「他人の意見に流されたり、他人のアドバイスにしたがってばかりだと、自分の軸が定まらないですよ。」
・・・というのは、一見すると説得力がありそうです。
ただ、自分の軸に気づくためには、むしろ積極的にほかの人の意見を聞く時期も必要だと考えています。
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人の意見に流されるのは自分軸がないから
正直なところ、私はすぐに人の影響を受けます。
そして、すぐに人の意見に左右されてしまいます。
とくに、師匠たちや憧れている人が主張していることは、データの裏をとったり証拠を調べずに「良い意見だなぁ」などと思ってしまいます(よく妻にも注意されますが・・・)。
もしかするとおわかりになる方がいらっしゃるかもしれませんが、たくさんの人の意見を聞くと、当然のことながら迷うわけです。
それに、自分がどれだけ尊敬に値する人たちであっても、ほかの人の意見が同じようになることなどあり得ませんよね。
そうすると、ほかの人の意見にふり回されてしまい、
「私には自分の軸がないのではないか・・・」
「参考にしている人たちはみんな自分軸を持っているよな・・・」
「自分軸がない人が、自己成長なんてできるのだろうか・・・」
といったような言葉が脳内をまわりはじめるのです。
そのようにして、「自分軸が定まらないこと」が、私の長年の悩みとなっていました。
混迷から抜け出すきっかけになったマイコーチの言葉
「自分軸が無いままではいけない」と思い、一時期、自分の軸を探すために乱読したり、セミナーに精力的に参加するようになった時期があります。
しかし、そのような私の姿を見ていた頭脳明晰な友人から、「インプットばかり一生懸命やっていても仕方ないよ。自分が社会でどれだけ役立てるのか、ということを常に考え続けないと」とたしなめられたこともあります。
その指摘に、やはり影響を受けて動揺して(笑)、インプットの活動を減らしました。
すると、行動が停滞してしまったのですね。
あるとき、そのような状況から、少しだけ抜け出したタイミングがありました。
いま考えても、よいきっかけになったできごとです。
それは、マイコーチとのコーチングセッションでした。
以前、私が「自分軸をつくりたい」というテーマで、コーチングセッションをしてもらっていたときでした。
当時つけていたマイコーチから、私を混迷から救ってくれるきっかけになった言葉をもらったのです。
それは、
・伊藤さんの長所は、ほかの人の意見に耳を傾けられるその素直さと、うまく自分に取り入れられる柔軟性にあると感じています
・実際に、ほかの人の意見を尊重し、良いと思ったことを素直に実行することによって、伊藤さんは確実に成長していますよね?
・何年も伊藤さんを見ている私だからこそ、そのように思いますよ
という言葉でした。
その言葉は、いまだに忘れられません。
「ほかの人の意見を聞いていて良いのか・・・。しかも、アドバイスを素直に聞けることは自分の強みでもあるんだ!」という気づきでした。
そうして、私はふたたび本を読み、セミナーに行き、社外の友人たちと交流をするようになりました。
知識や情報を学ぶことはもちろんのこと、アウトプットとして、
・自分の欲求を探求する
・自分のビリーフを知る
・自分が本当に大切にしたい価値観を感じる
・自分のWANTにしたがう
といったことを意識して、実行してきました。
その結果、ようやく自分の軸が少しずつ明確になり、自分がやりたいと思うことを少しずつ実行できるようになってきました。
そのようにして何年か過ぎていきました。
そうして、今に至ります。
すると不思議なものですね。
最近は、「伊藤さんのようになりたい」とおっしゃってくれる方が出てくるようになってきたり、私の真似をしてくださる方が現れるようになったのです。
今では、自分の信念も増えて、大事な価値観も自分がわかるようになってきています。
つまり、ようやく自分の軸が見えてきているのです。
ほかの人のアドバイスによって自分ひとりの限界を拡大しよう
このプロセスを考えると、自分の軸に気づくためには、
・迷う
・失敗する
・間違える
というマイナス面のアプローチと、
・改善する
・行動する
・うまくいく
とプラス面の面、両方が必要だということですよね。
むしろ、プラスとマイナスを行ったりきたりして、ようやく気づくものだと思うわけです。
また、プラスとマイナスのふれ幅が大きければ大きいほど、より早く自分の軸に気づきやすくなるようにも感じます。
よく言われるように、失敗があるからこそ成功があるのですし、間違った経験があるからこそ正しい決断ができるのですよね。
それは、両方を経験しているからこそ、実感できるのです。
自分ひとりでできることは限られていますが、たくさんの人のアドバイスや意見に耳をかたむけるからこそ、自分が扱える範囲が大きくなります。
そうして広がった範囲の中心にあるもの、それを考えたり、汲み取ってみたり、抽象化してみましょう。
そのようにしてはじめて、自分の軸を感じることができるようになるのだと考えています。
そのためにも、たくさん迷い、大きくブレて、良いカオスに入ることなどを必要以上に恐れないことです。
自分の軸というのは、そのようにしてかたまっていくものなのだと思うのです。
(もちろん、「アドバイスや意見を聞く人は、慎重に選ばなければいけない」ということは言うまでもありません。)
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■編集後記
昨日は、早朝のコーチングセッションを終えて、午前中に家事とひとりビジネスの仕事。
タスクを終えて、家族で秋葉原へ娘のシルバニアファミリーを買いに行きました。
妻の提案で、マーチエキュートにふらっと立ち寄り。
今は期間限定のイベント「にゃんこWEEK」が開催中。
猫好きの妻と娘にはたまらない空間になっていました。(^_^)
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