いったんネガティブな先入観や固定観念を持ってしまうと、なかなか払拭するのは難しいものです。
そのようなケースで、フラットになるために実践する2つの方法を考えてみました。
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要領がわるいスタッフを育てるためにはどうすれば良いのか?
仕事がうまくいっていない社員・メンバーというのは、どの会社や組織にも一定数いることでしょう。
とくに新入社員などは、
・報告書
・書類作成
・メール連絡
・電話対応
など、となりで見ていてはらはらすることもあります(新入社員でなくてもありますが・・・)。
上司や先輩であれば、ほめる部分を探し、少しでも自信をつけてもらおうと思うものの、そもそもほめるところが見つからない場合もあるかもしれません(笑)。
人は、生き物として「無意識のうちに欠点を見つける」という傾向があるので、不足部分をみてしまうものなのです。
そのようなスタッフには、どのようにつきあっていけば良いのでしょうか。
クライアントが行動をしない場合のコーチの悩み
実は、似たような話をコーチの後輩から聞きました。
彼いわく、
・セッションの最後に決めた約束を守らない
・セッションとセッションの間の報告を実践してくれない
・セッションのときは盛り上がるが行動がついていかない
ということでした。
じつは、よくあるケースです・・・(笑)。
ただ、クライアントにそのことをきつく伝えても仕方ありませんし、そのようなやり方はコーチングが目指すスタイルではありません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
クライアントに眠っている能力を発揮してもらうために有効なのは、ほめるという行為です。
そもそも、たいていの場合、まったくほめるところがない人というのはいないはずです(だと私は考えています)。
こと対人関係においては、人間は生き抜くために「不足点、欠点をみつける習性」を持つ生き物です。
そのため、どうしても先入観や第一印象のイメージにかたよりができます。
それがネガティブなものであると、多少のミスや失敗によってマイナスイメージを持ってしまうのですね。
しかし、このような先入観や固定観念を持ってしまうと、コーチとしてはじつに大きな損失となってしまうでしょう。
先入観・固定観念をとりのぞくためにおすすめの2つの方法
先入観や固定観念をとりのぞくためにおすすめなのは、以下の2点です。
1 先入観を捨てる
人間というのは、多面的な生き物です。
あまり優れた人に感じられないとしても、それはその人自身の固有の視点によるものであることが多いです。
誰にでも、強み、得意、好きなことがあるからです。
その意味では、コーチがクライアントのほめる部分を見つけられないということは、言い方を変えてみると「そのコーチには、クライアントのほめるところを発見する能力がない」ということでもあるでしょう(厳しい言い方ですが・・・)。
ほかの人の長所を見つけるためには、いったんフラットになって、まずは等身大のクライアントを認めましょう。
「彼にはきっと眠っている才能がある。」
そのようにコーチが信じることがスタート地点なのです。
2 ほかの人に話してみる
先述の私の知人コーチのように、今の状況を誰かに話す事も有効です。
誰かに説明するために、状況を説明してみる。
そうすると、
・時系列に話してみると話が整理された
・いちから話してみたら、意外とたいしたことではなかった
など、いろいろなことに気づくものです。
また今回、知人のコーチが発見した大事なことがありました。
彼は、「話してみると、自分はクライアントの短所ばかりを見ていたかもしれない」という自分の視点に気づいたのです。
私に話しているうちに、「たしかに行動はできていなかったけれど、それは行動のチャンクダウンがうまくできていなかったからかもしれない。セッションの日時には約束通りコールをしてくれるし、がんばり屋さんでもある。」ということを話していました。
彼は、「話を聞いてくれてありがとうございます!がんばってみます!」と言っていました。
私は話を聞いて、いくつか質問しただけなのですが・・・(笑)。
このように目線を変えれば、誰でも長所が見えてくるものです。
今回はたまたまコーチングのクライアントの例でしたが、ほめる対象は日常生活に多くあり、
・上司が部下のほめる点を見つける
・親が子どものほめる点を見つける
・夫が奥さんのほめる点を見つける
という視点があるのです。
じっさい、人の欠点を探しながら生きるよりも、人の長所を見つけるように生活していたほうがストレスもかからず楽しいものです。
ぜひ、視点をかえて人の長所を探す習慣を身につけましょう。
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■編集後記
昨日は24回目の早起きセミナーでした。
最近の傾向として、IT関係のご受講者さんが多いように感じます。
業界的には慢性的な長時間労働の問題点があるように感じていますので、早起きが求められているのでしょうね。
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