい。
ぼくはそう考えています(だから、お金がなくなるまで学習してしまいます・汗)。
そういえば、ぼくがさまざまな習慣に取り組んだとき、けっこう「ムチ」的な要素を取り入れたこともありましたが、あまり楽しくありません。(笑)
「ムチ」ばかり強化すると、挫折してしまう危険性もあります。
ですから、「ムチなし」で済むならそれに越したことはありませんよね。
この「アメとアメなし」は、部下がいる方は使える考え方ですし、親御さんがお子さんへの教育にも使えます。
まとめると、
【「ムチ」がなくとも、ポジティブなフィードバックを効果的に行えば、無理なく新しいスキルを学ぶことが可能だろう】
ということです。
「良いコーチング」とは、きっとこの「アメとアメなし」のようなコミュニケーションなのではないか?
ぼくはそんな風に考えているのです。
チャレンジできる贅沢を満喫しましょう!
【今日の仮説】
「良いコーチング」とは、「アメとアメなし」のようなコミュニケーションなのではないだろうか。
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