最近、100人コーチングを継続している中で、「人の価値観は、本当にさまざまだな。」ということを感じています。
いかに自分が狭い世界で生きているのかと思い知らされています。
自分の価値観の枠の中だけで生きていると、いつの間にか「器の小さな人間」になってしまうのではないか。
そんな危惧を感じたので、省察の記事を書きました。
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価値基準は人によって違うということを意識する
「器の大きな人間」になるために、まず大切だと思うのは、「人を認めたり、評価したりする価値基準というのは、人によってそれぞれ違う」ということを認識することでしょう。
私が持っている価値観だけでは世の中の価値をはかる基準にはなりえないし、逆もまた然りです。
まずは、その前提を忘れないようにしたいと考えているのです。
自分の価値観だけで判断すると、相手とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、トラブルを招きます。
つまり、ひとりよがりの価値観を押しつけることは、本人にも、まわりの人にも良くない影響を及ぼすことがあるということです。
自分の価値観の枠を広げれば、周囲にも良い影響がある
私の息子が小学校に入学したときのエピソードをご紹介しますね。
当時、小学校1年生の息子は、3月生まれということもあり、まわりのみんなについていくのが大変そうな場面がありました。
とはいっても、成績が格段に悪いとか、運動がまったくできないとか、そういう次元ではありません。
「ほかの子より、おっとりしてるかも、、、(^_^;)」くらいの感覚です。
しかし、担任の先生の息子への評価は低いものでした。
その先生は、ベテランの初老の男性の教師でした。
彼は、息子をまるで問題児扱いしているように感じました。
息子がトラブルに巻き込まれたとき、あきらかに息子は傷をつくったりして被害者であるように思われたのですが、息子が原因だという判断をくだされたこともありました(もちろん、事情はいろいろあると思いますが、、、)。
しかし、私が、「自分の子ども」という立場を離れて第3者的にみても、息子は子どもとして健全でしたし、優しい心を持っていました。
「それなのに、、、なぜ?」
特に、妻は悩んでいました。
しかしその後、息子に転機が訪れました。
2年生に進級したとき、担任の先生が変わったのです。
新しく担任になってくださった女性の先生は、同じくベテランの先生でした。
しかし、息子に対する接しかたは、1年生のときの先生とはまったく違いました。
その女性の先生は、ポジティブで成長意欲が高く、教師になってからも児童心理学を学ぶために大学に通ったり、地域の人たちにフラワーアレンジメントを教えたりするようなアクティブな先生でした。
2年の担任の先生は、息子を否定することはほとんどなく、息子の良い部分を積極的に認めてくれたのです。
結果、息子の成績は上昇しました。
今は中学2年生になりましたが、先日行なわれた塾の全国模試で数学で満点をとるまでに成長したのです。
まさに、「ピグマリオン効果」です。
「ピグマリオン効果」から学ぶ、人生を楽しく生きるための思考法 | 【良習慣の力!】ブログ
多様な価値観や人間性を受け入れることが器を広げる
もちろん、学校の先生も人間ですから、完璧なわけがありませんし(私もそんなレベルのことは期待していません)、器がそれほど大きくない先生だって存在しているものだと思っています。
そのような先生は、伸びる資質を持っていて、大きくなる可能性をひめた生徒がいても、その先生の価値観の枠からはずれていたら、その生徒のことを否定してしまうのでしょう。
要は、自分の価値観という檻の中に、無理やりに生徒たちをはめこもうとしてしまっている状態です。
戦後の時代ならそのような教育方法もあったのでしょうが、現代はそれだけではうまくいかないことも多いように感じます。
一方で、オープンマインドで生徒の良い面を見てくれる教師もいます。
たくさんの生徒たちの中には、勉強ができるという長所を持っている子もいれば、運動が得意な子どももいるでしょう。
それらの多様な人間性を認めてくれる人を、「器の大きな人」と言えるのです。
私は、人としても、コーチとしても、自然体でオープンな「器の大きなタイプの人間」になりたいと考えています。
そのためにも、100人コーチングを経て、たくさんの人と出会い、私が価値提供できることが何なのか、もっと探究していきます。
今回は、私の対照的な経験から先生たちの話を書きましたが、私たちは、意識していないと自分の価値観の枠の中だけで価値判断をおこなってしまいがちだ、ということを改めて思った次第です。
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【編集後記】
昨日は、娘と一緒にお風呂に入りました。
お風呂の中で繰り広げられる「妖怪ウォッチ水族館」という娘の妄想の世界についていくのが大変です(笑)。
娘と一緒にお風呂に入れるのも、あと少しなので、楽しみたいと思います。
(^_^)
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