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「マルチタスクは効率的」は罠?集中するためのシングルタスクの勧め

投稿日:2015/06/25


あなたは、「マルチタスクは効率的というのは嘘」だと言われたら、どのように感じますか?
私は、マルチタスクがどうやっても苦手なので、興味がありました。

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マルチタスク派とシングルタスク派の成績比較

2009年、スタンフォード大学でマルチタスクに関する研究が行われました。
262人もの学生を対象に、頻繁にマルチタスクを行っている学生と、マルチタスクをしていない学生、2つのグループに課題が与えられました。

当初、教授は、「マルチタスクをこなせる学生は、優れた能力があるはず」と考えていました。

しかし、結果として、すべての評価基準でマルチタスク派の成績が、シングルタスク派の成績を下回ったのです。

調査を実施した教授は、マルチタスク派について、「彼らは、あちこち関係のないことに気が向いてしまうのです」と言ったそうです。

 

マルチタスク礼讃の罠

実際には、私たちは、歩きながら話をしたり、ガムを噛みながら本を読むことができます。
1つのことをやりながら、同時に別のことをやる。

一見、マルチタスクは有効なように見えますよね。
さらに、現代の私たちは、マルチタスクをこなすことが当たり前になっているとも言えます。

しかし、人間は2つのことを同時にやることができる一方で、2つのことに「同時に集中すること」はできません

どちらかに集中すると、どうしてももう1つの方がおろそかになるのです。

スマホを見ながら食事をしている人は、食事をおいしく味わっているとは思えません。
料理評論家の人は、スマホを見ながら料理の評論はできないからです。
(少なくとも、私にはできません)

歩きながらスマホを見る。
仕事中、数字を間違えられない書類をつくっているときに声をかけられる。
やりかけの仕事に集中していると、電話(外線も内線も)が鳴る。
自宅に帰るときや休日にも、クライアントからメールが届く。

私たちは、そのたびに作業を中断し、終わったら再開しますが、元のスピードに戻るまで時間がかかりますよね。

ある研究によると、私たちは1日のうちのおよそ3分の1を、中断した作業の遅れを取り戻すために使っているそうです。(^_^;)

 

ベストパフォーマンスにはシングルタスクが不可欠

外科医やパイロットなど、人命を扱うような仕事についているプロフェッショナルは、マルチタスクではありませんよね?

たとえば、外科医は、手術中に他のことはしません(たぶん。)。
「お腹減っちゃってさー」と言って、ランチを食べながら手術されたら大変です(笑)。

シングルタスクで、目の前の患者さんに全神経を集中させているはずです。
だから、高いパフォーマンスが発揮できるわけです。

私も同じです。
コーチングセッション中は、すべての神経をクライアントさんに注いでいます。

Skypeセッションであれば、声のトーンや話し方を傾聴しています。
対面セッションなら、目の動きやしぐさにも注意します。

そんなふうに、シングルタスクで「目の前の1人」に集中するからこそ、セッションの効果が高まるのです。

ですから、シングルタスクで活動することが、仕事もプライベートでも有効なはず。

そう思いながら、私たちは、時間がないからではなく、限られた時間の中でより多くのことをしなければならない、と感じています。

 

成果を上げるために1つのことに集中する

あなたのリソースが限りなく豊富でマルチタスクができる才能をお持ちの方なら、マルチタスクで良いと思います。

また、移動する電車の中で英語学習をしたり、お風呂で本を読むような時間の使い方は否定しません。
というか、むしろ良い二毛作です。
やり方さえ間違えなければ、同時にやることはメリットです。

でも、私と同様に、時間、お金、エネルギーなどのリソースに限りがあり、マルチタスクがうまくできないと思っているのなら、シングルタスクで重要な1つのことに集中した方が良いのではないでしょうか?

頑張っているのに思ったような成果が出ていない人は、ご自身のリソースが分散しすぎていないか、1度考えられてみることをお勧めいたします。

あなたが思っているより、いろいろなことに手を出していることに気づくはずです。
集中すべきものに集中し、必要でないものがあれば思いきって捨ててみましょう

もちろん、捨てるためには勇気が必要です。
でも、捨てることで浮かび上がる大切なものがあるはず。
浮かび上がって残ったものこそ、あなたが集中すべき物事です。

ぜひ、シングルタスクの習慣を試してみましょう。
その方が、早く成果が出ます。

あなたが集中するべきタスクを「たった1つだけ」しか選べないとしたら、何を選びますか?

 

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【編集後記】

昨日、妻と娘と外食をしていたら、となりのテーブルにいたご夫婦に話しかけられました。

お2人はどちらも75歳。
表情は明るく、お若く見えただけに、驚きました。

話していると、結婚して52年目ということで、さらに驚き(笑)。
ご主人が仕事の日だったので、奥さまから仕事終わりのお酒を誘った、という素敵なご夫婦でした。

幸せな結婚生活を続ける秘訣を聞いたところ、「本音でケンカをしながらも、心の中では相手に敬意を払うこと」だそうです。
うーん、さすがですね。

52年の秘訣を学んだので、私も気を引き締めたいと思います(笑)。

良習慣によって自らがなり得る最高の自分になる!
チャレンジできる贅沢を満喫しましょう!

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・国際コーチ連盟(ICF)アソシエイト認定コーチ(ACC)
・トライアスリート
・100kmウルトラマラソンランナー
・会社員

など、複数の活動をしている複業家。
1975年生まれ。茨城県出身、東京都在住。

良習慣を定着させるコーチングによって、クライアントの人生を変えるサポートをしている。

サポートしたクライアントは良習慣の定着によって、独立起業、複業家デビュー、セミナー講師デビュー、電子書籍出版などの目標達成を果たしている。

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