■国民の幸福度と住宅の資産価値の相関は?
先日のエントリーで書かせていただいたトークセッションで聞いてきたことで、もうひとつの興味深い内容をシェアさせていただきます。
本田直之さんがおっしゃっていたことで、日本と北欧諸国の幸福度に関する話題です。
それは、
【幸福度は、住宅の資産価値によって変動する】
という仮説についての論考です。
わたしも、これは多いに関係することではないかと思います。
■歴史が資産価値になる国とならない国
北欧諸国は、住宅が古ければ古いほど、歴史があるという理由で資産価値が上がるそうです。
北欧諸国の年金制度や医療制度は充実しているとはいえ、それだけで裕福に暮らせるかといえば、そこまでの保障ではないそうです。
しかし、国民は将来に対して不安を持っていません。
それは、老後に何かあれば、自宅を売却することができる、ということが一因ではないかということなのです。
日本は、30年とか35年でローンを組み、ローンのために一生懸命はたらく人も多いようです。
そして退職金でローンを完済します。
しかしながら、ようやくローンを返し終わっても、住宅の資産はほとんどなくなっているのです。
日本では時間を経るにつれて、住宅の資産価値が下がってしまうからです。
■万が一のときに資産にできるモノの有無
将来、子供たちが独立して夫婦2人になり、老後を過ごす場合に、持ち家が資産になるのか、ほとんど価値を持たないのか、この違いは大きいでしょう。
ものすごく乱暴に言ってしまえば、北欧諸国で住宅を所有することは「投資」になりますが、日本で住宅を購入することは「消費」と言い換えることができます。
つまり、両者を比較すると、住宅の資産価値の有無によって、国民の幸福度が大きく変わってくるのではないでしょうか?
■住宅は購入と賃貸どちらが望ましいのか?
購入と賃貸のどちらが良いか、という議論をよく耳にします。(わたしもかなり悩んだ経験の持ち主です 笑)
しかし、住宅を購入するときに、戸建てと賃貸の二者択一の選択だけにしてしまうのは危険ではないでしょうか?
たとえば、もし日本だけで一生暮らすことを想定されている方があれば、日本の経済状況や時代のうねりを自分なりに想定した上で購入するかどうかを判断することが必要だと思います。
個人的には、万が一自分の予想に反した状況になっても、ある程度リカバリーできるような状況を準備しておくことが最低条件だと考えています。
住宅購入はさまざまな個別条件が関わってくるので、各人のライフスタイルや考え方に合わせた購入をしたいものですね。
住宅購入に悩んだ個人的な経験と、シェアハウスや海外移住も増えてきた昨今、バブル時代の価値観に合わせて何も考えずに住宅購入すると、場合によっては取り返しがつかないことになるかもしれません。
それくらい、現在は変数の多い時代になってきていると感じています。
また、住宅以上の高額商品を買うこともそうそうないと思います。
キャッシュで一括購入することができる方以外は、盲目的な判断になっていないか、いま一度振り返られることをオススメしたいと思います。
【今日の良習慣】
自分の理想の人生に、住宅を購入することが必要か、念のため確認してみる
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