「あの(すごい)人と自分は、環境や能力が違うから」
そう思ってしまうとやってくるのは思考停止で、成長の機会を失ってしまいます。
そのトラップに陥らないためにも、「どうすればできるか?」を考える思考習慣を定着させましょう。
「リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ」読了
井ノ上陽一さんの新刊「リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ」を拝読しました。
ポイントがまとまっており、とても読みやすかったです。
ページ数の割には、一気に読めてしまいました。
おすすめです。
さて、リモートで経理。
会社員で出社していて、営業職をやっている私には縁遠いと思われるかもしれません。
しかし、読んでみるとまったく無関係ではありませんでした。
たとえば、「ペーパーレス」という項目だけをとってみても、
・発注書を間違えないようにプリントしてチェックして、書類が多くなっている自分の業務に気づく
・毎月何十枚もつくる請求書はすべてプリントして、捺印してもらい、コピーをとって、郵送するスタイルということに気づく
・経理担当者に渡す交通費精算などもすべて紙の伝票だということに気づく
など、私にとって「数字やお金の業務=書類」という思い込みが強いことにあらためて気づきます。
ただ、それはとても非効率なのですよね。
本書を読んで「このままではまずい・・・。自分も会社も非効率すぎる」という危機感を覚えました。
緊急事態宣言中でも、私は請求書の発行や郵送のために出社していましたし。
会社は、緊急事態宣言中の今もリモート許されていませんし。
「うちの会社はリモート経理、、、あと何十年も実現しないのでは?」と感じました。
ただ、組織をいきなり変えるのは大変。
それはわかっています。
「変化しなければいけない」と自分が思うときは、まず自分から変わる必要があるのですよね。
だからこそ、せめて自分だけでもリモート経理ができるようになろうと。
会社以外の複業の部分で積極的に本書のノウハウを実行していこうという想いが強くなったのです。
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『「うちの会社は特殊」という言い訳をやめる』
本書の中でも、とくに印象に残った部分があります。
それは、紙の仕事を減らしてリモート業務や効率化をおすすめするパートにあた
“ITによる効率化をはじめ、何かを変えようとすると必ず出てくる言葉が「うちの会社は特殊だから」「うちの業界は特殊だから無理」です(P28)”
というフレーズ。
著者の井ノ上さんは、
“「うちの会社は特殊」という言い訳をやめる(P29)”
と書かれています。
「まさに」と。
言い訳なのですね。
なぜなら、この「自社(自分)の状況は特殊だ」と主張するケース。
これを言い続ける人で、自己成長する人を見たことがありません。
「どうすればできるか?」を考えないからです。
たとえば、私がコーチングやセミナーでアドバイスをお伝えするときがあります。
そのときに、大きく2つのパターンにわかれます。
それは、
(1)「自分の状況は特殊で、そのアドバイスには当てはまりません」という人
(2)「自分の状況は特殊ですが、今のアドバイスをこんな風に組み込んでみます」という人
です。
相談者さんのご質問に対して、専門家の立場から客観的なアドバイスが返ってくる。
ということはそのアドバイスは、どれだけ相談者の方が知っていることであっても、状況を改善するポイントが含まれているはずです。
ですから、以前にトライしてみてだめだったことでもあらためて取り組めないか考えてみる。
それが大事なのです。
たとえば、「時間の使い方を変えたい」という質問があったとします。
状況を聞くと、あきらかに使徒不明時間が多かったりします。
ですから、「時間の使い方がうまくなりたければ、時間簿をつけましょう」とアドバイスします。
すると、「時間簿ですか。。。知っています。やったこともあるんですが自分の場合は内勤の突発仕事ばかりで意味がなかったのでやめてしまいました」という感じになるのです。
私からすると、「いやいや、そこでやめてしまうから効果が出ないのではないでしょうか・・・?」ということなのです。
口に出しては言いませんが。
ですから「なるほど、そうなのですね。もし挫折してしまったのなら、1時間単位とか大きな単位でやってみるとか、方法を変えてもう一度やってみましょう」ということになるのですね。
私が「こうすれば明日からすぐに24時間が36時間に増えます!」という魔法を知っているなら話は別です(時間に関する質問を受けるときは、魔法を求められているような気がしますが・笑)。
「時間簿をとりましょう」という地味で手間のかかることは言いません。
でも、習慣に魔法はないのです。
逆に、魔法で「寝て起きたら体重が10キロ減っていた!」という現象になっていたら恐ろしくなりますよね。
時間の使い方もそれと同じ。
1日で時間の達人たちと同じ時間の使い方はできません。
まずは現状分析は必須。
そのために時間簿をおすすめするわけです。
ここには例外がありません。
家計簿をつけずにお金の管理ができないのと同じなのです。
「私の状況は特殊」というのは、はっきり言うと「逃げ」なのです。
ここには「どうすればできるか?」がありません。
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学びをうまく取り入れる3つの方法
では、どうすればできるのでしょうか。
今回、私は「リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ」を、「どうすればできるか?」という目的を設定して、以下の3つのポイントを意識して読んでみました。
1:すべてを取り入れようとしない
2:「自分とは環境が違う」と思わない
3:いきなり大きく変えようとしない
1:すべてを取り入れようとしない
1つ目は「すべてを取り入れようとしない」。
よくやりがちなのは「よし!本に書いてある87個のノウハウを全部とり入れるつもりで読もう!」と意気込んでしまうこと。
これは欲ばりな私の悪いクセでもあるのですが、この方法はおすすめしません。
すべてに目を通したとしても、「あっ、これは今の自分に使えそうだな」というものを1つか2つ選ぶくらいの感覚で学んでみましょう。
本書にも
“時間管理に欠かせないのは時間の制限です(P92)”
とあるように、制限するからこそ大事なものが見えてくるのです。
いきなり本やセミナー講師の方のノウハウをすべて吸収できるはずはありません。
著者や講師の方が何年もかけて学び、経験したこと。
それを数時間で取り入れるのは無理です。
それよりも学びをしぼりましょう。
結局、1つか2つくらいにしぼったほうが実行率が高まる。
それが私の実感です。
食べ放題のレストランで欲ばって食べても、結局「あれ?何を食べたんだっけ?」となってしまうのと同じです。
2:「著者と自分とは環境が違う」と思わない
2つ目は「著者と自分とは環境違う」と思わないこと。
本書にも、
“今一度、自宅の環境をしっかり整えて、リモート経理に挑戦してみましょう(P99)”
とあります。
たしかに、著者やセミナーの方は優れた実績を持たれている方が多いので、きちんと環境を整備しています。
わかりやすいのはお金ですね。
たとえば、
・新しいツールを投資できる資金を持っている
・集中できる環境づくりに投資している
・新刊の書籍代や学習費に投資できる
など。
私も勝間和代さんの本を読んだときに感じたことがあります。(笑)
だからと言って、だから「自分とは環境が違う」ととらえてしまうのはもったいないです。
著者やセミナー講師の方も、私たちと同じ人間。
まったく違う生き物なわけではないのです。
ですから、「この方はすごい!自分とは環境が違う」と思わずに、何か少しでも近づけるものがないか観察してみましょう。
むしろ、著者やセミナー講師の方々は、収入が少ない頃から環境に投資してきたからこそ、今があるわけです。
今の時代、「どうすればできるか?」というスタンスで調べれば、無料で試せるツールもあります。
本書でもDropboxやZoomなどのITツールにふれられていました。
すごい人たちが使っているツールがあるなら、それを試してみましょう。
3:いきなり大きく変えようとしない
3つ目は「いきなり大きく変えようとしない」。
いい本を読んで「よし!明日から劇的に変化していこう!」と思うのはNGです。
それが成功した人はいないでしょう(1部の天才以外は)。
それよりも確実に成果を出せるのは、
“まずは週1回から、リモート経理を始めてみましょう(P55)”
というステップにうなづける人です。
まずはできる範囲で小さく実践してみる。
すると、
“そうすれば、「何が足りないか、何が不便か、何があったほうがいいか」がわかります(P55)”
という体験から学べるのですね。
そうすれば「どうすればできるか?」の溝が少しずつ埋まっていき、変化できるようになります。
このプロセスが、学びから現実に変化を起こすコツなのです。
まとめ
「自社(自分)の状況は特殊だ」
「自分はほかの人と状況が違うから」
そう思ってしまうと危険です。
その先に待っているのは「思考停止」なので。
そうならないためにも、「リモート経理完全マニュアル 小さな会社にお金を残す87のノウハウ」のような新しい取り組みを提唱した本から、自分をより良く変えるためのヒントを集めていきましょう。
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■編集後記
昨日は、朝6時の「習慣化オンラインサロン」朝活からスタート。
帰宅後は週末に控えたワークショップの構成を詰めていました。
それにしても、今日の記事のように「どうすればできる?」を考える思考習慣は大事ですよね。
「あの人は会社員が暇だから複業できるけど、自分は会社が忙しいから複業ができない」という人は多いので。。。
複業の時間をつくるために複業家(たとえば私)がどれだけの努力をしてきたのか、その人にはわからない状態なのでしょうね。(^_^;)
テーマは「複業(マルチキャリア)を成功させる方法」です。
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